
日記:20241231「骨丸教~恐るべき新世界宗教~」
今日散歩していたら「骨丸教」という宗教をひらめいた。天からおりてきたといってもいい。説明するまでもなく骨丸であるぼくが教組である。内容は単純明快。教組である骨丸を崇めて救済する宗教だ。
・骨丸を崇めること
・骨丸を救済すること
骨丸教徒の諸君はまずこの二点をおさえてもらいたい。これまでの宗教は教祖が信者を救済していた。しかし骨丸教はちがう。信者が教祖を救済するのである。残念ながらぼくにはひとを救済する力がない。それに、ぼくは自分のことで精一杯で、だれかを救済している場合でもない。むしろだれかに救済してもらわないと死んでしまう。このままだとやばい。だから骨丸教徒諸君に救済してもらいたいのである。骨丸教の教祖であるぼくは世界を救うためにうまれた救世主ではなく、世界に救われるためにうまれた救世主なのである。ここがまず骨丸教の斬新極りないところだ。こんな宗教はこれまでいちども世界には存在しなかったにちがいない。
──刮目せよ。これまで世界にいちども存在しなかった新たなる世界宗教が、あなたの目のまえでいまここに誕生しようとしているのである。
選ばれし民である骨丸教徒の使命は骨丸を救済することだけではない。骨丸教徒は《思想・哲学・文学・芸術の会》を支えることはもちろん、世界を陰ながら革新していかなければならない。旧世界から脱却して新世界を創造する。これが骨丸教徒にあたえられた使命なのだ。
新世界とはどういう世界なのか。それは労働がない世界である。とはいえそんなにすぐ労働がない世界にはなりえない。なのでとりあえずは週休3日を目指すのが骨丸教徒の使命ということになる。週4日はおもいきり働いて週3日は自分の好きなようにあそんですごす。これが新世界である。実はこれだけでもすごくむずかしい。週3日休めるような生活をするためにはかなり頭を使わないといけない。それでも骨丸教徒はそれを目指さないといけないのだ。世界中のカレンダーをできるだけすみやかに書きかえて金曜日から日曜日の3日間をオレンジ色にしよう。
真面目なはなしそれくらいしないと駄目だ。人間はどこまでも予定を詰めこんでしまう。自分で詰めこんでいるならいいが詰めこまれてしまうのだ。会社はできるだけ社員を働かせて仕事を隙間なく詰めこもうとする。これに抗えるのは骨丸教だけである。
じゃぁ骨丸教徒は具体的になにをするのか。まだかんがえてはいないが……まあそうだな、たとえば温泉旅行にいってみんなでのんびりしたり、海辺のコテージを借りてみんなでだらだらしたりするのもいいかもしれない。骨丸教徒にとってこれもまた修行なのである。それではみなさんよいお年を。