恩師に会うのが怖い
今日、友だちがふと、「会いたい人に会う旅に出よう」と言った。
「会いたい人か。」
頭の中に出てきたのは、1人の恩師だった。
まずはその恩師について他己紹介しよう。
それは私の母校の副校長先生。英語の先生で英語がさっぱりだった私に4年間個人的に添削をしてくれていた。
私の恩師はとにかく熱い。熱血教師だ。常に私を奮い立たしてくれた。たくさんの勇気づけられる言葉をもらった。
そこで誓った。その恩師と働きたいと。
「絶対、教員免許取って帰ってきます!先生と一緒に働きたいです!!」
「最高に嬉しい!帰ってこい!待ってるぞ!!」
このやり取りが忘れられない。
しかし、今、私は特別支援教育の道に進もうとしている。母校には帰らないであろう。
この前、中高免許取得のため教育実習で母校に帰った。恩師は校長先生になっていた。
教育実習では、「教え子と恩師」の関係ではなく、「教師と教師」で接してくれた。
嬉しかった。一緒に働けた。一緒に教師が出来た。少し学生時代の夢が叶った。
研究授業のあと、こんな事を言われた。
「どの校種に進んでもお前はやっていける。」
最初は嬉しかった。しかし寂しかった。
待ってるぞって言ってくれていたのに、、
恩師のもとから自分が離れていっているような感覚で寂しかった。
私の恩師は奮い立たせながらも私を尊重してくれる。常に私を応援してくれる。
だからこそ今の自分を思い切って話してみようと思う。どんな道に進みたいのか。どんな教師になりたいのか。
しかし、怖い。
恩師の言葉で、今の意思が揺らぐかもしれない。志が揺れ動くかもしれない。
「黙って帰ってこい。」と言われたら即答して帰るであろう。それぐらいの恩師の存在はでかい。
3年前恩師にもらった言葉は私の心の中で生き続けている。
「生きていく上で一番大切なのは志だ。」
「志があれば力が湧いてくる。」
熱い人だ。
会いたくないわけがない。
しかし、会うのが怖い。