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オンライン授業での失敗談-生徒に説教しちゃった事件-
こんにちは
Jessicaです
オンライン講師も気づけばもう4年目
もうすぐ5年目を迎えようとしているわけですが
4年もやっていれば
悔しい恥ずかしい失敗も
それなりに経験してきました
以前シェアした
オンラインプラットフォームので詐欺事件も
もちろんですが
それ以外にもちょこちょこやらかしています
今日は数ある過去の失敗体験の中から
駆け出しオンライン日本語講師時代の
お話していこうと思います
オンライン講師なりたての頃に出会った
大学生のMさん
私がオンライン講師を始めたのは
2021年
丁度コロナ禍の頃に
Mさんという大学生の女の子が
レッスンを受けてくれました
彼女の日本語レベルは大体N4くらい
あまり自分から話すタイプではなく
控えめの性格でしたが
コロナ禍が明けたら
日本にワーキングホリデーに行きたい
という目標があり
今よりもっと日本語が上手になりたいから
文法とフリートークの練習をしたい
ということで
レッスンが始まりました
当時の私は
日本語講師になりたてということもあり
教材やレッスンの進め方がイマイチわからず
手探りの状態のなか
彼女と文法やフリートークの練習
日本の文化などについて紹介したり
とにかく自分でもこれでいいのか
分からないまま
なんとかレッスンを進めていました
しばらく経っても
海外渡航の制限が続くなか
彼女は
いつかコロナが明けるのか分からないけど
やっぱり日本語を上達させて
ワーキングホリデーに行きたいから
という理由で
教案も中途半端で
レッスンの進め方も今からみると
とてもいいとは言えない
状況にもかかわらず
最初の10回パッケージの正式レッスンが
終わってもなお
継続してレッスンパッケージを
数回再購入してくれました
当時の私は
(こんな私の授業でもちゃんと受けてもらえるんだ)
と嬉しい気持ちで
彼女の期待に応えたい
と思いました
と同時に
「学生さんに嫌われたくないな」
という気持ちも芽生えていました
気持ちの空回り
ある日
フリートークの中で
親御さんの話になり
彼女はお母さんとあまり仲がよくない
という話が話題に上がりました
私は思わず友達と話をするように
「分かる分かる、私も最近親と上手くいっていなくて~」
と自分のプライベートな話をペラペラと
彼女にシェアしました
そこから
ちょくちょく
フリートークで彼女は
自分の母親の愚痴をするようになり
私は彼女の愚痴を聞くというのが
何回か続きました
最初の頃は
彼女の話に合わせていましたが
あまりにも
毎回それが続くので
つい彼女に
「お母さんが嫌なのは分かるけど
いくら文句を言ってもなにも変わらないんだから
自分が変わるしかないよ」
と
ど正論
を言ってしまったのです。。。
当然その後
彼女が継続してレッスンを受けることは
ありませんでした
学習者との距離感の保ち方
4年この仕事をしてきましたが
オンライン日本語講師は
師業ではなく
サービス業だなと感じています
(もしかしたら資格がないから余計そう感じるのかもしれません)
学生さんにとっては
「友達のような先生」
だとしても
オンライン講師にとって
学習者は
同じ立場に立つ友達ではありませんし
なんでも教えてあげないといけない未熟な存在
でもなく
お金をもらって
日本語レッスンというサービスを提供している限りは
サービスを提供する側とお客さん
の関係なんだと思います
当時の私のように
たとえそれが正しいものだとしても
お客さんに対して
自分の正論なんて言うのは
もってのほか
学生さんから
説教くさい先生だと嫌がられるのは
当たり前です
サービス業である限り
「正しい」「間違え」
にこだわりを持つのではなく
レッスンを受けて
学習者が
「満足した」かどうか
そこに重きをおくものだと
この経験をきっかけに
思うようになりました
大前提として
学習者の愚痴を聞くための
サービスを提供しているのではないので
そういった話題が出た時点で
他の話題に上手く話を持っていくべきだったな
と今では思います
フリートークは
あくまでも相手の日本語上達が前提なので
そこをもっと意識していれば
もしかしたらお互い嫌な思いをせず
コロナが明けるまで
レッスンを受けてもらえてたんじゃないだろうか
と振り返ると少し悔しい気持ちになります
ただ
この件があったおかげで
相手と同じラインに立って
自分の話をするということは
一線を越えてしまうリスクがあるんだな
ということに
気づくことができたので
いいきっかけではあったな
と思います
「質問する力」を意識するようになった
この件があってから少しづつ
私は自分のフリートークのレッスンでは
自分の話はあまりせず
学生さんの話を引き出すこと
をなによりも意識するようになりました
たとえ自分からあまり話せない学生さんでも
出来る限り
わたし自身の話で間を埋めるのではなく
いろんな質問のバリエーションを組み合わせながら
相手になんとか話してもらうことに
注力するようになりました
とはいえ
人と人のコミュニケーションです
毎回相手に質問してばかりで
こちらの話しは一切しないのも
なんだか機械的過ぎる気がします
学生さんからすると
自分の話もしてくれる先生の方が
親しみやすくて
話していて楽しいと感じる人もいるでしょう
なので相手に距離を感じさせないように
話のきっかけとしてちょろっと
プライベートの話もしつつ
一線は超えないようにする
この塩梅が常に大事なのかなと
感じている今日この頃です
ですから
毎回レッスン後に
今日の授業は相手にいい質問をすることが
できていたのだろうか?
もっと別の話の振り方だったら
話を膨らませたのではないか
など考えることがありますが
実際のところなにがいいのか
悪いのかは今でも分かりません
自分がイマイチかな
と思っていても
継続して受講して下さる学生さんもいれば
悪くないんじゃないか
と
まぁまぁ自信があっても
途中で来なくなる学生さんもいます
結局のところ
相性が大事
と言ってしまえばそれまでなのですが
それでも
同じ過ちはしないように
気を付けています
今回の話はこのへんにしようと思います
最後までお読みいただき
ありがとうございます
では
また