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一円チラシの思い出
15年ほど前(~2012年頃)まで、白黒コピーの一円チラシという方法で、集客活動をやってきました。
1円チラシとは僕が名付けた名前ですが、ようは自分で原版を作って、それを5円でコピー。
そしてそれを4等分するから、1枚当たりのコストは1.25円=ほぼ1円だから1円チラシ。
そしてそれを自分で配る(主にポスティング)方法です。
労力、体力勝負のいっけんコスパ/タイパ、費用対効果に見合っていないような地味な方法なんですが、でも究極に困った時は、この方法にすがりました。
作り方は、
①パソコンのWordを使って、B6サイズのチラシを作る。
②で、家庭用プリンターで、4枚印刷する。
③そしてそれを、近所のスーパーに設置してある[1枚5円のコピー機]で、4枚寄せ合わせて=B4サイズ、250枚コピーする。
※B4までが1枚5円で、それ以上のA3になると1枚10円になるから。
ちなみに、ここで唯一のコスト=コピー代B4サイズ=1250円。
④ で、それをお店に持ち帰って、カッターナイフで4分割する=1,000枚の白黒コピーチラシができ上がる。
※こんな感じです。
![](https://assets.st-note.com/img/1713151260045-AARMf3eLKb.jpg)
⑤ そしてこれを、自分で手配りしたり、ポスティングする。
まあようはこの頃、極端にお金がなかったから…なんですが、でもこーゆう活動が好きって気持ちも、どこかにはありました。
ようは費用対効果が、素晴らしかったんですよね。
※注)自分の手間ひま労力は、さておいて。
でも、着実に成果が出る。
そんな思いがありました。
内訳コストは、チラシ1,000枚を自分で配布する。
=それに対する費用は、1250円(=チラシ1,000枚)。
そして客単価7000円のお客さまが、最低でも2名(データ上で、1,000枚配って2名様は確実)に集まって下さる方法なのです。
で、新規のお客さまをお一人呼ぶのに、掛かるコストは625円。
だからその時点で、もう既にプラス。
例)1万枚配ったら、20名。
で、その20名の方の半数以上が2度目、3度目…、5年/10年と毎月通ってくださったり、お友達/ご家族なんかも紹介してくださったりで、地味で非常にアナログですが、でも着実に成果&売上げは増えていく。
逆言えば、失敗しない。
またそれに対してプロの業者さん(美容室だと〇〇〇ペッパーさんとか、ネット集客)では、わりと宣伝コストが割高なんですよね。※ちなみに掲載料だけで、小枠でも十数万円。
そしてそれに対してのご新規客も、うちみたいな小さな美容院には、さほど来ないのが現状なんです。
新規のお客さま1人呼ぶのに、何万掛かってんの…って感じです。
しかもクーポン目当てのお客様も多くなるので、実質的にも自店への定着率も下がってしまう。
※注)もちろん上手に活用しているお店も、沢山あります。
でも当時のうちみたいに小規模店、そして金銭的にもカッツカツな美容院にとっては、そんな悠長なこと言ってられなかったんですよね。
※なぜカツカツだったのか?は、また後日書きます。
で、自分で切って、そして自分で配る・・という地味&地道な方法=一円チラシ、なんです。
![](https://assets.st-note.com/img/1713154574428-VkUAj6jSy2.jpg)
でも1つ、これは良かったなと思う体験がありました。
それは、チラシ文句を何にするか?という力が、この頃、もの凄くついたな、と。
やはり圧倒的に、みすぼらしい白黒コピーの一円チラシ。
しかもコンビニの10円コピーなら、まだ用紙はそこそこ厚いのですが、なんせ5円コピーは、用紙がぺらっぺらで、めちゃくちゃ薄いのです(^_^;
で、そんな圧倒的ハンディがある一円チラシに、何を載せるか??
そこはもの凄く考え込みましたし、また自分自身で仕事後とかに配ってるから、その文書&キャッチコピー外したら、まったくのムダ手間、即ゴミ箱行きに決まってるんですよね…。
で、何をアピールするのか?=他店との、圧倒的な差別化。
そしてそもそも、お客様は何を一番求めていらっしゃるのか??
また金欠ながらも生活も掛かっていたので、そんなことをもの凄く考えた時期でもありましたし、一方でまるでギャンブルというか、当たればけっこうおもしろい作業でもありました。
今ではもうこの一円チラシは卒業しましたし、当時はスーパーにコピーしにいくと「またあの人、来てるよ」。
そしてすぐに用紙の補充をお願いしたり、トナー(=インク)も無くなってしまうので、ほんと、そのスーパーさんにはお世話になりました。
そんな、いつまでも懐かしい思い出なんですが、でも自分なりのオリジナルな創意工夫って、集客には大事なんですよね。
お互い、上手にやっていきましょうね。