Radiotalkを#マーケティングトレース
こんにちは!久々の更新になってしまいました。
11月に突入したこともあり、定期的にnoteでマーケティングトレースを発信していきます。
今回は僕の大好きな音声メディアからRadiotalkをトレースします!日々、UIや機能が進化するRadiotalkをマーケティング目線で分析します。
盛り上がる音声市場
まずは音声メディア市場全体から見ていきます。音声は非常に盛り上がっている市場でしょう。Voicyが大型資金調達をしたり、NewsPicksの「The up date」でも特集が組まれたりと熱い市場です。世界でも音声メディアが続々と資金調達をしており、特にアメリカではPodcastの視聴者数は年々増加し、広告市場は2020年までには724億円にまで増加すると言われています。
参照:Voicy Journal
Radiotalk概要
会社名
Radiotalk株式会社
事業内容
音声配信プラットフォーム事業
設立
2019年3月1日
役員
代表取締役 井上佳央里
取締役 西條晋一
資本金
100,016,500円(資本準備金含む)
所在地
東京都港区南麻布3丁目20-1 Daiwa麻布テラス4階
Radiotalkは2017年8月に株式会社エキサイトの新規事業としてスタートしています。2019年XTech株式会社と協業してRadiotalk株式会社が設立され、現在にいたります。
製品版サービス公開から、わずか一年でアクティブユーザー数は10倍以上になり、2019年5月にはMBSイノベーションドライブから約1億円の資金調達を実施するなど、非常に勢いがあるサービスです。
参照:PR Times XTechがRadiotalk株式会社を設立 エキサイトと協業し、音声配信プラットフォーム事業に参入
フレームワークで分析
ここからはフレームワークを使って音声市場におけるRadiotalkの立ち位置や特徴を把握していきます。
5force分析
まずは市場全体の把握を行います。
音声コンテンツは「バブル」ともいわれるように、競合が乱立している状態です。特にnoteやTwitterユーザーならVoicyのヘビーリスナーという方も多いと思います。
また、オーディオブックやYoutubeなど動画コンテツも耳の可処分時間を奪い合うことから競合といえます。特にNewsPicksは以前から動画コンテツに力を入れており、通勤中にWeekly Ochiaiを聞いて会社に向かうという友人もいました。また、最近は音声にも取り組んでいるようで、注目すべき存在でしょう。
SWOT分析
次にRadiotalk特徴について分析します。
Radiotalkの強みは「配信者のジャンルが多岐にわたる」と「誰でも簡単に配信ができる」の2点でしょう。
Radiotalkの配信者は一般人から芸能人・著名人までさまざまです。一般人でもクオリティが高く、聞き入ってしまう配信もあり、非常に興味深いです。
無名・有名関係なく、「ラジオを配信したい!!」という人なら誰でもパーソナリティになれるのは素晴らしいです。TwitterやInstagram、Youtubeで人生が変わった人がいるように、声で世の中に見つけられるきっかけを提供するプラットフォームといえるでしょう。
STP分析
Radiotalkの想定ユーザーをSTP分析で洗い出します。
Segmentation
音声をコミュニケーションツールとして用いたい人
Targeting
トーカーのファン
エンタメ系・素人の配信を聞きたい
ラフ・自然な体な配信を好む層
Positioning
配信・受信のハードルを低く楽しみたい人
ラジオなど、音声で配信したい、けどハードルが高くて利用できない人たち。空いた時間に気軽に音声を楽しみたい人たちのためのサービスです。
4P分析
ここまでの分析を踏まえて、4P分析をするとサービスの理念がより深く理解できます。
特に注目すべきはPromotionです。SNSでシェアされやすい仕組み作りがされています。
機能面でいえば、テロップシェアがその代表です。テロップシェアは「トークの好きな部分を切り取って、12秒のテロップ動画にしてシェアできる」機能です。
音声という聴覚で受け取るものを、あえて可視化して、視覚で受け取るプラットフォームになじむよう工夫されています。SNS上でタイトルとURLだけシェアされても、トークの再生には至りにくいという課題を解決するために開発されたそうです。
実際、この機能がローンチされたときには感動して、好きなトークのテロップシェアを各SNSで垂れ流してました。笑
また、公式アカウントとRadiotalkの社員の方々が活発に発信している点も特筆すべき点です。公式アカウントはリスナーのUGCに積極的にアクションを行っています。さらに代表の井上佳央里さんやサエキミルテさんも個人アカウントでアクションやリプライなどをしてくれます。運営の方からアクションをもらえるとユーザーとして非常にうれしく、シェアする動機になります。
☝反応していただきた時の画像☝
RadiotalkはVoicyなどと比べるとエンタメ系のトークが多く、気軽に聴きやすいです。イメージは休日のお昼や深夜にしっぽりと聴きたいラジオです。ただ、ビジネス系のトークもあるため、幅広いジャンルを網羅してるともいえます。
これを踏まえ、競合サービスのVoicy、SPOONと比較したポジショニングマップを考えると以下のようになります。
投稿ハードルが低く、エンタメ、ビジネス問わず幅広い層が利用できるサービスだとわかります。
Radiotalkの魅力ポイントまとめ
・世の中に埋もれている「声・話」が発掘されるチャンスを提供している
・ジャンル問わず、好きな配信を気軽に投稿できる
・リスナーは自分好みにパーソナライズされたトークを聴ける
Radiotalkはトーカー、リスナー含め、ユーザー目線で開発されており、使いやすくユーザー数も増加していると考えられます。
もしがRadiotalkのCMOだったら
ここからは自分がCMOだったらという目線でマーケティング施策を提案します。
ここまでの分析で私は以下の仮説にたどりつきました。
「RadioTalkは音声版Twitterを目指している」
Voicyなど他の競合サービスと比較するとRadiotalkはリスナーとトーカーの垣根が低くく設定されているように感じます。配信者と受信者を明確にわけず、誰でもスマホ一つで配信できるプラットフォームを意識して、設計されています。
ゆえに、CMOとしてうつ施策はユーザーの「リスナーからトーカーへの変容」に重点が置かれる必要があります。
一旦、自分の施策を提案する前にあらためてRadiotalkのマーケティング施策を整理します。
現在の施策
現在行われている、リスナーの態度変容を促す施策は定期開催される「イベント」です。アプリ内で「○○トークバトル」や「お題トーク」といったトーク配信企画が催されます。
現在、開催中の「芸人からのお題トーク」はお笑い芸人のハナコさん
、カミナリさんから出題されたお題に沿ったトークーを配信する企画です。注目は配信するトークの長さが1分以内と制限されていることです。
トーカーになりきれない、リスナーの心理に「自分の番組で配信を行う際は少なくとも5分くらいは話さないとな…」といった心的ハードルがあり、配信に足踏みする人も少なくないでしょう。
テーマが明確に設定され、配信も1分以内であれば気軽に配信しやすく、より多くのトークが配信されると予測できます。
私が考える施策
この現状を踏まえ、私が強化したいポイントは2つです。
そもそものユーザー数を増やすこと
既存ユーザーのエンゲージメントを高めること
の2つです。
1点目から説明します。
ユーザー数を増やすために、Twitter上で広告を打ち、認知度を上げます。非常に単純な施策ですが、RadioTalkの認知度を上げるには一番効果的と考えます。
少額で運用可能なうえ、Radiotalkがターゲットとするユーザー層とTwitterユーザーが被ること、メインで運用しているSNSがTwitterであることからTwitter広告を選択しました。
2点目はリスナーとトーカーを集めたオフラインイベントを行います。
自分が好きなサービスの運営者や著名人はユーザーにとって憧れの存在です。オンライン上のイベントやコミュニティだけでなく、実際に顔を合わせるイベントを定期的に行い、リスナーのRadiotalkに対する愛着を強くします。
その場でトーク体験会などリスナーが自分で配信できるきっかけ作りを行いうことで、リスナーからトーカーへの態度変容を促します。
まとめ
以上でRadiotalkのマーケティングトレースは終了です。音声メディアはこれからさらに伸びること間違いなしです。RadiotalkやVoicy以外にも音声を使ったメディアが続々登場しています。各サービスの今後の施策にも注目です。
拙い内容ですが、ご感想などいただけますと幸いです「スキ」や「SNSでシェア」してもらえますとさらにうれしいです。
今回もお読みいただきありがとうございました!
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