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井桁保持治具

お世話になります。

今回ご紹介させていただくのは井桁作成時にFRPフレームを保持し、精度良く接着することを補助する治具となります。

井桁の作成精度も大切ですが、接着する時の精度はより重要です。


図17

〇利点

詳細に書くと項目が多くなったので、ざっくりまとめました。

利点は下記の通りです。

・接着前に完成状態の確認ができる。

 ⇒完成前に寸法のミスなどに気づくことができる。

・井桁を高い精度で貼り付けることができる。

 ⇒寸法だけでなく、角度も含めて高い精度で作成できる。

・保持された状態になるので、瞬間接着剤以外の接着剤が使用ができる。

 ⇒メタルロックなど接着強度が高い2液混合型の接着剤も使用できる。また、これらの接着剤は瞬間接着剤に比べて硬化時の変形が少ないため、接着剤が原因の3点設置を回避しやすい。


〇欠点

・特定の角度や寸法に限定される。

 ⇒これについてはどうしようもないので勘弁してください(;^_^A


なお、今回の治具は私が作成した井桁作成治具セットを使用して作成したFRPフレームを使用することが基本となっております。

図1


ある程度、角度や寸法が同じ物を作成できるのであれば問題ありませんが、できれば井桁作成治具セットをご使用いただければと思います。

使い方は下記記事に記載しております。



〇部品の説明

ではまず、治具の部品の説明からさせていただきます。

図2

今回の治具は左右での識別を面取りの有無で行えるようにしております。

全ての部品で左右を面取りで判断出来るようにしております。


図3

調整が難しいフロントバンパーの取り付け角度を補助します。

手作業で狙った角度を出すのはかなり難しいですが、この治具を使用すれば簡単に精度良く取り付けることができます。


図4

リアの取り付けは高さの調整ができます。


また、フロント・リア共にバンパーの「傾き」も防ぐ役目があるので、右側と左側でほぼ同じ高さにすることができます。


図5

軸穴からバンパー中心までの距離を設定することができます。

今回作成したのはホイールベース80mm用です。


〇治具の使用方法

図6

まず、チップの溝にナットを接着します。

接着剤はナットがつけば何でも良いです。

今回はゼリー状の瞬間接着剤を使用しました。

シャフトなど、棒状のものにつけて、溝の部分に塗布すると綺麗に接着できました。

図7

接着するとこんな感じです。

今回の写真で保護シートを付けている訳は単に見やすくするためだけなので、残しておく必要はありません。

図8

使用するチップ全てにナットを取り付けます。。


図9

チップをフレームに取り付けます。

距離の目盛りとチップの中心の線がきれいに重なるように取り付けてください。


図10

図11

サイドFRPの支えはあると便利ですが、使用せずとも精度が出るように作成しています。


図12

図13

FRPへのケガキはデザインナイフの背などで行うと綺麗にできます。

また、見えにくい場合は白マジックを使用し、墨入れの要領で色を流し込んでやると見やすくなります。

この補助線を使用した場合、下の写真の様になります。

図17

少々見えにくいかもしれませんが、サイドFRPの線と治具の線が重なる位置にすると写真の様にきれいにサイドFRPを取り付けることができます。


図14

この補助線を使用した場合、下の写真の様になります。

ちょっと見づらい位置になりますが、バンパーの線と治具の線が一致していることがわかります。

なお、チップの構造上、ケガキを行った面を下にする必要があるのでご注意ください。

図15


ここまでの内容を踏まえ、シャーシに治具とFRPを取り付けてください。

図16


以上で完成です!

図17

◯備考

ちなみに、接着はこの状態でサイドを接着→バンパーを接着の順番をオススメします。

サイド貼り付け後、バンパーの高さとスラストを確認して下さい。

もし傾いていればサイドの穴を修正すれば傾きを回避しやすくなります^_^

また、液状の瞬着ならこの状態でサイドの貼り付けを、エポキシ系なら一度バンパーを外し、接着剤を塗布してからバンパーを付け直して下さい。その時、シャーシとFRPのどちらに塗布するかは接着剤が集まる方向に気をつけて決めてください。


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今回私はサイドを瞬間接着剤、バンパーにメタルロックを使用しました。

写真はメタルロック使用部分ですが、かなり綺麗に接着出来ました^_^


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また、車軸中心から治具の接地面までは約17.5mmとなっており、超大径装着時の簡易状態確認が出来ます。


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前後バンパーのスラスト確認したものです。

見辛くてすみません(^◇^;)

狙い通り、フロント1度、リア0度になっています。

なお、使用治具はダイさん(twitter.com/mini4wd_src?s=11)のセッティングボードとP!MODEL LABOさん(twitter.com/p_modellabo3249?s=11)のスラストゲージです。

(2021年2月12日追記)

なお、井桁作成治具の軸受け穴は9ミリですが不要なシャーシを使えば6ミリの軸受け穴に変更可能です。

画像24

これはフロントの軸受部分を切り取った物です。


これをこうして

画像25

軸受けの壁を除去して

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治具の穴に入れる!

画像27

これで罫書を行えば6ミリの軸受になります。


以上で説明は終了です。

長文にお付き合いいただきありがとうございました^^

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