フレキシブルピニオンインサートVer2
先日発表しましたが、今後この治具の取り扱いはP!MODEL LABO(ぽらりんさん)に委託する流れとなりました。
それに伴い、Ver1との違いをこちらにまとめさせていただきます。
主な変更点は下記の3つです。
①省スペース化
②プロペラシャフトの支えを一体化
③角度調整部分の精度向上
①省スペース化
これは客様からお声がけをいただきました。
ありがとうございます。
効果:ポータブルピットのデットスペースの活用
ポータブルピットのこのスペース。私自身もですが、サイズが小さくてなかなか有効活用できませんでした。そこで今回は治具の横幅を変更し、収まるようにしました。
これでデットスペースも有効活用できます^^
②プロペラシャフトの支えを一体化
これはぽらりんさんからお声がけを頂きました。
なるほどなと思いました。
効果1:シャフト取り付けの省力化
以前はこのように2つの部品で挟み込む形でシャフトの保持を行っていましたが、シャフトの取り付けが少々煩雑でした。
この方法であればシャフトの取り付けが簡単になり、レース中でもピニオンのズレを確認することが容易になります。
効果2:ピニオン取り付け時のシャフト保持性能向上
また、以前は構造上左右に広がってしまうのでシャフトにピニオンを取り付ける際に、横から押さえておかないと広がっていました。
しかし、この方法であれば上方向の曲がりに注意するだけで済みます。
色々な取り扱いが楽になりますね。
※8/18追記
8/16以降お買い上げのお客様に対応していますが、プロペラシャフトの支えの構造を変更しました。
それに伴い、取り付け・取り外しは容易なまま、保持力がさらに向上しました。
見にくいですが、それぞれのシャフト支えのスリッドが上下逆になっています。
差し込む時はそれぞれこ支えの間からペラシャを入れます。
③角度調整部分の精度向上
この治具の心臓部ともいえる部分です。
効果1:ズレの防止
元々は部品Aから切り出す形で加工していましたが、個別で加工・調整することにしました。
Ver1の写真
Ver2の写真
これにより遊びを最小限にすることが出来、角度調整の精度が向上します。
効果2:角度調整部分の可動域の拡張
元々、0度~45度の可動域で設計していましたが、組み立て時のわずかなズレにより、可動域が数度外れてしまうとの報告を頂きました。
(なお、報告していただいた方は組み立て時の微調整で正常になったとのことです)
そこで、可動域を-5度~50度までに拡張し、0度~45度を確実に包括できるようにしました。
Ver1とVer2の違いについては以上です。
なおVer1の比較対象は初期ロットのものです(Ver1でも改修を何度か行っている為)
また、記載したものの他にも細かい工夫を施しています。もし良ければ御自身で御確認下さい^_^
※8/18追記
Ver1、2に関わらず、絶縁ワッシャーを使用することで差し込み深さの調整が出来ます。
深くする方向限定ですが、約0.3㎜づつ変更できます。
今後も面白いものを作っていけるように尽力していきます。
何卒、よろしくお願いします。