自分の光
自分の光とは、オーラの事だ。
昔、自分の光、又は魂の色を知るためには真夜中に鏡をみれば見える。その色により、性格、運命がわかる。などと言う記事が少女雑誌に掲載された。
私も試したが、何の色も見えず。友人も同意見だった。
あれから自分の色、魂の色の話は立ち消えてしまった。
だが最近、ブームが再燃したようだ。
何と高齢になった今、私には見えるのだ。自分の光はやはり見えないが、他人の光はよく見える。
真夜中でなくても。
しかし、今更占い師にもなれない。商売の才は無い。何の知識も持ってない。
でも、占い師と組むのは有りかも。私はお客の光の色を伝え、占い師はその知識と話術でお客を満足させれば良い。商談成立ではないか?
私は早速、心当たりの占い師を訪ねた。
彼女は私の話に静かに耳を傾けてくれた。
少し間を置いた彼女。
「あの、お気づきでない御様子。あなたは、もはやこの世の方では無いのですよ」
水色の光をまとった彼女は、申し訳なさそうに私に告げた。
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今回、チョイスしたワードは
『自分』と『光』です。