ヘルプ商店街 毎週ショートショートnote
「あなた、お助け商店街の存在をご存知という事は世間で言うところの悪人ですな。まあ、良いでしょう。
さて、お尋ねの商店街は、ある商店街の真下にあってね、上の商店街の人達は全くご存知ない。
まあ、悪事を働くにもそれなりのアイテムが必要だが、下手をすれば足がつくから我々の為の商店街は必要不可欠だ」
そう言って、私は笑った。
『まあ、もう一杯』
彼は焼酎を私のコップに注ぐ。
「ただね、あなた。悪党なら誰でも利用できるわけではない。会員登録が必要でね。強盗程度の前科がありますかな?あなた」
彼は一気にコップを空にした。
『で、先輩、そろそろ教えてくださいよ。そのヘルプ商店街の場所。受付場所。俺を推薦してくださいよ。俺、前あるし、昨夜は強盗もやってね』
そう言って、彼はポケットから盗んだ宝石を得意顔で数点取り出した。
こうして、私は強盗男を逮捕する事ができた。
闇のSNS に、ヘルプ商店街の偽情報を書き散らしたのは成功だった。これで五人目だ」
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たらはかにさんの企画です。
いつもありがとうございます。
二月も明日で終わりますね。皆さんの春のお楽しみはなんでしょうか。私?何だったかしら?😄