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火星の別件逮捕 毎週ショートショートnote

火星は太陽系から離れたいと思っていた。火星人と地球で言われていた生き物達が、やっとこさ姿を消したと喜んでいたら、なんと、いつのまにか地球人が火星を狙っているのだ。地球人達は戦争を止めないばかりが、地球を汚染し続けている。
ああ、地球人よ、来ないでくれ。ならば、私が太陽系を離れよう。
そうなれば、太陽系はバランスを崩して、さてどうやるやら。

その時地球の唯一の衛星である月が火星に声をかけた。
「火星さん、行かないで!どうしても行かれるなら、私を連れて行って。地球の衛星でいるのはもうイヤ!地球人に征服されたく無い!私あなたの事が……」
「いやあ……」

その時、太陽の声が聞こえた。
「火星よ、月拐かしにより逮捕する。罰として、水星と位置を入れ換える」
「そんな無体な」
「では、お前を一時も目を離さず監視する。バカな事を考えるでない」

「月よ、よくやった。可愛いヤツじゃ。また太陽系の平和のために力を貸してくれ。そのうち、借りは返すでな」


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