べこクィーン鉄塔 毎週ショートショートnote
ある国に、クィーン鉄塔と呼ばれている美しい鉄塔があった。
このクィーン鉄塔は、恐ろしい鉄塔。
その電波は宇宙から送られて来るのだ。
操るのは、王の思考回路。
王は戦争がしたくてたまらなくなる。
国民には領土が増え、自分達の国だけが豊かになると戦争に賛成させた。電波は国民にも多少の影響はあった。
こうして地球上に戦争が広まり、世界大戦が始まるのを宇宙人は狙い、地球人の自滅を待っているのだ。
しかし、だれも原因がクィーン鉄塔にある事に気づかない。
この国に、たった一人だけ宇宙からの電波に影響を受けない者がいた。
牛飼いの男。
彼は牛達を連れて、美しいといわれるクィーン鉄塔を見学がてら、草を求めてやって来た。
牛は美味しい草を喜んだ。半月ほど滞在して、牛飼いは牛を連れて帰って行った。
しばらくすると鉄塔が倒れ、電波は消えた。
牛の大量の尿が鉄塔を錆びさせたのだ。
原因が解明され、新しく建てられたテレビ用の電波塔はべこクィーン鉄塔と呼ばれた。
410
たらはかにさんの企画に参加させていただき頂いています。
この裏お題、べこクィーン鉄塔 難題すぎますよね。無理やり感、半端ないです😭