おパンツの話
おばあのパンツの話し、何が悲しゅうて聞かねばならぬと言われそうですが、まあまあ。
少しだけお付き合いくださいマセ。
最近、連れ合いは、ネットでの買い物がお気に入り。
自分の個人的な買い物はもちろん、生活の細々した物も時々購入してくれる。
値段、サービス状況等を比較しての購入。
私はそういった面倒臭い事は苦手。
そして、これだけお得な買いものをしたと自画自賛の連れ合い。ここで褒めておかねばならない。
そんなある日、彼が言うには、
「替えのパンツを買おうと思うが、お前のもついでに買ってやる」
親切に、声をかけてくれた。
が、私は知っている。決まった金額以上であれば、なんらかの特典があるのだが、今現在その金額に達してないのだ。
「うーん、今は別に必要なものは無いよ」正直に答える。
「夏だし、替えのパンツは何枚あっても良いだろ」
少し、彼の機嫌が悪くなりそう。
「そうよね、じゃあお願いしようか」
その言葉に頷く連れ合い。
「ここから選べ」
そう言ってカタログを渡してくれた。
ちゃんとレディ用のページが開いていて、そこは、お得用のページ。五枚セット、三枚セットでいくらのおパンツが並んでいる。まあ、連れ合いが、あとどのくらいの金額の物を選んで欲しいのかよくわかる。
でも…。
私は元々、カタログで商品を買うのは好きでは無い。届くとガッカリする事が多いからだ。
ちゃんと目で確かめてから買うのが納得できる。
まあ、値段が値段なので、声を大にして言うほどの事では無いのかもしれない。
問題の一つはサイズ。お店やメーカー、デザインによっても微妙に違う。
これはパンツに限った事では無いが。
パンツというのは下着と思っていたのですが、いつの頃からかズボンもパンツと言うようになり、私の世代は違和感がありました。あくまで日本ではという意味です。
男性はパンツ、女性はパンティと分けて言う事もあります。パンティと言うと布が少ないものを指すのでしょうが、女性とてデカパン愛好者は結構多いと思われます。
スキャンティ、問題外です。
ええー、話が逸れたので、戻します。
「じゃあ、コレにするよ」
私がそう言うと、連れ合いは金額にも満足したのか、カタログの番号に○印を付けた。
そしてこう言った。
「サイズはMかLかLLか?」と。
し、しまった!なんと答え難い質問なのだ。そう思ったという事は私にはまだ、乙女の部分が残っていたのか。
Mでも、どうにかなのだがLがゆったりして良いのだ。それにサイズのありようもわからない。もしかしたらLL?
連れ合いは私の返事を待っている。
どうするのだ、私。
end
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1984年に『パンツの穴』という日本映画が上映されました。映画のタイトルに、『パンツ』というワードが使われた事に、ちょっと感動した事を覚えています。
私は、洋服など身に付ける物が小さい時は、妹に貰ってもらいます。そして、妹は自分には大きい時は、私にくれます。それがちょっと悲しい。
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