見出し画像

Steve Hackett

今年3月、フィル・コリンズ率いるジェネシスが活動終了を宣言した。

コロナ禍の中のアメリカ・ヨーロッパツアーだったので行くことも出来ず、当然アジアツアーなんてものは無かった。

日本のファンはネットに流れてくるセットリストやYouTubeを見ながら、想いを馳せる事しか出来なかっただろう。もちろん筆者もその一人だ。

だから今回のスティーブ・ハケットの公演が再度決まった時は本当に嬉しかった!
2020年コロナによる延期からの中止になり、いつ海外アーティストが来るかも全くわからない中、本当によく来てくれた。
アーティスト側はもちろん主催者の皆様には感謝しかない。

会場は川崎クラブチッタ。定刻を少し過ぎてからライブが始まった。

今回のツアーは"Selling England By the Pound" "Seconds Out"を完全再現するといったもの。当然のようにチケットは完売だった。やはりライブ会場の中に人がたくさん入っているのを見ると、それだけでテンションが上がる。


画像1

セットリスト構成は"Seconds Out"を順番通りに進めていき、中盤に"Selling England By the Pound"を挟むといったもの。

「Squonk」が終わりスティーブが「コンバンハ!マタアイマシタネ!」と日本語で挨拶。日本語MCはここまで笑 その後「Seconds~、Selling~を演奏します。全てジェネシスの曲です。」と話し、「Carpet Crawlers」へ。近年のジェネシスツアーではライブの最後に持ってくる曲。

「Robbery~」から「Afterglow」と続く。今日はツアー初日だったので、所々で演奏に怪しい所があったが、それも序盤だけだった。

「The Lamb Lies Down on Broadway」へ。アルバムと違ったのはその後の「The Musical Box」への繋ぎだ。アルバムだとメドレーのようにそのまま続くが、一旦区切り後半部分だけを演奏した。「The Musical Box」とても好きな曲なのに!区切るなら全部聞きたかったなぁ!

そして「Supper's Ready」へ… 圧巻だった。30分ある曲を本当に全部演るの?と思ってました。完全再現でした。数年前にNick Mason's Saucerful of Secretsを見たとき「Atom  Heart Mother」を短縮版でやってたので、てっきりそうなるかと思ってたが、全然そんなことなかったです。あっという間の30分でした。

〜第一部完了〜

25分のインターバルからいよいよ"Selling England By the Pound" へ!   

「Dancing With The Moonlit Knight」では原曲以上にライトハンド奏法を魅せまくるスティーブ!「I Know What I Like」では終盤サックスソロが炸裂!

そして個人的に大好きな「Firth of Fifth」。ピアノのイントロから感極まってしまった。中盤のギターソロといい、本当に素晴らしい曲だと思う。ライブで聴けてよかった…

「Firth〜」以降の曲は、味付けをせず出来るだけ原曲再現を試みているように感じた。アルバム完全再現!贅沢な時間だった〜

アンコールは"Seconds Out"終盤で締めくくり。「Dance On a Volcano」と「Los Endos」の繋ぎだったドラムソロがまぁ〜凄かった!おそらく今まで見たライブの中で最も長いドラムソロだった。席がドラムのほぼ真正面だったので、体にガンガン響いてきた。終盤なのになんて体力だ!

「Los Endos」では演奏終盤、初めの曲「Squonk」も混ぜ入れながら終演した。完璧な流れだ!ライブというより、1つの作品として演奏しているように感じた。

前回のキング・クリムゾンから約半年ぶりのライブだったが、やっぱりライブはいいものだと実感した。次のライブもまた少し先になりそうだが、しっかり楽しめるように体調管理には気をつけていきたい。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?