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【所感】 LGBT問題を考える 基礎知識から海外情勢まで 斉藤佳苗

1週間ほど前、amazonにてLGBT問題を考えるという本が格安で販売されていました。価格も200円代であり本屋として利益になるか疑問の価格設定です。

気になっていた本なので購入しました。
そして昨日到着したので、さっそく流し読みをしてみました。


LGBT問題を考える 基礎知識から海外情勢まで

今のところ詳細に読んでいません。
1stインプレッションとしては、本書はクオリティが低いなぁと思いました。

本書の冒頭で著者は、lgbt問題に関心を持つようになったのは2023年1月であると記しています。
その1年半後には、専門家ヅラをして本書の出版をしています。

さて内容に関して、気になった点を箇条書きにして記していきます。
(時間があったら追記していきます。)

1.著者の引用はほぼネットの情報のみ。参考文献として書籍を読んだという形跡はなさそう。
2.lgbt当事者に会う等のフィールドワークをした形跡もない。
3.ただひたすらネットの情報を集め、それで自分はLGBT問題が分かったつもりになった気でいる。
4.国内外を含むlgbt当事者や関係者による生活や社会運動について、あたかもLGBTの思想運動であるかのように述べている、あるいは矮小化している。
5.英米の海外の事例もlgbtに関するネガティブな側面ばかりを強調している。
6.著者は議論を訴えているが、著者自身が2重にペンネームを使用しており、そもそも匿名である。その根拠が身バレするとlgbtの活動家から攻撃されるからという懸念を理由にしているが、そんな人物の話を聴こうという人はほとんどいないと思った。
7.著者自身がlgbtに関して、基本事項からきちんと理解しているのか疑わしい。
8.本の内容が著者のネットの情報(twitter,note)をベースにしており、著者の投稿内容の多くを既に読んでいる私としては、既知の内容も大夫あり、新鮮味はなかった。しかし改めて紙の書籍として読んでみると、紙の書籍の方が内容理解や記憶の定着に優れているように思った。
9.いろいろと書かれているが、内容が整理されている印象は受けない。雑記の寄せ集めのようにかんじられた。また著者が最終的に何を目指しているのか本書内で、明記されていないと思った。
10.おそらく著者としては、いわゆる男性器ある法的女性の出現、女性スペース利用の制限を政策的になんとかしたいのだろうと私は思ったが、本書では著者自身の医師としの知見を発揮する場面は見当たらないように思えた。
11.私は、以前からは著者は本当に医師なのかと疑問に思っている。
12.350ページというわりと分量のある本であるが、1ページあたりの文字数=情報量は少なめに感じた。よって、ページ数ほどのボリューム感を感じない。両質ともに本書の定価である3000円弱に見合う書籍ではないと思った。

13.とはいえ既存のlgbt関連本にはない情報も少なくない。

結論としては、出版社経由の書籍で今まで流通されなかった新規のlgbtの情報を多く集めたという点は評価されるべきだろう。
また年表とか作ったりと、(素人レベルであるが)著者のそれなりの努力が伺われる1冊でした。

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