毎日幸せを探すトレーニング中
昔、私は「ニコ」というあだ名をつけられるぐらい、いつもニコニコしていたんです。「笑う角には福来る」が一番好きな言葉で、基本口角がいつも上がっていました。でも年をとるにつれ、そんなにいつもニコニコしていられなくなってしまいました。ドイツ語の諺にあるように「Kleine Kinder, kleine Sorgen, große Kinder, große Sorgen (小さい子供は小さい心配があって、大きい子供、つまり大人は大きい心配がある)」だからです。
人間は進化の過程で生き残れるようにリスク回避の本能を身につけたそうです。確かに数千年前は世界はすごく危険な場所だったことでしょう。ボーッとしていたら、野獣に簡単に食べられてしまいそうです。だから、まだ起こっていないことの対策を立て、しっかり準備をして、用心しながら狩りに出たことでしょう。その時のDNAが人類に残っているのでしょうね。だから現代人も油断すると、すぐネガティブな出来事を強く意識してしまいます。気づくと眉間に皺がより、口もへの字型に。。。
ネガティブにフォーカスを当てると生き残るにはいいのかもしれませんが、ハッピーになるのは難しいです。悪い波動が周りにも伝染していまいます。斎藤一人さんも「自分の機嫌は自分でとれ」とおっしゃっていますし、私もなんとか昔のニコに戻りたいと思っています。
それで、自分が幸せなことを思い出すために、寝る前の幸せ3行日記を始めました。今日あった幸せだなあと思うことを3つ書きます。日本で買った五年日記があったので、そこに寝る前に書けるように枕元のテーブルに置いておくことにしました。
ちなみに医師の小林先生も自律神経を安定させるために寝る前に日記を書くことを勧めていらっしゃいます。
毎晩3つの幸せを探すので、幸せの探し癖がつきました。その気になれば、一見当たり前のことにも感謝できます。例えば「外は寒いのに、室内に寝られて幸せだな。」とか「今日は自分のために掃除や洗濯をする時間がとれて幸せだな。」とか。
そうしているうちに、日常生活を送る中でも幸せを探すようになりました。辛い時でさえも、「もし自分が今幸せだと仮定したら、どうしてだろうか。」と質問を自分に投げかけると、脳が勝手に答えを探してきます。「天気がいいから。」とか「健康に働けるから。」とか。幸せだと思えると、自然と口角も上がってきます。
つまり、現代人は努力しないと、ニコニコと幸福になるのは難しいのかもしれません。この大変なことの多い世の中でニコニコと毎日を送れる人は、自分で自分をハッピーにできるすごい人だと思います。そんな人に私もなりたいです。