【感想】エリステ無料配信をみた

12月22日、ぼうっとTwitterを眺めていたわたしに激震が走った。


えっ……無料!? 無料ってゼロ円ってこと!?
てか、明日!?!?!?
アーカイブ、あり!?!?!?!?!?
声が出た。なんなら少し小躍りした。




読んでくださっている方、はじめまして。
たちばなこのみと申します。

リリース日からエリオスライジングヒーローズを毎日欠かさずやっていて、命が大変助かっているタイプの人類ですが、今までステには触れたことがありませんでした。
というか、エリオスがリリースされる前から結構長い間2次元のオタクをしておりましたが、2.5次元の舞台に触れたことは一度たりともありません。


でも、エリオスのステは気になってた。
【理由】
○なんか聞こえてくる評判がめちゃくちゃ良いから
○3周年イベントで第二弾発表の際の歓声を肌で味わったから
○エリオスライジングヒーローズに命を助けられすぎて、エリオスライジングヒーローズから与えられたものをもっと口にしたいと思い始めたから

第二弾はわたしが箱推しさせて頂いている西メインということもあって、キャスト解禁の動画もちゃっかり観てた。

(キースの脚、わたしの身長の2倍ある)


現地行っちゃおうかな……あ、第一弾のときは配信もあったんだ、でもせっかくなら肌で感じたいし……なんて思っていたその矢先の第一弾の無料配信。


感謝しかない。
ありがとう、アクションステージエリオスライジングヒーローズ。






以下はそんなこんなの第一弾初見感想です。

でもその前に、オタクのスペックを少しだけ紹介させて欲しい。
【わたし という人間】
*西横並びに箱推しのオタク
*とにもかくにも「セクター」の括りが大好物
*原作本編3部1章前編済(2023年12月24日現在)
(記事内にネタバレはありません)
*エリオスRが好き
以上。


では、まずは率直な感想
「エリオスライジングヒーローズの新たな一面、または一つの解釈、別の捉え方を与えられた感じでよかった!!!!!」

もちろん、公式なんだけど。正解を決めないでいてくれる、余白を残しておいてくれる優しさ、みたいなのを感じました。ゲーム内の再現をしてるんじゃなくて、新たな概念を作り上げてる感じ。
舞台ならではの演出というか、ゲーム内でも現実でもあり得ない「なにか」を舞台の上で役者さんが体で表現してくれている感じ? わたしと同じようにエリオスRを愛してくれてる人がその人ならではの見え方をわたしに共有してくれてるみたいな。
舞台はもちろん公式なんだけど、なんだろう、いい意味で距離を感じなかった。隣で優しく教えてくれてるみたいな。

すごく、すごくよかった。
二周見て、一晩口の中で転がして、やっといま噛み締められている。


詳細な感想
キャラクター毎の感想は下にまとめるんだけど、みんながみんな「そのキャラクター」だった! 顔や声じゃなくて、目線、表情、体の動き、間の置き方、話し方という「舞台でしか現せないもの」でそれぞれのキャラクターがそれぞれのキャラクターであることを全身で訴えていて、それがもう、めちゃくちゃに刺さった。

それから舞台装置。
回る舞台装置自体は見たことあったけど、あんなにぐるぐる回るのを見たのは初めて。それからシンプルで何でもない装置だからこそ、何にでもなっていて(例えばアキラやガストが棒で懸垂したりとか)それがすごーく「舞台」って感じがして良かった。

あと演出。
背景としてリアルな人間を使う(シャムスの紹介の裏でウィルを出す / レンの家族のシーンの後ろにノヴァがいる、など)演出、(イクリプスではなく)何者でもないアンサンブルさんとの殺陣の演出。
そして、それに観客が慣れてきたころに背景だったはずの人物が急に登場人物として話しだす(ブラッド病床でのオスカーとか)演出が、あまりに上手に出来すぎていると感じた。観客の想像力で遊んでいるような気さえするし、遊ばれるのが楽しくて、とってもわくわくした。

台詞やストーリーの原作との相違も思い切っていてよかった。使えないものはバッサリと捨てている潔さみたいなのにハマったし、新しいものも全く浮いて感じなかった。第1回のLOMの組み合わせの変更によって、「ここからは原作と大きく変えていくよ」という合図みたいなのを感じ取ることができて、そのどれもが違和感として残らなかった。
それから、わたしはゲームエリオスのシナリオのシリアスとギャグの調子がとても好きなのですが、今回舞台のストもそれを彷彿とさせるものがあって、なんだか勝手にリスペクトみたいなものを感じ取って、とっても好きでした。ありがとう。


あ、あとあの……二部構成になってるの知らなくて休憩入ってびっくりした。二部構成の二部目、まさかのヒーローショーでびっくりした。みんなが歌って踊ってし始めたから鳩が豆鉄砲を食ったようになった。あの、2.5次元舞台ってみんな歌って踊るんですか……? それとも彼らだけ……?


ということで何はともあれ、オタクは無事に第二弾を絶対に生で浴びにいくぞ、という覚悟が決まった。次も絶対絶対素敵なものに違いない。期待に胸を膨らませながら3月まで生きていくよ。





以下、キャラクターごとの詳細な感想とも言えないような呻き

・アキラ
目線、眼差しがアキラだった。表情がアキラだった。かっこよかったけど、クソガキでもあった。あまりにもアキラだった。それしかない……。
あ、でも(あるんかい)アクション、マジですごかった……。彼もほら、喧嘩はある程度してる側のルーキーだから、それが伝わってきた。

・ウィル
第一弾のビジュアルを初めてみたその日から「ウィルだ!!!(顔の感想)」と思っていたんだけど、あまりにウィルだった。顔、表情、動き、喋り方、間の置き方、ちょっとした目線、全部ウィルだったんだけど、わたしが一番ウィルだと感じたのは「何食わぬ顔でハンマー振り回したり、涼しい顔で持ち替えたりしてるところ」(そこ???)
まさか手にしたばかりとは思えないくらい、体の一部みたいにあんな大きな武器を操ってるところが、アキラよりずっと優秀だけど一応実力隠してる(なんかところどころ滲み出ててアキラにはバレてないけど、オスカーにはバレてる)感じですごくよかった。
わたしは1部1章第1回LOM前のウィルが(よく苦手とされるアキラよりも)すごく苦手なんだけど、その苦手なところみたいなものが引き継がれていたのが本当に良かった。
でも一番苦手な「アキラとレンは血の繋がった従兄弟同士だから仲良くしないと」みたいなセリフは無くなってた。あれ、3部1章前編を浴びたあとのオタクにはセンシティブすぎるから無くてよかったのかも(?)
他にも年相応の青年らしさ、みたいなのが出ていて、すごくすごくよかった。
あとお歌うたってるときそこはかとなく「歌のおにいさん」って感じがしたのめちゃくちゃ好きだった。長男感がつよい。

・ブラッド
オスカーに対してのちょっとした茶目とか、遊びのある様子が、(1部1章というよりも)最近のブラッドさまに見えた。すごくよかった。ふふってなった。
あとえっち手袋実在しててよかった。えっちだった。なんなのよその手袋。なんで開いてるのよ、手のひら。

・オスカー
オスカーの「はやくておもい」の表現がすごく"理解"った。はやい。なのにしっかりおもい。強いんだろうなって思わされた感じ。
ひだまりの対話のシーン、原作でも大好きなんだけど、舞台でも本当に良かった。オスカー、優しい。本当に素敵。
あとナチュラルにイクリプス持ち上げてて笑った。すげえ。

・ガスト
3部1章前編浴びたばかりのオタクだから「お前〜〜〜!!!!!」って感情にめちゃくちゃなった。お前、いい加減にしろ、お前。
逆に言えばそうなれるくらいにはあまりにも『ガスト・アドラー』だった。わたしにとって一番ガストアドラーだったのは喧嘩慣れの表現。相手のことを見ずにレンに目線をやりながら人殴るし、(ゲーム内と同様に)なぜか銃使いなのに足が出るし、なんかめちゃくちゃ近接戦『慣れてる』んだよな。すごくよかった。

・レン
双銃、めっちゃかっこよかった……! アクションがすごく素敵で、イクリプスからの銃取り上げの演出もよかった。レンのちょっと向こう見ずなところの再現が良くて、マジでレンだった。
あとノヴァとの絡みが、大好きなので……すごく、すごく良くて、泣いちゃった。演出として"在"ったのが、本当に良かった……………。

・ジェイ
背格好、ガタイ、喋り方、身のこなし、全部がスーパーヒーロー、ジェイキッドマンだった。なんて言うのかな、市民に愛されるスーパーヒーローって感じが本当に出てた、全身から、オーラが。そりゃ地面殴ったらイクリプス飛んでくわ。
あとシンとの殺陣、これからの「布石」として最高でした。助かった。

・ノヴァ
体幹なさそうな走り方、なんかふらふら、へにゃへにゃしてる、不健康、幸が薄そう、みたいな感じが全身からノヴァノヴァノヴァノヴァ!!!!!って感じでした。よかった。

・シャムス
イかれた表情がシャムスすぎた。シンに対しての突っ込みとか、ウィルとのアドリブ(ボケボケのウィルに思わず突っ込んじゃうところ)とか、シャムスすぎた。あの、原作のシャムスもそうなんだけど、全然『悪』じゃないんだよね。もちろん『善』でもないんだけど、本当にただ一人の『シャムス』って感じでした。

・シン
動きがいちいち妖艶で、歌も上手で、あまりにシンだった〜!!! 立ち姿もシンだし、身のこなしもシンだし、体のラインとかもシンだし、てか歌うま!? になった すごい…… かっこいい…… 正直シンだけを観に第二弾に行けてしまう、と思った。


舞台に敵も味方もなく、本当に演者さんやスタッフの皆さん全員で「アクションステージエリオスライジングヒーローズ」を作り上げてることがヒシヒシと伝わってきて、本当によかった。一体感があった。もう本当に、本当によかった。

第二弾への「期待」を超えた「信頼」みたいなのが生まれた。絶対良いでしょ、第二弾。
素敵なクリスマスプレゼント、ありがとうございました。



おわり!