暇の過ごし方が下手
子どもの頃は、学校から帰ると自転車に飛び乗り公園や駄菓子屋で過ごしていた。
帰りの鐘がなったら帰るルールだったが、あっという間にその時間がくる。
まだこれをやりたかった、あれもやりたい、帰りたくないけど怒られるから帰ろう。そんな毎日だったように思う。
宿題を家でやった記憶がない。でも宿題をやらなくて先生に怒られた記憶もないのでやっていたんだと思う。
中高生の頃はパソコンとゲームにどっぷりだった。
子どもの頃に買ってもらえなかったキングダムハーツをバイト代で買い死ぬほどやったりしていた。
専門学生になり、酒が飲めるようになってからは飲みに行くのが大好きになった。
専門学生時代は私の学生生活の中で一番楽しかった。
学校の友達は、喫煙所でたむろっていればすぐ飲みに行こうとなる。
アルバイトを掛け持ちしていて、その先の人たちともすぐ飲みに行っていた。
毎日誰かと話して、飲んで、笑って、ひとりになることがなかった。
社会人になり、友達となかなか会えなくなる。
学生時代の友達とは今でも定期的に会える仲だが、バイト先の人とはほとんど縁が切れてしまったように思う。
自然と週末は彼氏とばかり過ごすようになる。
当時実家の空気が嫌いで、家にいたくなかった私は週末帰らなくなっていた。
月曜日は彼氏の家から出勤、週末は彼氏の家に入り浸る。そんな生活だった。
人の家で過ごすというのは、実家が嫌な私にとってはとてもありがたいものだった。
しかし、勝手な言い分だがストレスも生じるものである。
ゲームをやりたいけど実家でやっていた分のセーブデータをアップロードするのを忘れると続きができない。今日はこのコスメこの服この靴の気分じゃないけどこれしかない。月曜仕事場に持って行こうと思っていたものが実家にあると気づく。
だから、彼氏と同棲するとなった時は嬉しかった。
もう、こういうことで悩まなくていい、実家の空気にも触れなくていい。
好きに過ごせるんだと思った。
だがどうだろう。いざ暮らし始めたら暇の過ごし方がわからない。
ここで気がついた。今まで暇の過ごし方を人に依存しすぎていた。
当時の彼氏は今は夫となったが、あまり友達が多くない。
私は週末も仕事があったりする。そうでなくお互い休日だったとしても、ひとりでどこへでも出かけていく。
最初は寂しくないのかな?と思っていたが、今はその行動力を羨ましく感じている。
私といえば、予定がなければ、ひたすらスマホをいじりリビングに転がっている。
ゲームも昔ほどやっていない。気になるタイトルが出たら遊ぶくらいで毎日はやっていない。
ふと、たばこを吸い、腹が減ったら飯を食い酒を飲む。
たまにひとりで出かけるが、気合を入れないと行けない。そしてとても疲れる。
全部自分で決めることに疲れるのだ。
でも、ひとりで出かけ、ひとりで飲み食べして、やってやったぞ!というきもちにもなる。こう思うのも疲れる原因な気がする。
ひとりで楽しく暇を過ごせるようになりたい。
こうやって文字を打つのはとてもいい。時間が潰れるし、思考が整理される感じ。
何より記事を更新したという、達成感がある。
結婚してからひとりの過ごし方について考えるようになるなんて思ってもいなかったが、暇だし、こういうことを考えるのもいいのかもと思いはじめた。