公民館講座でアイフレイルを話題にしました
アイフレイルをご存じですか?
フレイルとは虚弱のことであり、視機能の衰えをアイフレイルと言います。
日本眼科啓発会議のサイトでは、
『加齢に伴って眼が衰えてきたうえに、様々な外的ストレスが加わることによって目の機能が低下した状態、また、そのリスクが高い状態』
であると説明されています。
眼科医や視能訓練士といった、眼科で働かれている方々を中心として啓発活動をされています。
近隣の公民館から主に運動指導や健康講話について、講師依頼をいただくことがあります。
今回は地域でボランティア活動されている方を対象に、ボランティアを続けられる身体作りをする内容を希望されていました。
またボランティアスタッフの高齢化がすすんでいるようで、目の不調の訴えが多いようです。
産業分野における身体活動や環境設定の話題と、アイフレイルをテーマとして講義をしてきました。
アイフレイルにはセルフチェックの項目があり、目の衰えに隠れている眼病を鑑別する役割があると思っています。
老眼はだれしも起こるものです(サルにも症状がでます!)。
見えにくさを老眼だと思って放置していたが、実は眼病であった、みたいなケースもありえると思います。
眼病の場合は適切な治療が必要になります。
治療が遅れると悪化が早まることもあります。
目の不調を感じたら放置しないことが大切ですね。
私自身は眼科との関係はないですが、
眼鏡作製技能士の視点から、プライマリーケアとしての情報を地域へ発信することを意識しています。
視機能に不調を感じた場合に、眼科受診を提案することも多いです。
目に不調があっても、生活に困らないと受診しない人は多いと感じます。
今回も、視界の周囲がモヤモヤしているのに放置している人がいて、受診をすすめました。
老眼になると目のピント合わせが難しくなるので、特に近くのものは見えづらくなります。
格子状の図形が歪んでみえたり、視野の異常は老眼ではありませんので、不調があれば受診の対象だと思います。
眼底検査で緑内障や黄斑変性症などの早期発見が可能です。
自覚症状が乏しいものもあるので、40歳をすぎたら一度は眼科受診されることをオススメされています。
アイフレイルのサイトには、アイフレイルチェックリストという10項目のリストがあります。
2つ以上で該当するとアイフレイルの可能性があり、眼科医に相談することを推奨されています。
今回の公民館講座の参加者の年齢層が70歳代が8割くらいでした。
アイフレイルチェックリストをして8つ該当する人、何なら全部該当する人もいました。。
また、該当した人で受診したことがない人もボチボチいました。
改めて、啓発の大切さを実感しました。
みなさんは、該当する項目はありましたか?