近視予防として出来ること
近視予防として出来ること。
まずは、屋外で過ごす時間を確保することです。
近視予防フォーラムによると、子どもの近視予防7か条として以下を挙げています(言い方は少し変えています)。
また、米国眼科学会は視力低下や眼精疲労対策に20-20-20ルールを推奨しています。
デジタル画面などを20分閲覧したら、20秒間、20フィート(6mくらい)以上遠くをみて目を休ませることです。
7~11歳くらいの年代で近視進行が急激であり、近視発症が低年齢なほど進行が強くなる傾向にあります。
小学生で近視予防、もしくは近視進行予防の取り組みが習慣化されることが望ましいです。
難しい話ではなく、外で思いっきり身体を使った遊びをして、スマホは見すぎないということですね。
近視には眼鏡やコンタクトレンズによる矯正が可能ですし、命にかかわる問題と直結しているわけではありません。
神経質になる必要はないかなと思いますが、眼病との関連性は報告があります。
個人的な考えとしては、近視で悩む必要はないけど進行を抑えられるなら抑えたほうが良いと思います。
ちなみに、大人に対しても屋外活動は有意義なものであると思いますが、紫外線を浴びすぎると白内障などの進行リスクとなります。
つばのある帽子をかぶったり、UVカットのしているサングラスを活用するなどの対策は必要です。
サングラスは色が濃いと瞳孔が開き紫外線が入りやすいので、薄めの色がオススメです。
適刺激
感覚器には適した刺激の種類や範囲があります。例えば、嗅覚は空気中の化学物質が適刺激であり、音を嗅いでも何も感じませんよね。
聴覚の適刺激は空気の振動です。
視覚の適刺激は光です。
(余談として、共感覚といって音や匂いを色で感じるなど適刺激以外の感じ方をする人も一部います)
屋外には紫外線などの目に見えない光もあり、曇りの日でさえコンビニの店内よりも強い光量となります。
コンビニとかパチンコ店って明るく感じますよね。
目に見える範囲の光(可視光線)があって明るく感じますが、光そのもののエネルギーとしては曇りであっても屋外のほうが強いということです。
屋外活動が近視予防になるメカニズムとしては、バイオレットライト(360nm~400 nm の可視光)が網膜に存在する非視覚型光受容体タンパク質であるOPN5で受光し脈絡膜厚を維持することで近視進行を抑制する可能性が考えられています。
逆に、脈絡膜が薄くなると、眼球を構成する膜が薄くなるわけで、眼軸長が長くなる軸性近視などに至りやすいのかなと思います。
ちょっと難しい表現になってしまいましたが、目に見える光(可視光線)が目の奥(網膜)に届くことで見える感覚につながります。屋外で過ごすと、目に見えない光も多く存在するため目に対する刺激は盛んになります。
身体は使わないと衰えるものなので、刺激を多く受けることで網膜周囲の機能が保たれ近視予防となります。