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二次創作にも使える!漫画編集者が考える「読みやすい漫画」のポイント

漫画を趣味で描きはじめた方。
同人で二次創作漫画を続けている方。
何度も思ったことはありませんか?

「この話、読めるのか?」

漫画編集者としても、ただの友人としても、何度も聞かれたことば。
「この漫画通じる?」「読める?」「意味わかる?」
今回は、漫画の「読みづらさ」「分かりにくさ」の話を、まずは、ざっくりとしたいと思ってます。


私は大前と申します。
漫画編集者の仕事をそこそこ長くやっていて、
ココナラでは、マンガ添削サービスをしています。

再添削等のサービスも含めて依頼は60件ほど頂きました。ありがたいことです。
https://profile.coconala.com/users/355311

このサービスでは、一次創作・二次創作にかかわらず、漫画を拝読し、講評し、添削しています。

「どこから直したらいいかわからない人向け」と表記していることもあり、依頼者さんの多くは漫画を描きはじめたばかりの方や、長く描いているが、独学のため漫画を見直す機会がなかった方です。
(商業の方はお受けしてません)

だから、ゼロから漫画を教えるというよりも、
今あなたが書いている漫画をもっとよくします、というもの。
0から1にするのではなく、10を50にする、というイメージです。

さて、ココナラでのサービスはもちろん、仕事や友人の漫画の添削や講評を続けていると、気づいたことがありました。

だいたい似たようなこと伝えてるな………

と。

それは、決して「絵のうまさ」とか「センス」などではなくて、「今すぐ直せること」レベルの、基本的なことが多いのです。
その基本的なことができていない漫画は、一気に読みづらくなります。

添削の回数を重ねているうちに、「読みづらさ」の共通点がみえてきて、私も自分のなかの「添削項目」として頭のなかにいれるようになりました。
つまり、
「最低限、これを抑えておかないとマンガは読みづらいんだな」
という部分が明確になってきたのです。

…で、先にとりあえず、
それってなにかを、一気に伝えたいと思います。

①セリフは内枠線内にいれる。読み手の視線が散らないように。
②セリフを左から右に読まさない。
③フォントサイズを安定させる。
④起承転結の起-結だけでも辻褄をあわせる。
⑤線は丁寧に書く。手癖で描かない。

そう、ストーリーや画力の話ではなく、ほとんど「フキダシ」「内枠」の話なのです。
だから、知れば、すぐ直せます。
即効性の高い直しです。

さて、ここで「んなことしってるわ」または「そんなことか」と思った方は、これ以上は特に読まなくていいです。
これは基本の基本なのですが、思っている以上にできていない方がたくさんいることが、添削しているうちに分かってきたことです。

詳しくは、ひとつずつ今後の記事で詳しく書いていきたいと思います。
すでに、「お、なるほど」と思った方は早速実践してみてください。

あ、ちなみに。
縦スクロールマンガには対応していません。
見開きで読むタイプのマンガを想定しています。

また、大前提として、マンガに正解はありません。
お伝えすることをしていなかったとしても、その漫画が間違いということは決してありません。
実際、これらを無視している商業マンガはたくさんあります。


ただ「知らないからできない」のと、「知っていてあえてやらない」は全然違います。

さて、今回はこのへんで。

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