墓と家系断絶

もうすぐ父親の一周忌。父親の骨を墓地に埋葬する時に墓石下に三つの骨壷があることを確認した。
一つは17歳で交通事故死した6歳年上だった兄。一つは産まれて3日目で亡くなったという昭男と名付けられた新生児(名前をつける前に亡くなったという)。顔も知りもしない私が産まれる前の話。もう一つは父親の実母。勿論こちらも顔も名前も知らない。

戦前産まれの父親は長男だけれども他の兄弟姉妹とは異母兄弟姉妹だった。知ったのは結構後だったが、祖母も昭男兄もとみはじめ家の墓に一緒に入っていたが、兄が交通事故死した時に新しくお墓を建てた。異母兄弟姉妹だった事から独立した墓を建てる事は父親の念願だったらしい。そしてそこに実母と実子昭男と兄と入った。後に父親も入った。

.......話変わって鬱時真っ盛りの時。心理学系、精神学系の本を片っ端から貪るように読んでいた時に同じように読んでいたのがいわゆる運だとかのスピチュアル系の本。勿論その中には占い系統も含まれる。

鬱になる前から占いは結構好きで色々読んでいたりしたけれど、人相学だけはスルーしていた。人相なんて両親の遺伝で形成される訳で、確かにそれからの生き方で決まるところもあるだろうけれど、そんなほくろの位置だとかタレ目釣り目だとか、それで人柄当てられるのはたまったものではない、と思ったから。

が、この時はガッツリ鬱時。始めて読んだ人相学の私に当てはまるものの中に引っかかるものがあった。
それが”家系断絶の相”


···········もうすぐ一周忌だなって思って、骨壷が今4つとみはじめ家の下にあってそして······!?

今、実母と姉と弟、姪っ子が一人いる。姉はバツイチだし、弟は一つ下で未だ独身である。そう、このお墓に入る権利(?)があるのは実母に姉に弟。私は結婚して籍抜いてるから入れない。まあ私は散骨してほしいと思っているけれどそれは又は別の話として。
姪っ子が嫁に行ったら、このお墓の子孫はそこで断絶するわけである。現況が続けば、とみはじめ家の家族は私以外が全員ここに入って終わりになるのである。

正に家系断絶の相が私にあったという事なのか。

ふとそんな事思ってしまった。

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