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パラレルワールド。SF世界ではしごく当たり前の言葉。平行世界、平行時空、平行宇宙とも言う。

『パラレルワールドに迷い込んだみたいだな』と。

震災の時と違い、目に映る景色が何ら変ってはいない。
5月に入って段々陽射しが強くなり、日が長くなり、桜はもう既に散り終わり、サツキや藤などが咲き揃ってきた。

今の所私の周囲は知り合いのパートさんがコロナにかかってしまい、最近きたLINEではアビガン投与され、入院していたところからホテルに移されたという。

それぐらいで、だがこう書いてしまっては語弊があるかもしれないが、割と親しい知り合いが”入院しました”という話だったら、たまにある事なので、これがコロナではなかったら、ごくありふれた日常の一コマに過ぎない。

私の日常もそんなに変っていない。スーパーのパートだから。夫の生活も変っていない。運送業だから。

ただ、お客様が増え、買い物量が増え、並ぶ時は2メートルくらい間隔を開け、マスクは常備で(秋口からインフルエンザ予防、春先から花粉症対策で梅雨前くらいまで私は常にマスク)レジの所に消毒液が常備され、透明な薄い衝立が立った。


景色や様相がいつもと変わらないのに、記憶にあるものとは微妙に違う。違和感。パラレルワールドに迷い込んだ主人公は、こんな感じなのだろうか。

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この記事はゴールデンウイーク頃に書いてあげずじまいだった。あまり私はifを思う事はしないのだが、時折目に映るタクシーのドアや宅配業者のクルマ等にある、スッタモンダあったけれど決まったオリンピックの公式マークで、ifを思ってしまう。コロナがなかったら今頃はどんな感じだったんだろうと。


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