銀行の執念・自招。
こんにちは、今日は借入には重要なパートナー、銀行さんとのコミュニケーションから拾う知識や、貴重な情報の一篇を綴ります。
僕は、抽象的な書き方や端折り書きの癖が御座います、読み辛い事はご容赦下さい。
皆さん、当然規模の大小に係わらず、銀行さんとの取引は在ろうかと存じます。
其の中でも、借入3億円以上の規模になってくると、御鼻が天狗の様な御仁や、小金持ち特有の匂いも纏って仕舞います。
そんな醜態や匂いは、銀行に対し禁忌なのは、また別に機会に認める事と致します。
私見で恐縮ですが、銀行さんとの対話から拾う、ヒントや知識は本当に我々や、経営者には重要だと思います。
時に、生かすも殺すも銀行次第になりますので、注意して仲良しにならねば、いけないなとの事です。
僕は、昨今のネット社会でも、なるべく銀行さんに出向き必ず誰か捕まえて歓談もします。
行くときも、五、十日は避けます。
或る日、銀行の執念を感じる事例に遭遇しました。
其の銀行に限った事なのか、其の支店長の判断かは知りません。
僕が、知り合いに頼まれ仲介した時の、数年前の話ですが、契約前の事前で某地銀に住宅ローン持ち込みました。
買主側の仲介時、大抵買主と人間関係築けていすので、業者は住宅ローンの申し込み先を勝手に誘導し贔屓の銀行に持っていきます。
何時もの様に、住宅ローン持ってきたから宜しくお願いしますね。
って買主の属性、年収、借入履歴等のエビデンス内容に、微塵も問題は無く、あとは流れるだけだと気楽に構えてました。
数日後、担当者からの連絡で銀行に赴いて一言、今回は駄目です…………。
びっくりして、当然理由が聞きたくなります。
実は…………と語りましたが、本人に問題は無く物件も問題ない?? 売主の不動産屋が問題でした。
売主業者Aの関係者(実父)が、本物件の数年前に別不動産法人Bを破産させていました。
此れだけなら、別法人だし別の代表者なので普通は無問題です。
肝心な買主に非が無く、物件も問題ないのに貸せない理由が、数年前に破産させた法人Bのメインバンクが、此の銀行の同支店なのでした。
破産させた時に、役員では無かった次男に本物件の、売主たる不動産法人Aの代表者就かせ、事業を再開し実質的オーナーは破産法人Bの代表者で、売主法人A代表者の実父なのでした。
此れに感づいた支店は、絶対にダメとの返事。
其の後、本人に問題がないので、此の件を確りと買主に説明し、違う銀行にローン持ち込みOKになり、決済も無事に終わりましたが、銀行の執念は凄いし怒らせたら法的に問題の無い破綻した親族の会社までも傾きます。
当時、分譲開発を手掛けたB社は、年間25億程の売上規模、負債総額20億規模だったと記憶し、メインバンクは20億程の損害だった事でしょう。
破産法人Bの関係先には、今後何年位コノ銀行は今回のケースで、駄目を出すのか聞いてみたら最低10年、上の判断でもっと先までとも云っていました。
ただ単に怨念の感情でしょうが、具体的に銀行曰く、
『今回、本行で買主さんに融資を出す事で、破綻したB社の親族企業の売主業者を利する事になるから駄目なんですよ。』って…………。
『会社潰すにも、相当な不誠実な対応は、一生付きまといますよ。』との事、改めて真摯に、紳士に、振る舞わなければ、本当の裸の王様に…………って思う次第で御座いました。
此の事例は、B社の代表が実子で少し変わった名字なので、判断できました。
今迄、銀行と良好な関係でも、売主の関係者がアホだと、稀に融資が却下な事も御座います。
上述を踏まえ、今の金融情勢では、サラリーマン投資家は借入が厳しい事でしょうが、上述の事も買主本人に何等責任が無いと云う方も居ますが、一義的には一見、本人に責の無い事でも、其の様な隠れた難儀な物件を拾ったり、時代背景の悪い其の巡り合わせの選択をしてケチが付くのは、本質的には全て自己の招きで自招とも云えます。
全ての選択は自己責任でも在り、此の事迄も自招とするか?
運が悪かったと割り切れるか?
仲介会社の調査不足や銀行の姿勢等、他責に終始するのか?
結実する選択肢の何れに自己が当て嵌まるかで今後を占えるかも知れません。
終わり。