コラム 愛煙家と嫌煙家

Twitterのトレンドを眺めてたら喫煙列車という話題が上っていたので、自分なりに考えをまとめてみようかと思います。簡単に喫煙列車の記事ついて説明すると、喫煙可能だった電車が運行終了したという記事です。
その喫煙列車の話題に乗じて、嫌煙家たちから喫煙者をこの世から葬るような意見が飛び交っており、それに対して違和感を覚えたので書き始めました。

はじめに…

自分は大学に入った時にタバコを覚えました。タバコを覚えた経緯は今回の話にあまり関係ないので割愛します。

タバコを覚えて以来1日に吸う本数は増え、今では1日2箱近く吸う立派なヘビースモーカーです。
元々、両親もヘビースモーカーだったこともあり、タバコに対する抵抗は全くなかったです。また親戚の大半がタバコを吸っていたので、大人になったら半数くらいはタバコを吸っているもんくらいの認識でした。

タバコを吸ってて感じる事、どんな時に吸いたくなるのか、吸ったことない人に説明しようと思います。
これはあくまで俺個人のタバコに対する認識なので他の喫煙者は分かりません。

自分は特に寝起き、食後、お酒の席、運転中にとても吸いたくなります。

寝起きと食後は最早ルーティーンみたいなもので、タバコが無かったり時間が詰まってて吸う時間がないとイライラというか、早く吸いたいという焦燥感に駆られます。

運転中に吸いたくなる気持ちとしては、手持ち無沙汰になるからとりあえず、的なノリで吸っています。

お酒の席では何故か、お酒とタバコの組み合わせって美味しく感じるんですよね。あとは、お酒を飲んでる時くらいはストレスフリーでリラックスしたいという考えがあって、好きなタイミングで好きなようにタバコが吸えたら気持ちが楽になります。

また、暇な時間にボーッとしながらタバコを吸っていると落ち着きます。

たぶん吸わない人からしたら、タバコを吸いたくなるタイミングがよく分からないと思います。なので、なにかに置き換えると分かりやすいかもしれません。

朝起きて軽くストレッチして、その日のやる気スイッチを入れたり。
食後にコーヒーを飲んだり。

また、何か嫌なことがあったり、やることが多くてちょっと心の休憩をしたいなって思うタイミングってありませんか?
その時に好きな音楽を聞いたり、散歩したり、好きなアロマ焚いたり、長風呂してゆっくりする等、人それぞれの発散方法があると思います。

その時間が喫煙者にとってタバコを吸いたくなる時に置き換えられると思ってください。

そう考えると、非喫煙者はタバコなんてお金かかるし、そういうリラックス方法に置き換えたらいいって言うかもしれません。
でも、それが厳しいのが喫煙者。ニコチン依存症ってやつが邪魔します。
本当に無意識にタバコが吸いたくなるんです。タバコ以外の方法を考えられないくらいに、タバコに頼ってしまう。
これが依存症だなって喫煙歴は短い愛煙家ですが、それでも実感できてしまう程です。

更に自分みたいなヘビースモーカーだと、こういう時間に加えて、「とりあえず…」とか、「なんとなく…」でタバコに火をつけているので、1日に吸う本数が多いんだと思います。

では、本題に移ります。


なぜ、嫌煙家に愛煙家は叩かれるのか?

昨今のTwitter事情を把握している人なら分かると思いますが、Twitterでのつぶやきは今や、ただの独り言ではなくて議論のきっかけ、間違っている人がいれば自分の正義を振りかざして袋叩きにする構図があります。もはや議論なんてものじゃない、弱い者イジメのような様相もあります。

その議論をする上で、嫌煙家の立場は絶対に負けない正義という基に立っています。
愛煙家が語る喫煙の弱いメリットに対する、嫌煙家が誇らしげに掲げるデメリットの理論武装の数々。

絶対に負けない喧嘩なのでノーリスクだし、論破(笑)が大好きなTwitterの住人は寄って集っていじめにかかります。

ちなみに喫煙のメリットとデメリットを紹介すると

メリット
・リラックスできる
・喫煙所コミュニティで繋がれる

弱いね…笑

デメリット
・発がんリスクなどの健康被害
・ポイ捨て、歩きタバコのマナーの悪さ
・副流煙による周りへの健康被害
・臭い
・高価な嗜好品
などなど

これを武器に嫌煙家たちは愛煙家に対して極論を振りかざします。

タバコ一本1000円くらいにしたら喫煙者減るだろw
デメリットしかないんだし、もう法律でタバコ禁止にしたら?
お前らの一時の快楽の為に周りの人間の寿命縮めてる自覚しろ。
タバコの匂いで吐き気がする。公害レベル。

嫌煙家に言われたい放題です。

では、なぜここまで言われるのか?
それは分煙がしっかり出来ていないからです。

改善策


そこには行き過ぎた法整備による禁煙化と、それに伴っていない喫煙所の数の設置です。
いま、路上喫煙はほとんどの都市部の条例で認められていません。更に東京オリンピックに向けて健康増進法の改正により、人が集まるような飲食店や店舗の全面禁煙、更にあのタバコの匂いと耳をつんざくような電子音でごった返すパチンコホールでさえも禁煙化の波が押し寄せています。

そんな中、喫煙者が許される喫煙スペースは駅前の喫煙所のみ。そこで吸っていても溢れた煙で市役所に苦情が届くという。
その苦情が原因で駅前の喫煙所さえも撤去されかねない…それだと、喫煙者があまりに可哀想です。

そこまでして喫煙者を締め出したいのなら、締め出された喫煙者への逃げ道を用意してあげても良いのではないか?
入場料有料でもいいから、心置きなくタバコが吸える喫煙所を整備して欲しいと思います。
そうすれば、タバコを吸っているだけで文句を言われて不快な思いを喫煙者はしなくて済むし、嫌煙家は副流煙に悩まされることも減ると思います。

なぜ禁煙化したら喫煙所の新たな設置が必要か?

友人から聞いた話ですが、健康増進法の改正により友人が在学する大学敷地内の喫煙所が全面撤去されました。それにより居場所を失った喫煙者たちが選んだ場所は大学敷地外の路上です。これまでルールを守って喫煙所で吸っていた人たちを学内から締め出した結果、今では新たな問題が発生しています。
ただ禁煙化すればいいという訳ではない。禁煙化するなら、それなりの対応をしていかないと駄目だという事です。

でも、嫌煙家に言いたいこともあります。そんなにタバコの臭いが嫌なら中途半端な分煙しているような店を選ばないで欲しい。
こちとら完全禁煙の店が増えている中、やっとの思いでタバコが吸える店を選んで入ってるのに、そこでも文句を言われる筋合いはないです。嫌煙家は完全禁煙の店を選んでお互いに心地よく生活しましょう。

この前パチンコ打ってる時、隣の婆様に「タバコの煙吸うと気分が悪くなるから辞めてもらえない?」って言われた時はびっくりしたw
喫煙可能な場所なのに禁煙を強要されるのは本当に違う。
すみません、これはただの愚痴ですが。

最後に

愛煙家たちは必ずしも悪い人ばかりという訳でもない、皆さんがトイレをしたくなるのと同じ生理的欲求レベルでタバコが吸いたくなる人がいる、という事を少しくらいは理解してほしいです。
また、喫煙が可能な場所で吸っているのに、そこにまで嫌煙家が踏み込んできて喫煙者の居場所を無くすようなことは辞めていただきたいです。

極論を振りかざしている人達へ
タバコを法律で禁止したらどうなるか、少し考えてみて下さい。
依存症に悩まされている人達は法を犯してまでも吸います。薬物と同じ認識で構いません。繰り返す人は繰り返しますよね?
さらにタバコ農家の方々のこれからはどうしますか?
タバコで得ている税収は他に何で補いますか?
ちょっと考えてみるだけでこれだけの問題があります。意見を述べるのであれば、それに見合った改善策の案を出して下さい。言うだけは簡単です。

まぁ吸ってる自分を正当化しようなんて思わないですし、月2万以上タバコにお金かかってて勿体ないな、やめたいなって思ってるのも本音です。それでも辞められない。

いずれもっと高くなったら辞めるのかな?家庭を持てば辞めるのかな?なんて考えるときもあります。

これ書きながらも吸ってますけど笑

吸わない人からしたら全く理解できない欲求だろうし、だからといってタバコは勧めないです。でも、お互いの事を知ろうとする姿勢は大事だと思います。
それを知ろうともせずに、頭ごなし喫煙者を否定する嫌煙家がとても多かったので、違和感を感じたのだと思います。

愛煙家は嫌煙家に色々と言われることが多いので、多少なりとも嫌煙家の気持ちを考えた事あると思います。
嫌煙家の方々も喫煙者の気持ちに少し寄り添ってみて一緒に共存できる社会を考えてみませんか?
そうすればお互いにとってより良い環境づくりができると思います。

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