ACHATTERS2023 5/28

大阪城野音。いつも大阪城は見るだけで通り過ぎて、あーさっきあったね。なんて言うくらいだったんだけど、今日は大阪城野音の方に向かった。五月とは思えないくらい日差しが強くて、日焼け止めを塗りたくって今日に臨んだ。今日この日に来るまで、この日を本当に待っていた。大好きなバンドばかりの企画、本当にチケットが当たってよかった。

一番手 KOTORI

まずはKOTORIから。時間より少し早い時間から四人が歩いて出てくる。おぉ〜という声のする方へ四人が客席に手を振る。それぞれ持ち場につく。いよいよ、わたしの5月末最後のライブが始まる。

「よろしくお願いしま〜す」

という声と共に綺麗なギターが鳴り響く。晴天の下、青い空の下でKOTORI、Bule が始まる。
BPM190のビートに揺られてこの街まで来た。

「行こうー!」

という歌詞に呼応してまばらに手が上がる。外のBlueはめちゃくちゃ映えるし、かっこよかった。その後流れるように始まるジャズマスター。

「光れーー!」

の歌詞に合わせてみんなが歌う。ただ今日も明日を待つだけ。心のずーっと奥の方、ずっとずっと奥の方。ってみんなが大きい声で歌う。感動して少し泣きそうだった。そのままの流れで1995が始まる。

「時代を超えていけー!」

私は、今日出てるバンドたちとは10歳ほど年齢が違う。時代を、世代を超えて彼らの曲は私に響く。KOTORIが、KOTORIのファンが私に「年齢なんてただの飾り」だって教えてくれて、いつだって帰る場所を、一人じゃないんだよって待っててくれる場所を作ってくれてる気がする。続いてUnity 。

「奇跡みたいな日々」

今日って本当にUnity みたいな日。大人が酒を片手にKOTORIで手を上げて、音楽で一つに繋がってる。音楽ってたった一つのものに集まってこんなに沢山の人が集まってて凄い日、奇跡みたいな日。

「まだまだいけますよね」

と始まるトーキョーナイトダイブ。いつもそうだが、ふぅ〜!という声が入る。この曲は、四人の演奏のうまさが際立つから凄く好きだ。サビで上がっていく感じ、みんなも歌っていてよかった。

「結婚おめでとうございます!そんな歌を」

こころ。比較的新しめの曲。僕の初めてを君にあげるから、君の初めてを僕にください。退屈な日々の中で、煌めいたり人生に色々と彩りを与えてくれるのはこういうバンドで、いつか自分も結婚するかもしれないししないかもしれないけど、こう思えるような素敵な人に会いたいなぁと思う。

「まだまだ立たなくて良いんで、上がったら立ってください。みんな立つタイミング同じだと思うんで(笑)」

と始まるRED。野音でやるにはピッタリすぎる曲。ノスタルジックな気持ちになる、そんな歌。今日でるバンドも大阪が地元だったり、個々に地元があってそこで頑張って、培った力で戦っている。それぞれの武器があって、それはそれぞれが持ってて特化しててそれに惹かれてファンが集まる。地元あってこそのバンドだと思う。

「泣きそうになるくらい、真っ赤な夕日を見たよ」

サビで上がるこの曲、先ほどまで座っていた人たちがみんな立って手を上げる。これなんだ。私が思っているKOTORI。私が大好きなKOTORI。

「明日から一週間頑張りましょう」

から始まるEVERGREEN 。KOTORIの中でとっても心を掴まれる曲。みんなにこの曲を聴くとイオを思い出すと言われる。ありがたいくらいわたしがみんなにKOTORIが好きなことを知ってもらえて嬉しい。一度きりの人生は誰かのためではない。って歌詞が本当に本当に好きで、沢山救われた。重みがあって、それでも横ティンがそういうからなんかそうなのかも、と思える。そのまま始まる素晴らしい世界でも、みんなが歌ってるのにうるうるしながら、わたしは明日から頑張ろうと思える。「まあそれくらい」がちょうどいい。焦らず慌てずゆっくり生きて年をとっていきたい。

「音楽で大切なものを守れますように」

WATFで、沢山コロナ禍のことを思い出す。満足に声を出せなかったツアーでも、悪者にされがちだったライブハウスも、私にとっては必要で、音楽が生きるを支えてる。KOTORIにたくさん痛感させられました。これからも末長く、よろしく!KOTORIありがとうございました!

二番手 SIX LOUNGE 

友達と、始まる前に「SWEET LITTLE SISTER が聴きたいけど絶対にやらないよね〜」と笑っていたら三人が出てきた。リハはトゥ!トゥ!トゥ!から始まった。最近、朝に自転車を漕いでるとこの曲が頭の中に流れる、私の自転車ソング。優盛くんは歌が上手いなぁ、なんて思うと、三人が目を合わせて笑ってSWEET LITTLE SISTER が始まる。正直、前回のツアーも前々回のツアーも毎回自分の行った公演の次の公演でやっていてこの曲に嫌われていると思っていたので、嬉しくて嬉しくて、涙が出た。

三人が捌けて、SEが流れて始まる。足早にシンタロウくんが出てきて、その後二人が出てくる。観客の声が響いて、三人は目を合わせる。

「大分から来ました、よろしくお願いします」

といって始まった僕を撃て。最近ずっと一曲目が天使のスーツケースだったから、この人たち本気だな、と思った。僕を撃て聴きたいというと聴けて、かっこよくて好きだ。ドラムがデカくて、ベースもデカくて、ギターもでかいこの曲は、ラウンジの代名詞とも言えると私は思う。

「スピード」

これも、自転車を漕いでると頭の中で流れる。このスピードを捕まえて。瞬きはしたくない。君たちの今かっこいい瞬間を私は見逃さない。

「結婚おめでとう!めでたい日なんで歌おうや!」

メリールー。今日のメリールーは、みんなで歌えてなんかすごく感慨深い気持ちになった。みんなの声が響いて、Hump Backの三人の結婚を祝ってるみたいでよかった。結婚おめでとうございます。

拍手を煽って始まったNew Age Blues 。いつ聞いても、かっこよくていい。そのあと始まるDO DO IN THE BOOM BOOM 。野音の昼間から、ライブハウスで聴ける、踊れる曲。それを昼間の野外で聴けるのがなんか嬉しくて、踊って手上げて。みんなが沢山手をあげているのがよかった。

「ギターを握ってこの方〜」

と始まるトラッシュ。ねえねえそこの女の子。って目の前で歌われたらこのバンドの虜になってしまうな、といつも思う。今夜は君たちがロックンロールスターだ。と。彼らが培ってきたロックンロール魂は、10代の頃からアツくて、変わらなくて、その激動の時代にハンプを始めとした、今日のメンバーがいたんだなぁと思う。

優盛くんのギターではじまるピアシング。観客の手が上がる。ひとしきり終わった後に「リクいけっかー!!」とリクくんのベースソロから二回目のピアシングが始まる。みんながピースをしててよかった。

「空も晴れてて、太陽が出てきて。いい天気ですね。俺ら後大分に帰るだけなんで、ここに全部置いてきます」

そういってキタカゼが始まる。優盛くんが突き抜けて。と歌うと風が吹く。ヒロアカのED。抜群のロケーションに映える。

その後、ふたりでこのまま。

「嘘はきっと何もない」

って、君たちのバンドは嘘なんて一切なくて、音楽で真っ直ぐ伝えてくれて救ってくれる。大阪までラウンジのために来るのは今月二回目だけど、そのくらいこの人たちの今の成長が見たいと思う。

「この汗と感情愛しい君に届け」

俺のロックンロールを、ライブハウス以外で聴けることってあるんだな、と思いながらありがとうございますと思った。立ち止まること、泣くことも何もかもがライブハウスで救われるし、全部受け止めてそれでも明日から行ってこーい!ってしてくれるバンド。ライブハウスが居場所でもいいって教えてくれたバンド。ずっとずっと追いかけたい。ありがとう。

三番手 Dizzy Sunfist 

リハーサルであやぺたが星丘公園を歌った。綺麗な力強いあやぺたの声が、野音に響いてよかった。The Magic Wordから始まる。Dizzy 節全開の速いギターが鳴り響いてメイ子ちゃんのハモリと、ベースと、moAiくんの力強いドラムが鳴り響く。
Our Houseも速くてギターが響いてて良い。


「Hump Back呼んでくれてありがと!!!」

とSEが鳴り終わり、出てきた三人。ドラムが鳴って始まるSome day。二月の名古屋ぶりのDizzy は相変わらずかっこよくて、あやぺたの力強い声が野音に合ってる。メイ子ちゃんのハモリが心なしかこの前見た時よりも上手くなってる気がして、「メイ子ちゃん!」という気持ちになって心が躍る。

「Hump BackのTシャツ着てるやつ全員かかって来いやぁ!!」

と鳴り響くNo answer のイントロ。本当に聞きたくて、毎回聞いたら気持ちが上がって、自然と拳が高くなる。観客の声も、呼応して出る。Hump BackのTシャツを着てる人たちも、拳をあげていた。SULLYEは、みんなの手が上がって、左右に揺れていて可愛くて軽快な曲。Dizzy のファンが跳ねまくって、喜びまくっていたのが嬉しかった。

「今日呼んでくれた、ハンプのために、新曲やりまーす!」

Punk Rock Princess。
ハンプの三人のことを言ってるように感じる。パンクロッカーで、人妻で、んであやぺたは人妻の先輩。最高裁判所以外のなにもんでもなくて、ところどころ噛んじゃったり、自分が言ってること何かわからなくなっちゃうあやぺただけど、ハンプへの愛はとっても深くて凄い。そばにいてよもよかった。

「ももちゃんは、私と友達で。私がバンドで辛い時も悲しい時もずっと一緒にいてくれた!バンドやめても多分友達でいてくれると思う」
「でも二人でずっとバンドやってようなー!!!」

さっきまで突っ込まれまくってたあやぺたのMCは真っ直ぐ突き刺さる。グッと心掴まれて、そのままLife is A Suspenseがはじまる。これも聴きたくて、最初のドラムからかっこいい。

「みんなで!!」

手を振って、あやぺたとメイ子ちゃんの変なポーズ真似する。ばりヤーマンだと思う。

「親友の曲!!!!Andy!!!」

こんな始まり方、泣いてしまう。自分は、あやぺたとももちゃんみたいな関係性の友達がとても羨ましいなぁ、と思う。子供を産んでも、結婚しても、高校生の時のプリクラ出してきてTwitterで懐かしがったり、お酒飲んで、歌って。10代からずっとこんな関係の二人がとても羨ましいし、その関係性が二人のバンドに見えていて良かった。

「なんでもいいから、タオル出して!!!」

そう言われて、みんなタオルを掲げる。

「よっしゃ、なんでもいい。そのバンド、好きなんやろ!!明日からもそのバンドのこと思って生きたらいい!絶対救ってくれるから!」

そのままの流れでSo beautiful 。名古屋で見た時、あやぺたはこの曲で泣いていたけど今日はとても笑顔だった。私は、ずっと爆発的なこの人たちのバンドとMCに勇気をもらって生きている。

「夢は死なへん!」

The Dream Is Not Dead。このバンドを見ると、バンドは生き物だという言葉を思い出す。自分が死ぬ瞬間は、夢がなくなった瞬間だと思う。どんだけどん底にいても、どんだけ死にたくても、ご飯が食えなくてもうまくなくても、音楽が聴きたくなくても、夢だけは死なへんと思う。

「両手あげて!!」

Tonight,Tonight,Tonight 。ぶち上がる曲。みんなで両手広げて踊って拍手して。青空の下、野音の席で。そんなの最高以外何者でもない、最高裁判所で。

「まだ行ける!」

SHOOTING STAR。彗星の如く、野音に爆音をもたらせたこのバンドは、絶対にかっこよくて、絶対にみんなの心を熱くさせたんじゃないかなぁ、と思う。

「まだまだ、ラスト!かかってこいやー!」

FIST BUMP  は速くて、最後の最後で爆音で爆裂な音をもたらせて帰っていった。

四番手 ハルカミライ

「これ、ハンプ企画だから。お前らのためのセトリじゃねーから。ファイト!!」

といつものようにツンデレ炸裂の須藤俊に呼応してみんなが拳を上げる。にっこにこで嬉しそうにドラムを叩く小松とギターをかき鳴らす大地くん。

「フュージョン」

三人の声に合わせてみんなが声を出す。が途中で須藤俊が止める。

「ダメダメ、帰ろっかな。フュージョン」

リハからジンジンに温めてくる。1234をみんなで歌って、そのまま大合唱。会場が一気にこの人たちのものになるのがわかるのが凄い。

「エースやれよ!」

とぼそっと私が言ったのが聞こえてたのか聞こえてなかったのかわからないけど、須藤俊がすぐさま

「エース」

と始まる。この指止まれ止まれ。エースが大好きで、聞けて嬉しい、Hump Backありがと。

SEが流れ始めて、旗を持った学くんが出てくる。

「いえーい、いこーぜー!ハルカミライだ〜」

お決まりの君にしか始まり。大大大合唱で、野音に爆音が響く。そのままカントリーロードに入らず、ファイト!!を挟む。その後のカントリーロード。またファイト!!を挟む。

「全席指定ってね。モッシュタイブとかそんなんばっかで最近やってきたけどよ。こんなお淑やかなところにお呼びなさってくれて。なんて言わねえよ!!!」

と客席に飛び込む学くん。本当に全席指定なのか?というくらい前にお客さんが集まっていた。

「ちょ、みんな一回下がって!」

あまりの多さにあわてた学くんが謝って、みんなは席に戻った。

「まあ曲はやるけどな、俺たちが!」

呼んでいる、と大きい声が響く。その流れでフルアイビールに入る。

「俺が、世界の、真ん中!」

みんなの声が、大きい声が、拳と共に響く。眠らない街。手を引いて抱きしめたくなるくらい、みんながハルカミライのことが好きで良かった。

「ライダース!」

折れない旗を振り回せ、弱っちい腕で。弱い腕でも、折れない旗を振り回していれば、いつか同志が集まって、弱い一つの腕が強いたくさんの腕になる。それがACHATTERSのバンドたちなのかな、と思う。

「じゃあここで歌おう」

とマイクを伸ばして、観客の間まできた学くんを見る。真ん中にしてんが集まる。

「あ〜僕のこと」

もちろんみんな歌う。その中でも学くんが一人男の子を連れてきた。

「にいちゃん、あんま俺たちのこと知らないでしょ!でも今日からよろしくな!」

肩組んで、みんなで世界を終わらせてを歌う。この瞬間、敵は誰もいないよ。

僕らは街を光らせた。
朝焼けの、眠たい眠たい朝。そんな夜をたくさんのバンドと切磋琢磨しながら超えてきたんだと。悔し涙も、嬉し涙も、全部が全部愛なんだな、と思う。

「葛藤はいつか、希望に変わる」

泣いてたお兄さん、明日から頑張ってこうって言ってた学くんも、ライブが居場所でいいし、悲しくなって膝を抱えて部屋の隅っこにいるなら、みんなで歌って気持ちよくなろう。

PEAK’D YELLOW 。肩を組んでいた女の子たち。泣いてたお兄さんも、みんな音楽が好きなんだ。音楽が繋げてくれた縁が、こんなに増えて、一ヶ所に集まるなんて凄い素敵なことだな、と思う。

「眠れない、夜に、俺たち。」

大阪城音楽堂に来たのさ。
アストロビスタは、聴きたかった。毎日毎日絶望でも、毎日毎日楽しくても、まとめて楽しませてくれるバンド。

「まだ行ける、ファイト!!」

とその流れのまま、速く終わっていく。


ラスト Hump Back

ディップディップに合わせて三人が出てくる。ぴかちゃんは相変わらずなんか焦ってる感じがなんとも言えない愛らしさがある。みさちは、にこにこしててかわいい。赤が映える、ももちゃんが出てきて、「Hump Back 」が始まる。

僕らの時代から始まっていく。僕という人は一人だけ。その通りで。自分って一人しかいないなら、その一人を最大限楽しんで魅力的になりたいなぁ、おもろい大人になりたいなぁ、と私は思う。

「今日出てくれたバンド、かっこよかったやろ!私らの友達です!」

君は僕のともだち。
ともだちって、優しい言い方だなぁ、と思う。もちろんライバルだから嫌になったり悔しくて悲しくて、どうしようもないことも山ほどあっただろうに、友達。と言えるももちゃんは凄いと思う。いつまでもこの五バンドでバカなことして、歌って、泣かせて、拳を上げさせてほしい。

「メリールーを聞いて、勝てないと思った。」
「ハルカミライは聴けなかった夜もあったなぁ」
「音楽で大切なものが守れるように」

いろんな感情が渦巻いても、君たちの、君たち三人の武器で戦おうとやめないで腐らないでやってくれてきた過程に意味があると思う。

「番狂せ」

生き抜くために生きてる。私は絶対面白い大人になりたい。もちろん大人になりたくないし、ずっとずっと。でも大人にならないといけないなら、おもろい大人になりたいなあ!

「ワンツー!」

から始まった短編小説。やったワンツーができて嬉しかった。そのまま速い曲でオレンジが入る。

「世界のどこかでまた君に会える気がしてるよ」

死んでしまった、あの子はどこかでまた会えるかな。会えるよな、と思いながらこの曲を聴いていた。自然と出てきた涙は、あの頃より今の自分が強くなってる証拠だと思う。

「君が泣いた夜に」

ロックンロールは死んでしまった。居場所がなかった教室でも、死んでしまいたかった夏の高校二年も、音楽がずっと味方だった。いつかやってほしいと思っていた5バンドを同じ日に見れて、とっても幸せだった。ロックンロールは、死なない。このまま夜が明けなくても、私は私で、ずっとずっとこのバンドたちと生きていきたい。

アンコール。
僕らは今日も車の中。沢山、忙しない一日だったけど、ずっとこのバンドたちに支えられてきた五年くらい。コロナになっても、この人たちがいなかったら生きていなかった。ずっと好きなバンドたちを見れてよかった。

最後の最後、月まで。
ずっと聴きたかった曲。
ここから始まったすべての物語が、沢山繋がって、今、こうやってあるんだろう。
このバンドたちに出会っていい意味で人生狂わされてるし、それでもこの人たちが大大大大大好きです。素敵な日、ありがとう!!




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