8/24 climbgrow 滋賀B-FLAT
まさかツアー3本、そして3本ともnoteに書き記したくなるほど凄まじい現場に立ち会えるとは思わなかった。8月も、もう後半で台風予報なのに道中はカンカン照りで、立ってるだけで汗が頬に伝う。そんな夏日に、climbgrow が生まれた地に向かった。
チケットをスライド、600円を払ってドアをくぐる。もう沢山のお客さんで埋まっていて、手前側前方に詰めた。スピーカーの前。あと20分くらいしたら、四人が出て来てライブが始まると思うと緊張で汗が滲んだ。そのくらいこの日のこの場所でのclimbgrow のライブは自分にとって期待値が高かった。会場ではROSSOとかThe Birthday とか色々かかっていて、その時点でドキドキしていた。
暗転して、Boom Boomで四人が出てくる。スピーカーの後ろから出てくるから、みんなの拍手で出てきたことがわかる。目を凝らして、瞬きはしたくない。一発目、一音目に自分の全神経を集中させた。
「MARMALADE 」
大大大大だーい好きなMARMALADE 。カズシくんの軽快なのに高難易度すぎるギターリフから始まって、もとむくんのドラムが鳴る。将太朗くんのベースと泰誠くんのギターが鳴って、歌詞が始まる。思えば彼らに心奪われた松本でも、MARMALADE 始まりだった。MARMALADE で頭が真っ白になって馬鹿になって、そのままハイになって飛んでけそうなくらい、最高な曲。大好き。これからもやってください。
「沈まぬ太陽」
語り口調から、急に歌に入るこの感じが堪らなくかっこいい。独特の世界観と、言葉選びがマッチしてて余計に恐ろしい。苦渋の日々からの脱却を、から罪ト罰に入る気持ちいい繋ぎもたまらない。
「罪ト罰」
とにかく演奏が凄まじくかっこよくて、スピーカーの近くにいたから余計に、心臓まで直接響てくるような音がたまらない。イントロもアウトロも長めで、だからこそじっくり演奏を楽しめるのが良い。名曲!
「世界一でっかいCISCO聞かせてください?」の杉野泰誠くんを見て、幸せだな、と思った。
「Fence 」
最初驚きすぎて、口をあんぐり開けてしまった。杉野泰誠くんの嗄れ声が特に目立つこの曲。歌い出しの、「止まらない制御不能」のワードの杉野泰誠くんの歌い方が堪らなくカッコよくて、良かった。
「Welcome to the LOVE CROWN TOUR!滋賀B-FLAT!ぶち込みに来ましたー!」
お決まりのセリフ。来ることがわかっててもかっこいい。将太朗くんが空を舞っていた。奇想天外なことばかり起きる滋賀ビーフラット堪らない。
「THIS IS 」
毎回毎回セトリに入ってても、最高に頭が狂ってしまうくらいかっこいい曲。ワードセンスが堪らない。途中のカズシくんのギターソロもたまらなくかっこいい!
「LILY」
THIS IS からの畳みかけがたまらない!何回聞いてもかっこいいし、何回聞いてもいい。ライブの時のアドリブも全部が全部かっこいいし、全部がこの曲の味方になってて凄い。あとフロアに泰誠くんが飛んできて、気づいたら真ん中に立ってたのも凄かった。あんなところまで行けるのか。
「ROCK’N ROLL DRUNKER」
いつも最後に入ってくるので、今回は途中で入って来て驚いた。climbgrow を好きなことに、なぜ?とかよく分からない、ただただあの日あの時突き動かされた衝動だけで追いかけてるけど、「理由なんかいらないぜ」って本人に言われると、そうなのかもしれないなぁ、と思う。「あの辺の星まで、届くように歌うわ」のワードは、泰誠くんの大きい大きい声が、途中で飛んでしまうほど魂飛ばして歌ってる声が、きっと多分、上にいる彼にも届いてるんじゃないかなって思う。てか届いてて欲しい。多分、「いいじゃん、このバンド」って酒飲みながら笑ってるよ。
「未来は俺らの手の中」
音楽が好きなだけでいい!climbgrow が好きなだけでいい!そう叫んだ、杉野泰誠は、心の底から本当にそう思ってそうだった。私は馬鹿で阿保でどうしようもないから、目の前のことしか信じられないし、でもそれでも、杉野泰誠くんが、そう言ってくれるなら、好きなだけでいいのかな?ってそう思ってしまう。ありがとう。この歌が大好きで大好きで、堪らない。
「ラスガノ」
その場で地団駄踏んでしまうくらいこの曲が好き。大好きで大好きで、苦しくなってしまうくらい好き。シンデレラなんてそんな可愛いもんじゃないし、絶望絶望、毎日絶望の連続で、あーあなただけは私の近くで幸せでいて欲しいと思った人には裏切られるし、永遠に応援したいと思ってたドラムは脱退するし、大好きだった彼は死んだし、好きだったバンドは自分を傷つけることばっかりするし、なんのために生きてて、なんのために死ななくて、なんのために絶望してるのかすらもはやよく分からないけど、名古屋で泰誠くんが「どうせ死ぬなら、やりきってくたばりたい。そう思いません?だから一緒に生きて、生きて、くたばってください」って言ってた日から、感情に灯りがついたみたいに、あ、生きなきゃいけないかもって思ってしまった。絶望を飲み干せ!絶望を超える、今の自分なら出来る気がした。
「U」
絶望を撃て、WOMCADOLEの中で一番好きな曲のタイトル。同郷の先輩、彼らの帰りを健気にclimbgrow は待っていて、「終わりとは言わせない」って彼らに近い存在のclimbgrow が言ってくれること自体、彼らのファンも救われるのでは?と思う。これを滋賀でやることに意味があると思います。かっこよかった。名古屋で窓をやってた時、「声を枯らして少しだけでいい君に伝われと」の歌詞の通り、声が飛んじゃっても歌い続ける泰誠くんを見て、この人は本気でこっちに音楽を届けたくて、今魂を削って音楽をやってるんだな、と思ったら涙が出て来た。本当にかっこいい。ありがとう。
「優しい人って、どんな人だと思います?」
自分の中で永遠のテーマ。私はなんでかわかんないけど第一印象が悪く見られがちで、近寄りがたいとか、色々言われるけど仲良くなると散々なことを言われる。口が悪いから、性格悪いと勘違いされるし、何言っても傷つかないと思われてる。でも全然そんなことなくて、人より生きるのが下手で、でもその分人には気遣ってるつもりで、まあそうもう勘違いされるんだろうな、としか思ってなかった。
「弱い人ほど優しいと思います俺は」
「お前らを救いに来ました、生きろ」
笑えてくるほど泣けてしまった。こんなにこの人に見透かされてるのか?って思うほど自分が欲しい言葉をピンポイントでくれる。瘋癲世界ノ少年少女、涙が止まらなくて前が見えないのに、climbgrow が救って、救って、掬い上げてくれるような、そんな気がした。後にも先にもこんなに泣くことはないと思います。
「風夜更け」
大好きだな、この曲。恐ろしいくらい強い口調だけど、信じられないくらい本髄をついてて好き。彼の考え方は、もしかしたら一部の人の批判を買うかもしれないけど、彼は彼で好きな人に刺さればいいって言う一貫した考えをしていて、あー、だからこの人のことこんなに応援したくて、この人の言葉が真っ直ぐ自分に突き刺さるんだろうな、と思う。
「RAIN 」
この曲をあまり覚えてないくらいダイバーが出たり、なんか騒然としていて凄かった。本物の嵐、っていうか、豪雨って感じで凄まじかった。かっこよかった。
「BANG BANG BANG 」
馬鹿になるまで踊り狂いたくなる。中盤も中盤で、手にまで汗が滲んでくるくらい暑かった。BANG BANG BANG も本当に毎回聞いてもかっこいい。素晴らしいです。
「西南西の風」
何回聞いても富士山みたいな曲すぎる。天まで届け地響きの声っていうフレーズが凄い素敵で好き。
「KAEDE」
大好き。大好きです。「心臓を揺らした衝動がお前に火をつけるんだ」その通り。初めてclimbgrow を見た時、脳まで鳥肌が立つような、とにかくこれをもっと長く彼らのホームの地で見たいとも思ったし、彼らの未来に投資したいとも思ったし、彼らのことが好きな人は幸せだろうな、と思った。そんな衝動から、どんどんハマって、滋賀まで来てしまった。この曲から溢れ出す、「生きたい」っていう気持ちの煌めきが綺麗で綺麗で、あーなんで生きたいってする人間ってこんなに綺麗で、かっこよくて、応援したくなるんだろ、って思えてしまった。
「27」
誕生日が来て、28になった杉野泰誠くん。耐えてしまった、とかなんとか言ってたけど、実際生きているのが凄く嬉しそうに見えた。メンバーにそれぞれ感謝の気持ちを述べていた。自称「最後のピース」谷川将太朗くんは、本当に最後のピースだといいなぁ。金横領しないでください。歌詞を書くのが昔は嫌いだった杉野泰誠くんが、あんなに素敵な歌詞を書いて、ずっとこの歌詞が愛され続けるといいなぁ、と思う。自分と同い年の時の杉野泰誠くんが、生きにくくて死にたくてたまらない夜を超えて、それでも生きて、今は誰かの生きる希望として、煌めいて、それが本当に輝いててカッコよくて、あーこの人みたいになれるかな?と思った。某バンドマンが「好きはなりたいに近い」って言ってたのは、こういうことなんだと思う。この人みたいにカッコよく生きたいな、って思う。「歌が何よりも救いだった、愛されるよりも好きだった」杉野泰誠くんが、「音楽を好きなだけでいい」とか、優しい言葉をかけて、爆音のロックンロールで包んでくれるのは、彼が人一倍苦しい夜を超えて、今を生きてるからなんだな、って思う。10年後、上手く生きれるかな?もっと生きやすくなるかな?こんなにかっこよくなれますか?不安ばっかりだけど、彼らを見ると生きてみるのもいいかもしれないと思う。パンパンのライブハウスを見て、「この光景が幸せすぎてやばいなぁ、」って言った泰誠くんの嬉しそうな顔が忘れられない。ありがとう。こっちも幸せなんだよ。
「俺らかっこいいでしょ!応援してよ?」
みんなのにやけた面、堪らなかった。全員が好きな曲。
「叫んだ歌ーーーーーー!!!」
待ってたよ。ずっと。
自分より一つ下の杉野泰誠くんが書いた曲。10年前からずっと「君のために歌うから」でいてくれてありがとう。変わらないでいてくれてありがとう。変わらないために変わり続けてくれてありがとう。音楽続けてくれてありがとう。言い出したらキリがないくらい、ありがとうしかないんだよ。今を生きて、生きて、生きてる彼らが本当に本当にかっこよくて、息がしにくい深海の底から引っ張り出してくれたみたいな、そんな希望。
掃けてく四人。あー終わらないで。もう終わってしまうのか。喪失感に襲われながら、アンコールで出てくるのを待った。
「大切な人はいますか?」
静岡で、仲間、家族、弟、死んでしまった親友、そして我々に歌ってくれると言った泰誠くん。
「POODLE 」
今を生きてやれ!って言葉に救われた。あの日、静岡で、私は伝説のロックンローラーを思い出して泣いていた。滋賀のあの日、大切な人と隣で見たclimbgrow は、その子のことしか考えられなくて、climbgrow に会えたから、この子に会えて、話して、あーこんなに幸せなことってないよな、ありがとうclimbgrow 。
「ROCK’N ROLL DRUNKER」
ロックンロールマジックにかけられて、ロックンロールに騙されて、でもロックンロールを愛してる。ロックンロールが好きなclimbgrow のことも好き。大好き。
もう一発で
「ROCK’N ROLL DRUNKER」
ばいばい、って言われて、本当にツアーが終わるのかと思うと少し涙が出て来た。多分何年経っても、このツアーのことを思い出してしまうし、今、この瞬間に見れたことに意味があるツアーだと思う。こんなに大好きで、こんなに応援したいと思わせてくれて、本当に本当に心の底から幸せです!
ダブルアンコール
「今日はお前らの勝ち、俺らの負けな?最後の曲です」
もう終わりだぜ、のSEPTEMBER 。本当に終わったのか。後半、スピードアップしてったり、アンプの音をあげて爆音鳴らしたり、本当に最高に可笑しかった。このツアーは滋賀で終わりになってしまったけど、一生忘れられない思い出になりました。
自分の地元に行ったところから始まって、彼らの地元に行くことができてよかった。どこでも一貫して、「幸せです」「大好きです」「生きて」って、言ってくれたclimbgrow が好きだ。これからも応援してます。ツアー完走おめでとう!