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夏と冬の間で
-recollect-
友達の囃し立てる声が聞こえて来た次の瞬間ぼくは空間を舞っていた。運良く着地はフカフカの畑、大事には至らなかったけど左の手首が痛み、思わず空いている方の手で押さえる。医師はヒビが入っていると言った。「バカだなぁ」
-imagine-
ここに来るといつも思うことは同じ、きっと叶うまで繰り返すのだろう。「いつかあの山の中腹に小さなログハウスを建てて、朝靄の雲海を眺めながらコーヒーを淹れるのもイイなあ~」
ほんの数秒の間だったけど僕は現在に居なかった。証明することは出来そうにない、ただ「そう感じる」としか言えない。
忙しい毎日に疲れた時に起動する自己防衛アラートなのか、逆に暇で仕様がない日に自ら押してしまう見えないリスケスウィッチか?
モノトーンの道路が琥珀色に包囲される季節には音も無く、勝手に起動してしまう許容範囲の誤作動が頻発してくる・・・
思い出と憧れにトリップ出来る「心」という名のタイムマシン、
それは誰もが所有っていて、いつでも好きな時間に起動できる。