卒業論文の提出が終わ
卒業論文の提出が終わり、残すは卒業式のみとなった。
私は一応【現代アメリカ政治】のゼミに所属している。
一応とつけたのは、びっくりするくらいこの2年間のゼミで学んだことを忘れているからだ😇(ゼミは先生で選んだ)
私のゼミは卒論のテーマが自由で、国際関係学科だけれどなんでもよし。
周りは国際関係学科らしく、韓国政治だったりレイシズムについて書いてる人もいれば、SNSのマーケティング運用や、ファッションについて書いている人もいた。
私は3年前期の時点では、フットサル部に入って感じたチームマネジメントの難しさを詳しく勉強したいと感じたため、論文のテーマをチームマネジメントに決めていた。(10000字のレポートを書いたがお蔵入り
しかし留学に行き、もっと気になることができた。
それはオーストラリア先住民のアボリジニだった。
オーストラリアに行くまでは、彼らを英語の教科書や地理の資料集に載っている程度でしか見たこともなかった。
またその姿も伝統的な衣装を来て、伝統的な生活をしている姿だった。
オーストラリアに行ったら、シティでは無理かもだけどツアーとかで会うことができるのかな、どんな人たちなんだろう、よくCMで見るマサイ族みたいなのかな😽
とそんな明るいイメージを抱きながらオーストラリアに行った。
しかし私がオーストラリアに着いてすぐホストマザーに言われた言葉は、
彼らと目を合わせたらダメだよ
お金をせがまれても渡したら絶対ダメよ
だった。
シティ内で、到着してすぐに彼らを目にするとは思ってなかった私は驚いて、目で追ってしまうほどだった。
彼らは私たちと同じようにシティに住んでいて、伝統的な服装ではなく、オージーと同じような服を着て、裸足で街中にいた。
オーストラリアは移民の国なので、街を歩いていると外国籍であろう人にたくさん出会う。
私もきっとホストマザーに言われてなければ、アボリジニをアボリジニと認識することはできなかった。
そのくらい溶け込んでいた。
ただ気になったのは、そのホストマザーの言葉。
でも学校に行き始めて、なんとなくわかった気がした。
街で見るアボリジニは警察と一緒にいる姿が多かった。
バスに乗ってきたとお金を払ってないアボリジニもいた。
ただもちろん全員がそうではない。
バスでお金を払おうとして、運転手がいらないって言っているところも見た。(受け取ってもらえることが彼らにとっては嬉しいことなんじゃないかなと感じた。
アボリジニの現状を見て、彼らを知りたくなり、卒業論文のテーマを
に決めた。
様々な書物を読むなかで、暗い歴史があることを知った。
もともとアボリジニの土地だったオーストラリア大陸に「無主地」であると勝手に決め、白人が入植したこと。
老若男女問わず大量殺戮が行われたこと。
入植して以来、人権が保障されてなかったこと。
このような歴史が積み重なり、長い間アボリジニと白人は対立関係にあった。
1900年代後半から和解のための活動が活発化されてきた。
そして現在はアボリジニを支援する政策があり、オーストラリア大陸は「無主地」ではなく、アボリジニのものと認められた判決も下された。
しかし、未だに現状は変わってないように見える。
では、なぜ彼らは今も共存できてないのか?
この答えはおそらくたくさんの要因がある。
例えば、支援政策をアボリジニが全て把握してないとか、支援のためのお金をアルコールに費やしてしまうだとか。(アボリジニには身体にアルコールを分解する機能が少ない。)
でも私が1番感じたのは、要因云々、そもそも共存する必要ってある?、共存ってどういう状態?だった。
論文の初めに、アボリジニと白人は共存できるのかという問いを掲げたが、結論として、共存する必要があるのかとしてまとめた。
(いや矛盾しとるやないかい)
アボリジニは共存を望んでいるのか?
共存、多様性、グローバルな世界、そんなものを謳っているのは外部の人間であり、第三者が内情を知らないにも関わらず、共存を求めていると感じるようになった。
だからこそ、共存ではなく、お互いの人権が保障される、ただそれだけでいいのではないかと思うようになった。
私はアボリジニでもオーストラリア国民でもない。
どちらの気持ちもわからない。
だから、共存を求めることはすごく簡単。
でも当人である彼らが本当に望むものは何だろう。
こればっかりは分からないなと思いながら、自分の見解をつらつら述べ、論文を締めた。
オーストラリア、本当に良い国でした。
1/26はAustralia Dayという日本の建国記念日のようなもの。
しかし裏を返せば、白人が初めてオーストラリアに入植した日。
アボリジニにとっては、土地が奪われ始めた日。
この日をAustralia Dayということに疑問を持つ人が今増えています。
共存が全てではなく、歴史をきちんと理解をし、お互いを尊重する。
人種問題や政治問題に関わらず、忘れてはいけないことだと思います。
大好きなオーストラリアがロールモデルになることを願っています
この論文にて、大学生活 終了!⭐︎
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