小説 あん

シャッター商店街で細々と営業する どら焼きの「どら春」。
店長は訳ありの辻井千太郎。
時給200円で雇われた76才の吉井徳江が作る絶品の あん のお陰で店はうなぎ登りに繁盛してゆくのだが、やがて...徳江が店を去る前頃から、売上が落ち始める...
どら春の行方は...
徳江が背負っていた重い十字架とは...

著者 ドリアン助川