見出し画像

MD04 ロックバーン 傾向と対策

■初めに

 04環境における最強デッキでありながら、メインからの対策は困難という、クソデッキ 素晴らしいデッキある。小学生が原作準拠の4000ライフで遊ぶ際、バーン使いは肩身の狭い思いをしていたと思うが、その程度で許してくれた友人にはむしろ感謝すべきである。

■サンプルデッキレシピ

カードプールの関係からメインデッキはほぼ固定

■採用カード

①単発バーン (約1500/枚)
 デスコアラ、仕込みマシンガン、自業自得、停戦協定、破壊輪
②持続バーン (1000/ターン)
 ステバ、ラヴァゴ、波動キャノン、拷問車輪
③時間稼ぎ
 マシュ、B地区、バインド、護封剣

 「バーンに対してはロック対策だけで十分」と考えるプレイヤーもいるがそれは浅はかである。前記事(note.com/0409_1103/n/nb303d7f5afb7)で述べたようにガジェの最速キルターンが後攻3ターンのため、バーン側は少なくとも8枚以上のカードを使用できる。確率的にはそのうち1-2枚はロックカードであるが、バーンカードに偏った場合はそのまま焼き切られる。
 よってサイク・砂塵でロックカードを割ることに固執するのは悪手であり、リーサルが近いと判断したらバーンカードに打つ必要がある。

・B地区、バインド
 お触れやショッカー、メビウスを考えて、B地区の方が優れるのは間違いない。問題は採用枚数だが、こちらのライフはそれほど重要ではなく、モンスターも固いので必ずしも初手に必要ではない。またロック要素を増やすとミラーで負ける。よってバインドはブレイカー対策としての1枚採用。
・月読命、月書
 リバースの再利用としては同様の役割であり、召喚権が余りがちのため月読命の方がデッキに合っているように見える。しかし激流葬にかかってしまい、そもそも複数回の再利用などしなくても十分なことが多い。
 ショッカーやブレイカー、クリフ、ミス2、サウサク、同族など、防御札になるのは月書の利点であり、月書推奨。
・サイクロン
 一見不要に見えるカードだが、このデッキの1本目の負け筋のほとんどはお触れであり、それ以外の対面では不要札を1枚引いたところで勝敗に直結することは少ない。デスコアラとのシナジーやサイドスイッチを意識してハリケーンを優先する構築もあるが、サイクは早埋やリビング、強奪に使うことで防御札にもなりうるため採用する価値のあるカードだと思う。
・悪夢の蜃気楼
 主に大嵐対策。非常食が無いため、コンボとしてはサイクロン頼りだが、手札が少ないためドロー枚数が多く、しばしば決まる。とはいえメビウスには無力で、大嵐を打ったターンに決められることが多いため不採用。大嵐対策は神宣やおじゃまトリオで行うべき。

■強み

 このデッキの強みは相手デッキの無力化にある。相手のモンスターはロックカードで封じ、魔法罠の多くはこちらに無力である。(故にgoat formatで流行しているpanda burnの評価は個人的には低め。)
 デッキ内の2/3がバーンカードであり、キルターンは5ターン程度。変異カオスなど攻め手の乏しいデッキにはロックカードが無くても勝てる。

■弱み

 2戦目以降は相手のデッキの不要札がメタカードに変わるため厳しい戦いを仕掛けられる。それを逆手にとったデビフラスイッチも常套手段だが、0503と違いサイドラ系が無いためやや決定力に欠ける。現実的な落としどころとしては、お触れ対策としてブレイカーやメビウス、ハリケーンをサイドインする程度。完封されうるデスウォンバットが未実装なのは救い。
 ちなみに致命的であるお触れ・ショッカーの4枚を、こちらのキルターンである5ターン目までに引かれる確率は約70%である。打たれたからと言ってゲームが終了するわけではないが、仮に2本目以降の勝率が3割でも、2連敗する確率は49%である。故に一本目を落とさない自信があるなら、ある程度は割り切ってもよい。

■小技

①先伏せ
 メタポ/デスコアラの存在から、攻撃前には魔法罠を伏せるのがセオリー。剣の女王を見せることで相手に2択を迫れるが、採用枚数の問題から当然伏せられる。
②バーンの使用タイミング
 カード枚数の増える後半に使用した方がダメージ量が増えるカードが多いが、お触れセットの予感がしたときはエンドフェイズに打ち、残りはモンスターと魔法に頼るのも手。
 複数のバーンカードを使用する場合、同一チェーンで使うと神宣対策になり、1枚ずつ使うとピケルの魔法陣やライフバリア対策になる。よって1本目では同一チェーンで、2本目以降は1枚ずつ使うことを推奨する。
 拷問車輪は隠された効果として表示形式の変更も封じるため、聖マジへの対策にもなる。相手からするとブラフをしている余裕はなく、一枚目が本命の可能性が高い。セットから入った時点で他の有効札はないことが多く、ダメージターンを稼ぐ意味でも早めに打ってよいと考える。
③波動キャノンはいつ打つか
 「だいたい3000溜まれば打っていい」という説がある。結果的に正しいことが多いが、これはかなり大雑把な意見であり、正しくは「残りを削りきる目途が立てば打っていい」だと考える。3000溜まろうが、バーンカードをあと2枚引き込む必要があるような場面では打つべきではないだろう。なお2戦目以降は痛恨ケアが必要。

■まとめ

 1戦目に圧倒的勝率を誇り、2戦目以降は3割以上の勝率があればマッチ勝利できる。勝つときも負ける時も圧倒的になることが多く、対戦相手を失うので初心者にはお勧めできない。その他のデッキを握る場合は1本目を落とさないようにするのか、もしくは2戦目以降の勝率をさらに上げるのか、そこが腕の見せ所である。
 ちなみに筆者はデッキ構築の際、メイン1本目でのバーン勝率もある程度意識しているので私に対しては使ってもよいが、初対面の人に使うのはやめましょう。このデッキはシングル戦で使うものではないです。

いいなと思ったら応援しよう!