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MD04 最強のカオスを決めよう

■初めに

 このカードは10,000種類以上もある遊戯王カードの中で、最も人気のあるカードの一枚である。強さとカッコよさを兼ね備えた、まさに切り札である。04環境を遊ぼうと思うきっかけのほとんどは、このカードを使いたいからなのではないだろうか。かくゆう私もその一人であり、現在も研究途中である。そのため今回は備忘録として現時点での考えを記録、今後適宜更新していく。

■環境のおさらい

 この記事を読む前に前記事(note.com/0409_1103/n/n36b3892014c3)を参照いただきたいのだが、カオスは未実装カードや優先権の廃止により明らかに弱体化している。一方で死デッキのエラッタにより高打点の複数採用が可能であり、当時とは違った構築が求められる。
 現環境ではカオスとガジェ、ロックバーンに遭遇する機会が多い。カオスは他デッキと比べ準備に時間がかかるため、序盤をどう凌ぐかが課題である。どちらも勝ち筋の違うデッキであり、共通した対策は限られているが、「お触れ」もしくは「砂塵+魔デッキ」のいずれかは必須だと考えている。

■カオスの型

 現在の主流なデッキタイプは、下記の三つに大別される。
①RRC
②戦士グッドスタッフ
③変異カオス

 それぞれ私のレシピと共に簡単に解説していく。

①RRC

 リクルーターとお触れの採用によりガジェットと互角に立ち回ることができる。しかしスケゴや罠を採用しにくい関係上、防御面はモンスター頼りであり、相手の魔法罠を予測したプレイングが必要。
 またロックバーン相手にはリクルーターやカオスが腐る場面が多く、お触れを貼ってもモンスターや魔法だけで削り切られることもある。そのため1本目でも勝率を出したい場合には、ミス2やクリフを採用できる増援ギミック、もしくはメビウスの採用を検討。
 一般的なRRCではキラトマも採用されているが、サイエンティスト・クリッターが使用できず、デビフラも微妙なMD04での評価は低い。

②戦士グッドスタッフ

 この時代の増援の小回りは異常。状況に適した戦士をサーチすることができるので、普通に1アド取れることも多い。対応力の高さが魅力であり、どんなデッキとも戦える。
 RRCと比較するとガジェへの勝率を落とす代わりに、バーンとビート系への勝率を上げることができる。攻撃を通すためのお触れ型はもちろん、ゾンバイヤの存在から魔デッキを採用した罠型も存在。自由枠が多いため環境に合わせた構築が可能であり、採用札が読みにくい。

③変異カオス

 04環境において最もアドバンテージを取れるコントロールデッキ。月読によって召喚権を月書に変換できるため、聖マジによる魔法の使いまわしとサウサクによる除去を半永久的に行うことができる。変異元・変異先いずれにも優秀なサイドラ系が未実装のため、ロングゲームになるが、1つのミスで崩壊することがあり、相手デッキの理解と高い集中力が求められる。まだ研究が不十分であり、人により大きく構築が変わるので、備忘録も兼ねて現在の構築を下記に記録。

■採用カード

・変異
 変異カオスの流行した0503と異なり、サイドラバルターや混黒ツインができない。またスネークのエラッタや苦渋の未実装により安定しないため2枚がbestだと思う。
・転移
 3枚目の変異として採用。羊トークンを用いたコントロール奪取は変異と似ているが、月読命やお邪魔トークンも利用できるため比較的腐りにくい。それでいて、対裏守備や相手のバックが多いときなど、こちらのほうが優れる場面もしばしばある。ミラーやガジェ相手にはそれほど有効ではないため、環境次第。併せてトマト・ミミックギミックを搭載。
・スケゴ
 前述の通りキラスネが安定しないためlv1は重要だが、ガジェ以外には腐るため2積み。
・お触れ
 スケゴと月書により無理なく採用できるが、炸裂はケア可能で月書が重いためそこまで相性がいいわけではない。今回はバーンを意識して採用したが不採用ならやりくり型が強そう。
 バーン相手に有効であることは間違いないが、貼っただけで勝てるほど甘い相手ではない。あくまで時間稼ぎにしかならないので、増援ギミックを出張。これによりモンスターはある程度対処できるが、B地区はどうにもならないためサイクロン等を使うタイミングは非常に重要。
 サイチェンで相手は罠を減らすかメビウスなどを増やすかの2択であり、2本目以降のバリューは落ちる。また後攻では砂塵や神宣で消されることも多いので、サイチェン候補。
・SASUKE
 
増援から呼べる高打点枠。増援からの選択肢でブレイカーや同族を倒せるカードは必須。ハイビートが多いならゾンバイヤでも良いが、偵察やマシュを考慮しSASUKEを優先した。光であるのも偉い。
・ミス2
 ミラーおよびバーンに刺さるため採用。スケゴや壁モンスターがないときに出すと、開闢から1killされるので注意。抹殺と違い増援で必要なときのみサーチできるが、召喚権を使用するため月読命セット後に使用。ガジェやハイビート、変異を見るなら、ならずのほうが丸いので、環境次第で変更。
・死霊
 お触れや月書、増援ギミックと相性が良く、月読や精神操作に耐性があるのも高評価。環境的にダイレクトが通ることは少なく、壁としてもやや心許ないが、それでも決まった時のバリューはとても高いためピン差し。地砕き対策でサウサクの隣にモンスターを立てるのは大切だが、偵察と違い同族にかからない。
・成金ゴブリン
 聖マジゲーのようにパワーカードを引けたかどうかでゲームが決まることもあるので、弱いカードを採用するくらいならこのカードを入れた方がよい。ドロー好きな海外プレイヤーに好まれる。
 デッキ枚数を39枚にすることで、3積カードの初手率が「39.4%→40.3%」に上昇する。壺はどのデッキでも引きたいが、このデッキではその他にお触れも早く引きたいし、コンボパーツも早くそろえたい。1000のライフゲインもコントロールデッキでは苦にならないため入れ得。一応聖マジの選択肢にもなる。
 少ないサイドカードの引く確率を上昇させるため、サイドでも便利な1枚。
・早埋
 蘇生先が少ないため必須ではないが、変異の事故防止のもなるため採用。

■まとめ

 カオスは型によって戦い方が異なり、とても研究のしがいがあるデッキである。
・カオスで戦いたい→RRC
・ガンガン行こうぜ→戦士GS
・アドでじっくり→変異カオス

 非常に乱暴な割り振りだが、上記のような特性があるので、自分のプレイスタイルに合ったデッキを選び、構築とプレイングを磨くことが、最強カオスへの近道だと考える。

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