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最前でキタニタツヤを見たら、そこには人間がいた




なんだかすごいことになっちゃったぞ…





先日福岡で「福フェス」という音楽フェスに参加しました。

昨年夏のRock In Japanに参加したので知っているアーティストが多くて助かるな〜…






キタニがいる!!!!





そんなわけで、やってきたのでした。

福フェスは2日間開催でキタニタツヤは2日目。どうせ福岡に行くならと、5日間ほど予定をもたせて、1日目のフェスにも参加しました。


今回のフェスは鑑賞座席が指定されており、勝手にステージに近づいて立ち見するといったことができないようになっていました。
「前方スタンディングエリア」を除いて。



ステージの目の前のみ席が存在せず、スタンディングのためのスペースとなっています。

ですがもちろん全員が前方スタンディングエリアに行くことは出来ません。人口密度で死人が出るからね。

アーティストごとに前方スタンディングエリア入場整理券が希望者抽選形式で配布されていました。

キタニタツヤを第1希望にして申し込んだところ、見事整理券をゲット!ウキウキで当日を迎えたわけです。

この際、当選した整理券には番号が割り振られていました。が、当時の私は整理券が貰えたこと自体に大はしゃぎしており、番号まで注目していませんでした。

そして当日。

 


なんだか大変なことになっちゃったぞ…





ちかーーーーーーい!!!!!!

というか最前!!前に人なし!!



前に参加したキタニタツヤの武道館。とおい。



整理券番号順に前方スタンディングエリアに入場する仕組みになっているということは!
自分の整理券番号が2番ということは!!
それ即ち、絶対に限界ギリギリまでステージに近づけるということなのです!!!


こりゃまいった。SS席みたいなの買わないと最前って行けないものなんじゃないのか…?


そんなふうに感動とステージの迫力と自信の置かれた状況への困惑を纏いながら待機していると、衝撃のニュースが舞い込んできました。



「キタニタツヤの時だけは写真動画撮影OK!」



えええええええええええ!!!!!!!

いいんですか!!!最前の景色でカメラ回して!!!!


急いでスマホを出してカメラを起動。リハーサルから本番が終わるまでの計47分を自分のカメラで収めました。


ここまでが今回のあらすじ
ここからが感想会です。









ライブって、人間が立ってるんだ


まず第一に驚いたのは、距離感故の解像度の高さ!

多分直線距離にして5〜7m程度しか離れていないので、服の質感や髪の奥の景色、お肌のコンディションまでくっきりわかりました。

これまで私がアーティストを生で見るときって、大体豆粒くらいの大きさでしか見えない後方の席からでした。

なのでライブというのは「アーティストが作り出す音楽、演出、世界観に酔いながら楽しむもの」という認識だったのですが、最前まで近くなるとその常識が見事に破壊されました。


「これだけの人を集めておいて、この男はここで一体何をして帰るつもりなんだろう」

語りかけたら耳に届けられそうな距離だからこそ、「キタニタツヤという人間を観よう」という気持ちになりながら、そこに立っていました。





圧倒的な「キタニタツヤという人間」への没入感


そんなこんなで、人間観察として楽しむという意識が芽生えた中で始まったライブ。
めちゃめちゃ近いので、表情筋やら1個1個の動きの予備動作やら余韻やらが鮮明に見えました。

そのおかげもあって、その動作に込められているニュアンスであったり、こちらへのメッセージであったりを限りなくダイレクトに受け取ることが出来ました。



「次回予告」やら「Moonthief」やらのコーレスの場面で煽られるとテンションがぶち上がります。コーレスで会話してる気分になれるってこういう事なんだな、と改めて実感しました。






苦しそうに歌うのが似合うなぁ



これは僕個人の「キタニタツヤの曲の楽しみ方」でしかないのですが、
「苦しい時、苦しいままで楽になりたい」
そんな時にキタニタツヤの曲を聴くようにしています。


スカーは「前提として苦しみがある中で、覚悟を歌っている歌」


青のすみかは「過去を懐かしむ、悔いるという行為自体で苦しみを得ている歌」


みたいに。

でもこういうのってあくまで受け手側個人の解釈でしかないので、押し付けたり他の人に言うのはよくないよな、と今でも思っています。

思っているのですが



私の眼前に居たキタニタツヤは、やっぱり苦しそうに歌っていました。

歌唱疲れかもだし、パフォーマンスの一環かもだし、こっちの思い込もかもしれないけど。

「個人と個人のやりとり」として、1つの曲に対して、同じ想いで、同じ時間を過ごしているという感覚が、本当に良かったです。





ファンクラブ、入ろうかなぁ



今までアーティストの曲は「あくまで曲」という認識で楽しんでおり、アーティスト自体を好きになるということがありませんでした。

ですが今回、「キタニタツヤという人間」を至近距離で受け取ってしまった私。ファンクラブへの入会を考えています。

でもどうしようかなぁ…絶対のめり込むし、その過程でこっちの解釈押し付けそうなんだよなぁ…失礼だよなぁ…




そんな風にぼーっとキタニタツヤの情報を調べていたら、どうやら3/15.16でライブやるらしい。


もう1回会いに行ってみようかな。

その結果次第でファンクラブに入ろう、と決めた私なのでした。



自分だけの宝物が出来ました


この記事を書きながら何度も自分で撮影したライブ動画を見返していました。

普段からYouTubeライブとかで他の人の撮影してくれたライブ動画を私ですが、自分で撮った動画というのは全く違った趣がありました。

自分の縦揺れやクラップでブレまくる画面。ガンガンに入ってる自分のレスポンスの声。曲と結んだ小指。


そのどれもが「あの瞬間を、5〜7mでキタニタツヤと共有していた」という事実を記録しており、それを振り返れるというのは本当に有難いことだなと感じます。


動画撮らせてくれてありがとう。普段バックアップとか何もしないけど、これだけは帰ったらすぐローカルで3箇所くらいに保存します。

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