ホッコリの話
こんばんワイン🍷
福永洋子です。
ここ最近、例の事件で
大谷選手のニュースで持ちきりですよね。
当院でも患者さんから、
日に3回はその話題が出ます。
そんな中の、
ちょっとホッコリした話を
聞いてくれますでしょうか。
昨日のことです。
午前中のピークが過ぎ、
少しゆったりした時間が流れた時。
受付に座っていた私の耳に、
お喋り好きのTさん（70代前半の女性）と主人の会話が聞こえてきました。
患）だけど、びっくりよね〜〜！！
あんな大谷くんみたいな、
顔も良い、スタイルも良い、
性格も良い、お金も持ってる、
もう全てが完璧な人でも、
周りの人によって
あんな事が起きるなんて、、、
主）ホンマですねぇ。
でも、大谷くんって、
そんなに男前なんですか！
患）そうよーー！
顔も可愛い、野球も超一流、
好青年も好青年…
主）でも、うちの奥さん
ナンちゃん（南原清隆さん）
の方がいいって。
患）アハハハ！！！
そうね、そうね、洋子先生は
ちょっとオカシイから😂
100人いたら100人大谷くんって
言いますよ！！
本当に人の好みって面白いわね。
ナンちゃんも確かに
可愛いっちゃ可愛いし、
人の良さそう〜なのは滲み出てるけど…
“無い”ですわ！！
言っちゃ悪いけど、
洋子先生の趣味はオカシイ！！！
と、私のネタで盛り上がっていました。
（＾◇＾）（＾◇＾）（＾◇＾）
（Tさんはもう、長いお付き合いで
かなり気心が知れています）
私も受付で聞いてて大笑いしていたぐらいで、1ミリも嫌な気などしてませんでした。
でも、
それを隣のベッドで聞いていた
70代半ばの患者さん（女性）が、
少し笑いながらも
何回も優しく注意してくれて
いたのです！！！
ノリノリで主人とTさんが話し、
遠くで私も笑っている間中、
「そんなん言うたらアカン。」
「好みは人それぞれなんやから。」
「言うたらいかんよ。」
と諭すように
言ってくださっていたのです！！
(//∇//)
この方（Sさん）が
なんでこんなに真面目な方なのか、
すぐに納得がいきました。
それは、、
以前こんなお話を
聞かせてもらっていたからです。
（掲載許可済み）
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愛媛県の宇和島市で
明治40生まれのお父さん
大正10年生まれお母さん
に育てられたSさん。
男の子ばっかりの５人兄弟の末っ子で、子供の頃は相当おてんばだったそうです＾＾
そしていつもお父さんの膝に座って
戦時中・戦後の色んな話を聞いていたんだそうで…
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◉お父さんの言葉
戦争なんか良いことは何にもない。
赤紙が来た時、
もう親とも金輪際の別れだと思った。
世間では赤紙が来たら
『一人前になった』
っていうような風潮があったけど、
なにが一人前なもんか、
喜んでる人なんか誰もいなかった。
まずは馬に乗る練習をした。
戦地には行かなかった。
下に指揮をする立場だった。
上官に逆らうことは絶対できない。
今だから言うけど、
（本当は戦争なんか
絶対良くないのに…）
と思っていた。
下の人に色んなことを指示するのが
辛かった。
人は一人では生きていけないんだから、
とにかく自分の意見を押し付けずに色んな人の話を聞きなさい。
戦争に限らず『いざこざ』を起こさないようにしないとアカン。
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終戦後は“くらい”（地位）なんか関係なく、昼間は畑作業。
夜は毎日十何人、家に呼んで宴会していた。
近所の人たちに愛称で呼ばれていたお父さん。
お父さんは飲めなかったから、自分はお茶とお饅頭、皆に毎日お酒を振るまっていた。
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◉Sさんが大人になってから
言われたことで印象に残っているのは
「（お父さんは）自分が教育を受けれなかったことを悔やんでるから、子供たちには勉強したいことは何でもさせようと思った。
自分は食べなくても子供たちに教育は受けさせなさい。」
という言葉だそうです。
馬に乗って髭を横に生やしているお父さんの写真が、今でも田舎の家に飾られているとのこと。
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『とにかく自分の意見を押し付けずに
色んな人の話を聞きなさい』
私も胸に刻みます。。
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