息子日記 2024年7月28日㈰ エビ釣り
車で移動していると、徐々に空がオレンジ色に染まってきた。
朝の5時だ。
眠い目をこすりながら向かったのは、富士川の河口付近。
そう、今日は初めて手長エビを釣りに来たのだ。
YouTubeで釣り方を調べて、道具をそろえて、いつもよりも1時間早く寝て、今日という日を待っていた。
川について準備をする。
エサの生ハムが上手くつけられない。
動画だと簡単にやっていたのに、実際にやるとむつかしい。
動画では影になっている壁際とか石の下にいると言っていた。
そんな場所を探して川の中を歩いていると、見つけたのはカニだった。
しかも20~30匹いて、でっかい。
僕は興奮して、釣竿をお父さんに渡して網を持ちカニを追いかけた。
でもカニはみんないっせいに影に隠れてしまって捕まえられなかった。
なのに、お父さんは簡単に3匹も捕まえてしまった。
大人ってすごい。
今度は場所を変えて手長エビをお母さんと探した。
テトラポットの影だ。
釣竿の先のエサを沈めると、何かがエサをつついている。
しばらく待って引き上げると小さなエビだ。
僕はまたまた興奮して釣り上げていたら、エビが針から取れて逃げてしまった。悔しい。リベンジだ。
またエサをつけて岩陰に落とす。
またつついている。
すぐに上げると逃げられるので今度は我慢して待つ。
ゆっくり引き上げると、さっきよりも何倍も大きな手長エビが姿を現した。
お母さんは僕以上に興奮して「早く、早く」と、訳のわからないことを言っている。早く網とバケツを準備してほしいのはこっちのセリフだよ、と思いながら、エビが逃げてしまわないかドキドキしながら岸に上げた。
僕は初めて釣れたことが嬉しくて、大満足だったけど、一匹だと家族みんなで食べられないからもっと釣ろうと、またエサをつけて頑張った。
結果、2匹釣れたので、どうやって食べたらおいしいか、妄想をふくらませながら家に帰った。
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