
【その1】初めてからいきなり作る同人誌-本について考える編-
自分のいる界隈に存在する同人誌を一冊でも増やしたい。
そんな思いから書き始めました。
少しずつ情報を更新していこうと思いますので、よろしくお願いいたします。
作りたい本について考える
今回は、自分がどんな本を作りたいか考えてみたいと思います。
小説本なのか漫画本なのか。
サイズは大きいのか小さいのか。
表紙はつるつるにするのか、すべすべにするのか。
自分で印刷するか、印刷所に依頼するか。
……などなど。
まずは、自分の作る本を想像して「ああしたい!こうしたい!」を膨らませてわくわくすることが重要です。
これがモチベーションになって、想像を形にする原動力になります。
うまく想像できない方は、お手元にある同人誌や漫画、文庫本、ハードカバーの小説を見てヒントを得ましょう。
アイディアがたくさん詰まっています。
それでは、具体的に自分だけの同人誌について考えを深めていきましょう。
なお、今回は印刷所に頼むことを前提に話を進めていきますが、自分で印刷する方にもお役に立てる情報が出てくるかと思うので、気軽に読んでみてください♡
本のサイズを決める
毎回、「A6」とか「B5」と言われてもどんなサイズ感かピンとこない私は、A4のコピー用紙を基準に考えてます。
A4を二つ折りにしたサイズが「A5」
A5より大きくてA4より小さいのが「B5」
同じ数字であれば、Bの方がでかい。(つまりA4<B4)
このくらいの知識でやってます。
ちなみに、
漫画の単行本はB6。
小説の文庫本はA6。
漫画の同人誌でよく見かけるのは、B5,A5あたり。
小説本は、A5,A6あたりかな。(当社比)
中には正方形の本を作る方もいらっしゃるので、形やサイズに制限はありませんが、迷ったときは一番好きな本と同じサイズにするといいと思います。
ページ数を決める
あくまでざっくりとですが、最初に決めておくといいと思います。
漫画本だったら10-30ページにしようとか。
小説本だったら50ページは書こう!とか。
文字書きさんは、本のサイズや文字の大きさによってページ数が大きく変わってくるので、文字数で目標を決めておくのも手ですね。
一万文字は書きたい。みたいに。
以下、目安として。
A6(文庫本サイズ)で、文字の大きさや行間も文庫本に似せて、1万文字書いたら大体27ページでした。
表紙デザインを考える
ここも大まかに想像しておくだけでOK。
花をあしらいたい!とか、細くてかっこいい文字でタイトルを書きたい!とか。
今、持っている本の表紙には、なんのモチーフが使われているのか、どんなフォントが使われているのか意識すると、アイディアの幅が広がると思います。
どんどん意識して引き出しを増やしていきましょう。
モチーフ素材やフォントの集め方は、今後更新していく予定ですが、ネット上には素敵なフリー素材がたくさん配布されているので、検索してみるのもアイディア集めの役に立つと思います。
特に表紙は、エンボスや箔押しといった加工を施すことができる自由度の高い部分ですので、大いに悩みましょう!
ちなみに表紙は、自分で作る必要はないので、デザインに自信がない、いいアイディアが思いつかない、という方は他の方に依頼するという手もあります。
本文作成に集中したい方は、ココナラなどを利用して表紙作成を依頼してみましょう!
表紙や本文の紙を決める
表紙に使われる紙、本文に使われる紙も自分で決めることができます。
特に表紙は、用意されている紙の種類が多いです。
お気に入りの本がどんな紙で印刷されているか見てみましょう!
同人誌を刷る印刷所では、取り扱っている用紙の見本を送ってくれるサービスがあります。
中には無料で届けてくれるところもあるので、ぜひ注文して実際の手触りやインクのノリなどを確認してみてください。
締め切りを決める
これを決めてないと、一生本が出ないということもあるくらい大事です。
参加するイベントが決まっていれば、それに合わせた日程になるとか思います。
オフでのイベントでは、当日までに本を完成させなければならなかったのですが、オンラインイベントでは、当日注文を受けてその数を見てから発注するという、受注生産型同人誌も数多く見かけます。
自分に合った締め切りを設定して無理なく原稿生活ライフを楽しみましょう。
さて。
ここまで、いろんな項目について考えてきました。
本のサイズ、ページ数、表紙デザイン、印刷する紙の種類、締め切り。
実は、これらの項目が決まると印刷料金を大体見積もることができるようになります。
次回は印刷所の選び方や見積もり方などを紹介していけたらいいな。
まとめ
同人誌作りは、スポーツと同じです。
実際にやってみて初めて気づくことがたくさんあります。
不安の中、不完全だと思っても「えいや!」とやってしまわないといけないこともありますし、もしかしたら、こうすればよかったと後悔することもあるかもしれません。
でもそれは次に生かすチャンスにつながるので、失敗を恐れずどんどん入稿、どんどん経験をして行って欲しいです。
今は分からないことがあっても大丈夫。
体験の積み重ねることで、だんだんと知識が増えていきます。
そして、いつかいろんなこだわりを持って本を作成できるようになります。
印刷所に頼むのが怖ければ、最初は「コピー本」と呼ばれる自分で印刷して自分で本の形を作ることから始めるのもいいと思います。
(私も最初はここから始めました)
自分が作った本が手元に届いたときの感動は計り知れないものです。
お金のかかる趣味ではありますが、ぜひこの体験を実際に肌で感じてください!
私もやっと7冊目を刷ったところです。
一緒にがんばっていきましょー!!