夜の国道〈第4話〉
日付けが変わる頃、友達は
僕を迎えにいつものコンビニまで来てくれ
トラックの助手席に乗り出発
大型トラックという乗り物に
乗って走るというのは、
ちょっと楽しみでもあったけど、
正直、あんまり行く気にならない半分
遊びに行ける半分みたいな感じでした
初めて走る静岡県
印象的に思い出すのは、
国道1号線バイパスの富士市
左手は海側だが、灯りなき漆黒な黒
右手は、煙をずっとあげ、連なる
製紙工場の明かりがあり
道中は、たわいのない話しをしながら
明と暗を分ける境界線の上を走ってるような
気持ちで、テールランプを眺め
初めて見る静岡県は、夜の闇に包まれたまま
興奮していたのか、一睡もしないまま
更けていきました