プライスレスな接客
セブンイレブンのよもぎ大福つぶあん(127円)が好きです。
朝は戦争です。
相変わらず娘(2歳)の機嫌一つに左右される毎日です。
自分の準備だけでいいなら起きて15分で家を出られるのに未就学児が2人いると最低1時間は欲しい。
私「もういいよ!ご飯食べなくていいし
お着替えしなくていいし保育園の準備も
何もしなくていいよ!怒」
娘「イ゛ャァァァァァ亜亜亜アアアアア!!怒」
息子「おかあさん、ぼくはもうお着替えも
準備も終わりましたよ(ドヤァ」
起床と同時にタイムアタックが始まってイライラしがちな私と
まだ眠い・朝ごはんが気に入らない・ヤクルトの蓋を自分で開けたい、のどれかで憤怒する娘と
朝の叱責率が下がりいい子アピールに余念がない息子
で迎える朝を懐かしく思える日はいつ来るのか。
子どもたちを食べさせて着替えさせてチャイルドシートに放り込むだけで精一杯です。
ゆっくり自分の朝ごはんを食べる時間なんてほぼありません。
保育園に送り届けて、職場に向かう途中のセブンイレブンに立ち寄って朝ご飯を買います。
前の日の晩ご飯のおかずが残らなかった時はお昼ご飯も。
いつからだったかもう忘れましたが、私はいつもこの行きつけのセブンのレジ横にある和菓子を一つ買うようになりました。
あるとき朝ご飯代わりに買ったよもぎ大福がとても美味しく、しかも腹持ちが良いことに気付いたのです。
職場について仕事着に着替えて、5分だけ大福を食べて一息つくことがいつの間にか朝の習慣になっています。
ある朝、いつものセブンに寄るとレジ横に相棒のよもぎ大福がありません。
くっそー…今日はないのか…
下がったテンションのままに、思わずレジのおばちゃんに声をかけてしまいました。
私「今日よもぎ大福ないんですね」
マダム「そうなのよ!今日ないんですよ!
あれ美味しいですよねー!」
おばちゃんもよもぎ大福好きなのね!という嬉しさと、そりゃこんだけ毎日よもぎ大福ばっか買ってたらさすがに顔覚えられるよな…という恥ずかしさで何とも言えない気持ちになりました。
その日以降ほぼ毎日、レジ横に必ずよもぎ大福が陳列されているので、多分私のために在庫を調整してあるんだろうなという自意識を過剰にさせられています。
そしてよもぎ大福を買うたびにおばちゃんに「これ美味しいよね!」みたいな笑顔で接客され、最近ではもうありがとうございましたの代わりに「いってらっしゃーい」と言われるようにまでなりました。
なんか恥ずかしくていつも笑って会釈してしまいます。
更に、毎日同じ時間に買いに立ち寄るせいか店員だけではなく、駐車場に停まっている車や客も見覚えがある存在に変わってきました。
駐車場の端っこでストレッチする作業服の男性。
どっかの事務員と思われる女性。
(多分)近所のじーちゃん。
店員のおばちゃんは商品をレジに通しながら全員に声をかけています。
「今日はどこまでいくとー?」
「あの人最近こないけど元気ー?」
「これあっためんでいいと?」
「今日は◯◯方面よー」
「元気元気、来月また戻ってくるよ」
「んね、今日はよか」
おばちゃんは手を動かしながら、お客さん側も支払いをしながらお互い無駄のない動きで売買を交わします。
「いってらっしゃーい」
「おぅ」
なんとなく、お客さん側が嬉しそうに見えるのは気のせいかな。
入りやすい駐車場とは思えないけど、私が行く時間帯にいつも人が沢山出入りしているのはこのおばちゃんの接客だからかな。
と最初は思っていたのですが、後々この時間帯にいる店員は全員(60代女性2人と20代ギャル1人)客に声をかけるタイプということが判明しました。
先日、20代ギャル店員が50代男性客にダルそうな笑顔で
「こないだ言ってたアレ入ったッスよ」
と言っていて、50代男性客は明らかにご機嫌になっていました。
「わぁー久しぶりー
俺こないだまで入院しとったんよー
やっぱここのセブンが一番よかー
またくるけん!」
と全店員に健康事情を説明するオッサンもいました。
朝のコンビニってこんなもんなんですかね?
田舎だから起こる現象?
それとも店長の教育が行き届いているのかしら。
おばちゃんのいってらっしゃいってなんであんなに元気をもらえるんですかね。
よもぎ大福ブームはしばらく続きそうです。
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