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美味しいものは必要なもの

プロの漢方薬剤師が患者から細かく症状を聞き取った上で調合した漢方薬は、飲んでも不味いとは感じないそうです。
でも、患者本人以外の健康な人が飲むととても不味いんだとか。

身体が必要としているモノは美味しいと感じるように出来ているらしいです。



先日夫の実家に行った際、義母からゆずジャムをもらいました。
数種類のジャムが入ったセットをもらったものの、義父と2人ではとても消費できないからもらってほしいと言われたのです。
これは大変です。義実家からのお願いです。
是非いただかねば。

いちご、洋梨、りんご、ブルーベリー…
品良く瓶詰めされたジャムはどれも美味しそうです。
その中にゆずジャムがあるのを見つけました。

ゆずジャム。……ゆず茶にできるじゃん。

ゆず茶と言ってもお茶ではありません。
ゆずジャムをお湯で溶いただけの飲み物ですが、甘酸っぱくてなかなか美味しいです。
遠慮なく義母に「そんじゃ、ゆずいただきまーっす!!」と言い、その他数種類のジャムと共に持ち帰りました。


家に帰って早速ゆず茶を作りました。
寝かしつけが終わった後のティータイムは至福の時間です。

 ひさびさにゆず茶飲むなぁ、どれどれ。

と一口すすった瞬間、口の中から脳天まで衝撃が突き抜けました。

美味い。めちゃくちゃ美味い。


まって、ゆず茶ってこんなに美味しかったっけ?
ほんのり甘くて酸っぱくて、果肉に少し苦味があるんだけどそれがまた美味しい。
ゆず茶の味は知ってたけど、こんなに美味しいものだった?
両手を広げて天に向かって「ウォーター!」と叫ぶ勢いで、夫に興奮を伝えて味見させました。
めちゃ美味くない???

 うーん……僕は別に(飲まなくて)いいかな。

えっ。美味しくないの?嘘やろ。
好みの問題を飛び越える美味しさだと思ったのに、あなたにはこの味が響かないの?マジで?
思わずジャムの成分表を見ました。
高知県産ゆず使用。そらうめぇわな。うん。
いや、それにしたってやたら美味しい。
もうジョッキで飲みたいくらい。
なんで夫はこの美味しさが分からないんだ。


ここで冒頭の話です。

これは「身体が必要としているモノは美味しい現象(仮名)」なのでは??

別に初めて飲んだわけでもないゆず茶がこんなに異常においしいと感じるなんて、私の身体がゆず茶に含まれる成分(効能)を欲しているのかもしれません。

ゆず茶の成分を調べてみました。
主にビタミンCとリモネンによる効能が大きいです。

がん予防
リラックス(安眠)効果
冷え性改善
代謝アップ
風邪予防
貧血改善
更年期症状緩和
美肌効果
育毛効果
抗菌作用
胸焼け(胃酸中和)効果


……私の身体、色々求めすぎじゃなかろうか…疲れてるのかな…まぁ疲れてるんだけどさ…。

結局1週間であっという間にジャムを使い切ってしまいました。
そして使い切った日は
 あ、なんかもう飲まなくていいかも
という気分になりました。なんやそれ。

久々に飲んだら美味しく感じて、そのまま毎日飲んで単に飲み飽きただけな気がします。
そんなに何にでも因果関係があってたまるかって話です。


でも私が常にヒレ肉の塊が食べたいなぁと思っているのは身体が求めているんだと思います。絶対。
ロースはそろそろきつい。ヒレがいい。
肉の効能?多幸感ですよ。多幸感。


義実家になぜか大量の国産和牛が届かないかな。
喜んで消費お手伝いますよ、お義母さん。



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