松坂大輔の引退試合
最近野球を観ていなくて、今日が引退試合だと今日知った。
引退を決めたのは知っていたけれど、今日だったんだ。
仕事の休憩時間、松坂大輔(以下、敬称略)の文字が躍るYahooニュース。
中学3年生、夏休みに嵐が出ているからと、ジャニーズが好きだった私は深夜のプロ野球ニュースを見た。
失礼ながら、松坂大輔ってどこがカッコいいの?と思っていたのに、嵐のインタビューが流れる前のワインドアップで投げる姿に心奪われた。
嵐メインで見たはずのプロ野球ニュースはその数日後には、私の日課になっていた。
野球の野の字も知らない、もちろんルールも選手も何もかも。
松坂大輔から始まった私の野球好き。
本当は野球が好きなのか、野球選手が好きなのか、野球が好きな自分が好きなのか分からなくなって見なくなった約10年後まで私の心の中にはずっと野球があって、その中心には松坂大輔がいた。
そして野球が第一の趣味から退いても、私はやっぱり松坂大輔だけは気になって仕方がなかった。
はっきり言おう、その頃には全盛期は終わっていた。
だから、いいニュースを聞くことは少なくて、松坂大輔の文字に惹かれるのに、結局耳をふさいだ、叩かれているから。
松坂大輔を始めとして、松坂世代のファンだった。
1人、また1人と引退して、今日松坂大輔も引退した。
まだ松坂世代で残っている選手はいるけれど、今日で間違いなく第1章は終わった。
本当は、引退試合で150キロ投げてほしかった。
無理なのはわかっているけれど、カッコよく三振を取ってグローブを叩いてガッツポーズして。
でも、あのワインドアップを観れただけでも十分だったのかもしれない。
近年、あるきっかけであまり松坂大輔というワードに興味を示さない日が続いていた。
もう私が好きな人ではないし、前応援していた人になりそうだった。
でも、やっぱりね、大好きなんだよ。
応援したいんだよ。
応援したかったんだよ、マウンドに立つ松坂大輔を。
もっともっと身近でずっと応援していた人はたくさんいるし、私なんてこれっぽちも彼に影響を与えていない。
それでも、私の大切な宝物だったんだなと思う。
今日、急にポッカリ空いた穴、どう塞いでくれようか?
大谷翔平は好きだけれど、もっと優等生じゃない、あのやんちゃな野球小僧みたいな選手が好きなんだ。
多分、もう現れないし、現れなくていい。
唯一無二、それが松坂大輔だったんだ。
同じ時代に生まれてくれて、、という言葉をよく見かけるけれど、私が好きになったのが少し遅くて、あの甲子園を生で見れていない。
せめて同じ時代に生まれていたのだから、見たかったよ。
時間は取り戻せない、だから同じ時代に生まれただけでも良かったとしよう。
大切な時間を、ありがとう。
まだまだ人生は長い、引退後の人生にも幸あれ。