さようなら花鳥風月

私は、あまりお笑いというものを見ないで人生を過ごしてきました。

M-1でさえ、優勝したのが誰なのかをギリ知っているくらいのレベル。

漫才とコントの違いもよくわからないし、どの人がどの事務所なのかもわからない。

知らないままにうるさいから吉本は…と思っていました。

それなのに、何がきっかけかは不明ですが、今年の春先からニューヨークのYouTubeを見始めました。

そして、なぜかドハマりをして、令和ロマンにはまり、そのままなぜかアインシュタインや見取り図などの大阪勢(元大阪吉本)にはまったり、オズワルドなどの東京勢(東京吉本)にはまったり。

私のYouTubeのお勧めは、知らぬ間に芸人さんのYouTubeばかりになりました。

それまでは、海外生活モノや大食い、Quizknockなどの勉強系、など芸人さんの入るスキはなかったにも関わらず。

そして、このタイトルにある「さようなら花鳥風月」の元になった一連の騒動?問題を見て、今までテレビに出てくる芸人さんしか名前が言えなかったのに、いつの間にか神保町所属の芸人さんだけで10組以上余裕で言えるようになりました。

神保町まんざい劇場に所属している芸人さんは、基本的には19期生(8年目)以下になります。

いわゆる若手で、テレビで恒常的に出る人は1人もいません。

ネタ見せ番組で、期待の新人として1組でるかどうか。

芸人さんてなんかちょっとなーと、10代の時はジャニーズと野球にはまっていた私には別世界(その2つにも何の共通点もないけれど)だったにも関わらず、35歳(ニューヨークの屋敷さん、見取り図の盛山さん世代)になって急に芸人さんにはまるなんて!!

特に神保町の芸人さんは、弟や妹、子どものような感覚でもあり、ただただ「がんばれ」と応援したくなる彼らを一連の動画から、5/8に開催された「さようなら花鳥風月ライブ」のオンライン配信まで何度見たことか。

挙句の果てには、各コンビのYouTubeコンテンツを片っ端から探し回ったりまでして。

そして、一回も神保町だけではなく、どの劇場にも行ったことがないくせに、FANNYで5月に4回もオンライン配信チケットを買ってしまいました。

ほぼ神保町で、もうテレビで見るレベルではないところも多々ありましたが(偉そうにすみません)、それでも何か今を生きているというのは、こういうことなのかと無駄に青春を感じました。

唯一神保町以外で購入したのが、アインシュタイン、見取り図、オズワルド、空気階段のトークコーナーで、こちらの完成度の高さというか、頑張ってます感を出していないのに、ずっと笑いっぱなしにさせてくれるこれぞプロの舞台は、安心してみることができました(安心より笑いだろ)。

今までの私が見たら驚くでしょう。

ただ、うるさい、うるさいと思っていた吉本の芸人さんたちをこんなに応援する日がくるなんて。

神保町のメンバーがこれからどうなっていくかは分かりませんが、今まで一度も見たことがないM-1などの舞台で見れたら嬉しいなと思いました。

「さようなら花鳥風月ライブ」自体は、ヒリヒリしていたのですが、令和ロマンと素敵じゃないかの1st Roundがきっちり30分以内に終わったいたのが印象的で、時間や舞台に上がる人数を必死で数えていたとナイチンゲールダンスに話をだされていたくるまさんに自分を重ねながら、どうでもいいところで笑いました。

素敵じゃないかさんは、私が得意ではないタイプだなと思ったのですが、すっかりファンになっていました。なんなんだ、これ。

結局出演したすべての人のファンになり、最後の最後に奇人変人を発揮していたザ・シーツの瀬尾さんの歌で不本意にも(笑)涙が出そうでした。

終わってよかったと思う気持ちと、終わってしまったという気持ち。

まんぷくユナイテッドの名前問題だけが唯一の心残りですが、このライブを見て本当に良かったと思ったし、ニューヨークよ、お疲れ!と無駄に同級生感を出して言いたくなったし、何が何だかわからないけれど、まだまだ続く青春を応援したいと思います。

緊急事態宣言が明けたら、ぜひ劇場に行きたいと思います。

神保町なんて歩いて行ける距離(Googleによると35分)だし、電車でもすぐだし、人生に楽しみなんて全くなかったけれど(それもそれでどうなんだ?)、楽しみが1つ増えました、いや出来ました。

2021/5/15の19時半まで見逃し配信を見ることができるそうです。今、見てほしい。

あと何年か後にではなく、今見てほしい。

そして、今しか見れない。

https://online-ticket.yoshimoto.co.jp/products/kachoufuugetsulive0508

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