④「Vol.5 スプレッドシート：ノンプロ研初心者向けプログラミング講座【GASコース第9期】

2021年6月8日 18:04

ヘッダ画像:ある日の食卓。ほうれん草のおひたしは、レンチンで。熱が通ったら、冷水で締めることが肝要。それをしないと余熱でグダるらしい。サラダにパクチーと砕いたピーナッツが入ると東南アジア風。ピーナッツが無かったので胡桃。シソは合法ハーブ（言い方）。

↓これの続きです。

演習５－09　セル範囲の値を配列で取得

このようなシートで、コードを実行するとこうなる。

getDataRange()でA1からC4までの範囲を取り、
getValues();で値を二次元配列で取得している。

イメージ図は講座のスライドが分かりやすい。

演習５－10　セル範囲の値を配列で入力する

今度は逆に、値をセットしていく。get＆Set。
サンプルコード。

const sheet = SpreadsheetApp.getActiveSheet();
 sheet.getRange(row, column, numRows, numColumns).setValues(二次元配列);

ここで注意すべきは、Rangeオブジェクトの範囲と配列のサイズが合わないとエラーになること。lengthプロパティでサイズを決めればズレない、とのこと。

getRange(行番号, 列番号, values.length, values[0].length)

実際にスクリプトを実行してみる。

実行すると、シートに情報が書き足された。

まず、このコード

sheet.getRange('A3:C4').setValues(persons);

これによって、A3:C4の範囲に、personsがセットされた。
試しに、この範囲をA3:C3として実行すると、

Exception: The number of rows in the data does not match the number of rows in the range. The data has 2 but the range has 1.
例外: データの行数が範囲内の行数と一致しません。データは 2 ですが、範囲は 1 です。（自動翻訳）

personsのデータが2行分なのに、範囲が1行やぞ、と、怒られる。

次のコード

sheet.getRange(6, 1, persons.length, persons[0].length).

getRange(行番号, 列番号[, 行数, 列数])であるから、
6行目、1列目を基点として、persons.length（今回は2）、persons[0].length（今回は3）という範囲で、personsの値がセットされた。

最後の列数はpersons[0].lengthとしているから、例えば、Tomの年齢がわからんような場合は、空データとして“”を入れておかないとズレる。

試しに、const persons = [['Tom', 'orage']のようにすると、このようなエラーになる。

Exception: The number of columns in the data does not match the number of columns in the range. The data has 2 but the range has 3.

例外: データの列数が範囲内の列数と一致しません。データは 2 ですが、範囲は 3 です。

として、怒られる。

宿題　演習５－11

以下のA1からC4のセル範囲をE3を基点とするセル範囲にコピーするスクリプトを作りましょう。
また、シート２のA1からC4にコピーするスクリプトを作成してみましょう。

まず最初のお題を考える。A1からC4のセル範囲をgetして、E3を基点とするセル範囲にsetしたい。

まずは雑に書いてみる。

Exception: The number of rows in the data does not match the number of rows in the range. The data has 4 but the range has 1.
例外: データの行数が範囲内の行数と一致しません。データは 4 ですが、範囲は 1 です。

として怒られた。getRange('E3')があかんかった。

これでどうだっ。

行と列が逆だった～～～。

できた。

もう一個。シート２のA1からC4にコピーするスクリプトを作成する。
シート1のA1からC4のセル範囲を、シート2のA1からC4のセル範囲にコピーてことでいいのかな？？

うーん、これだと、sheet01.getDataRange()で全範囲を取ってしまっているから、A1からC4のセル範囲を指定したほうがいいかな？

演習５－12　appendRow

シートの最終行に追加できるappendRow、あ～なんか処理したあとに自動で一行足されると嬉しい場面あるかも......。

function myFunction5_12() {
 const sheet = SpreadsheetApp.getActiveSheet();
 sheet.appendRow(['Ivy', 24, 'banana']);
}

ふむ、6行目、A～D列は空白だけど、Ｅ列以降にデータがあるから、6行目が最後と判断されて7行目に追加されたんだな、なるほ。

appendRowしつつ、上の行の書式を引き継ぐ形ができたら、実戦で使いたいかも。

宿題　演習５－13

以下の３つの値を引数として受け取り、シートの最終行にデータを追加する関数を作りましょう。
・name
・age
・favorite

関数好きやな！

関数作るときは、いつもこのサンプルコードを見てから組み立てています。

function myFunction3_02Review() {
 console.log(calcArea(3, 4));
}
function calcArea(x, y) {
 return x * y;
}

うーん、こうかなあ。

む～～～違う～～～～。う～～～んこうかなあ。

動作としては、意図したとおりのはず。問題文の日本語の読み取りがまた不安になってきた。

ちょっと整えて、こうかなあ。

宿題　演習５－14

以下の配列を引数として受け取り、シートの最終行にデータを追加する関数を作りましょう。
[name, age, favorite]

さっきの5-13と何が違うねん...えっと、落ち着いて、えーと、配列？
さっきは値を引数として受け取りだったけど、今度は、配列を引数として受け取り、で、いいの？？

うーん、

なんじゃこりゃ。

う～～～ん、ちゃんと　person　配列になってるよねえ？

う～～～ん？？？あ、関数名だ、またやっちった。

あってるはずーーー！

宿題　演習５－15

以下の構造のオブジェクトを引数として受け取り、シートの最終行にデータを追加する関数を作りましょう。
{
　name: 'Bob',
　age: 25,
　favorite: 'apple'
}

今度はオブジェクトってことね、OK、わかった、合ってるかなあ？？

ぐぬぬ。そうだ、appendRow(配列)だった。てことは、オブジェクトを配列に変換する作業がどこかで必要なのか？？？どこで、どうやって？？？

「GAS オブジェクト配列変換」でググったら、ノンプロ研のもりさんのブログがトップヒットだった。ノンプロ研こわい。

Object.entries(obj)
→ オブジェクトの「キーと値のペア」を配列にして返す【二次元配列】

これでいけるか？

と思ったら、再び。

console.logしたら、

こうなってる。あ～～～違うな～～～う～～～ん。

flatしてみたりしつつ、あ～～～う～～～ん、

あ、Object.valuesにすればいいのか？

Object.values(obj)
→ オブジェクトの「値」を配列にして返す

も～～～よく見て~~~自分～～～～

いけそうじゃない？

function myFunction5_15() {
 const person = {
   name: 'Bob',
   age: 25,
   favorite: 'apple',
 };
 const personArray = Object.values(person);
 lastRowByObject(personArray);
}
function lastRowByObject(p) {
 const sheet = SpreadsheetApp.getActiveSheet();
 return sheet.appendRow(p);
}

どやあ！！！！

ありゃ、違った。うーん、どうしよう。

こういうことか？

//これまでの講座を前提にしたversion
function myFunction5_15_02() {
 const person = {
   name: 'Bob',
   age: 25,
   favorite: 'apple',
 };
 lastRowByObject(person);//オブジェクトをpersonとして渡す
}
function lastRowByObject(person) {//仮引数としてpersonを受け取る。
 const sheet = SpreadsheetApp.getActiveSheet();
 return sheet.appendRow([person.name, person.age, person.favorite]);//配列にする。ドット記法
}


//これまでの講座を前提にしたversion+アロー
function myFunction5_15_03() {
 const sheet = SpreadsheetApp.getActiveSheet();
 const person = {
   name: 'Bob',
   age: 25,
   favorite: 'apple',
 };
 const lastRowByObjectArrow = person => sheet.appendRow([person.name, person.age, person.favorite]);
 lastRowByObjectArrow(person);
}


//Object.valuesを使ったversion
function myFunction5_15_04() {
 const person = {
   name: 'Bob',
   age: 25,
   favorite: 'apple',
 };
 lastRowByObjectValues(person);//オブジェクトをpersonとして渡す
}
function lastRowByObjectValues(person) {//仮引数としてpersonを受け取る。
 const sheet = SpreadsheetApp.getActiveSheet();
 return sheet.appendRow(Object.values(person));//配列にする。
}

講座日程

05/07(金) はじめてのGAS、変数、演算、データ型
05/14(金) 制御構文
05/21 (金) 関数、配列
05/28 (金) オブジェクト
06/04 (金) スプレッドシート・シート・セルの操作
06/11 (金) スプレッドシートの操作（実践編）
06/25(金) 　卒業ライトニングトーク大会

残すところあと二回。あっという間だなあ。

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④「Vol.5 スプレッドシート：ノンプロ研初心者向けプログラミング講座【GASコース第9期】

演習５－09 セル範囲の値を配列で取得

演習５－10 セル範囲の値を配列で入力する

宿題 演習５－11

演習５－12 appendRow

宿題 演習５－13

宿題 演習５－14

宿題 演習５－15