カリンバの録音、どっちがいい?iPhone vs タスカムDR 40X
はじめに
今回は、iPhone 15Proの内蔵マイクとタスカムDR 40Xを使って、カリンバの音を録音してみました。どちらも優れた録音機器ですが、それぞれに特徴があり、録音結果には大きな違いが見られました。
どちらがどう違うのか、またどのような場面で使うべきかについて詳しくお伝えしたいと思います。
こちらが動画です。
録音機器の比較
まず、録音に使った機器は以下の通りです:
• iPhone 15Pro の内蔵マイク
• タスカム DR 40X (XY方式、AB方式)
iPhoneは手軽に録音できるため、特にスマホでの録音を好む方には便利な選択肢です。しかし、タスカムDR 40Xはオーディオ機器としてはかなり高性能で、音質面では大きな違いがありました。
iPhoneのマイクは、実際に聴いてみると音質は悪くないです。簡単に録音できて、カリンバの温かみのある音も捉えています。ただ、低音域や高音域がややぼやけているため、全体的に音が少し平坦に感じられます。それに対して、タスカムDR 40Xは明らかに音の解像度が高く、上から下までしっかりとしたレンジで音を捉えてくれています。
XY方式とAB方式の違い
タスカムDR 40Xでは、XY方式とAB方式という2つの録音方式を選べます。それぞれ、録音された音の特性が大きく異なります。
• XY方式
XY方式は、2つのマイクを90度に配置して録音する方法で、音を非常にダイレクトに、ピュアに捉えることができます。カリンバのような楽器には、XY方式の方がより自然な録音ができ、音の輪郭がはっきりとして向いていそうです。
• AB方式
AB方式は、2つのマイクを並列に配置し、音を広がりのある立体的な空間として捉えます。この方式で録音すると、周囲の空気感や自然な響きが加わり、音に奥行きが出ます。外で録音する場合や、周囲の音と一緒に録音したい場合はAB方式の方が適しています。
実際に聴き比べてみた結果、カリンバの録音にはXY方式が一番合っていると感じましたが、自然の音と一緒に録音したい場合にはAB方式がオススメです。AB方式は、川の音や風の音とカリンバを一緒に録音したい場合に非常に効果的で、音楽と環境音の融合感が強調されます。
個人的な感想とおすすめ
個人的には、タスカムDR 40Xを使った録音の方が好みでした。音がとてもクリアで、カリンバの細かいニュアンスまでしっかりと捉えられています。特にXY方式では、カリンバの音の質感やリズムが鮮明に伝わり、聴いていてとても心地よかったです。
AB方式での録音も非常に面白かったです。カリンバの音に自然音を加えることで、音の広がりと深さが感じられ、まるでその場にいるかのような臨場感がありました。自然音を取り入れたいシーンや、環境音を重視する場合にはAB方式が最適だと感じました。
もしカリンバの録音をより本格的に行いたいのであれば、タスカムDR 40Xを積極的に使うべきだと思います。録音のクオリティが段違いで、より細かい音まで捉えてくれますし、録音方式を変えることで様々な音楽的表現ができるのが魅力的です。
まとめ
iPhoneのマイクも便利で手軽ですが、より高音質でクリアな録音を目指すのであれば、タスカムDR 40Xを使うことをおすすめします。録音方式をXY方式とAB方式で使い分けることで、カリンバの音をより豊かに表現できます。
今後は、特に自然音を混ぜた録音をしていきたいと思っているので、AB方式を活用しつつ、カリンバのソロ録音にはXY方式を使うつもりです。皆さんもぜひ、録音機器を使い分けて自分だけの音楽を作り上げてください!