【第32回特典】2020年度試験対策厳選問題~調査・診断編
問題
木造住宅の基礎コンクリート直仕上げ立ち上がり部分に関する次の記述のうち、最も不適切 なものはどれか。
1 縦にひび割れが発生していた。コールドジョイントが原因の可能性があると判断した。
2 床下換気口の隅から斜めにひび割れが発生していた。 斜め補強筋の不備が原因の可能性があると判断した。
3 方向性に関係なく、コンクリート全体に髪の毛程度のひび割れが発生していた。コンクリートの乾燥・収縮が原因の可能性があると判断した。
4 縦にひび割れて、表面が剥離して盛り上がっていた。ア ンカーボルトや鉄筋が表面近くにあることが原因の可 能性があると判断した。
解答
正解 1
解説
1 最も不適切である。コールドジョイントはコンクリートの打ち継ぎ面に生じる施工不良で、一般的には水平打ち継ぎ面で生じる。
2 適切である。床下換気口部分は基礎梁の切り欠き部分であり、ひび割れやすい。直接の原因としては不同沈下や地震、長期荷重による経年劣化などが考えられる。
3 適切である。乾燥収縮はひび割れの最大要因で、打設時の気温によりコンクリートからの水分蒸発が早過ぎたり、逆に水分が凍結したりすると生じやすい。
4 適切である。表面が剥離して盛り上がっているのは内部で生じた圧力のためで、鉄筋がさびている可能性が高い。ひび割れからサビ混じりの水が漏出していれば診断の根拠となる。
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