【第25回特典】2020年度試験対策厳選問題~調査・診断編
問題
木造住宅における、室内の目視調査とその結果報告に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。
① 木造2階建ての住宅において、1階の洗面室の天井にシミが発見された。原因の特定には天井に点検口を設置しての2次診断などが必要であることを依頼者に報告した。
② トイレタンク裏の外壁面の壁紙にカビが発生していた。トイレ内の他の外壁面ではカビの発生は見られないこと、ロータンクに手洗い機能はないことから、カビの原因はトイレタンクの結露による可能性があることを報告した。
③ トイレの便器周辺で床仕上げ材にシミが見られたため、数回便器の洗浄を実施し、結果を観察した。その結果、便器の周囲では漏水が見られなかったので依頼者には報告しなかった。
④ 点検口がない1階洗面室の中央部分で床の沈みが見られた。床下の湿気による床組木材の腐朽や蟻害が疑われること、および床下を点検できる点検口を設置しての2次診断が必要なことを依頼者に報告した。
解答
正解 3
解説
① 適切である。設問のとおり。
② 適切である。設問のとおり。
③ 最も不適切である。ホームインスペクションでは解明できないことも多くあり、症状が見られるものの原因が不明な場合、2次診断などを提案することも必要である。
④ 適切である。土台や1階床組は床下の湿気の影響を受けやすいため原因を探るための2次診断を提案することも必要である。
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