NDフィルターで表現の幅を広げよう!風景写真がもっと楽しくなる!おすすめメーカーも
NDフィルターとは?
NDフィルターとは、Neutral Density(ニュートラルデンシティ)の略で、日本語では減光フィルターと呼ばれています。レンズを通る光の量を減らす働きがあり、風景写真において、特にスローシャッター撮影でその真価を発揮します。
《なぜNDフィルターを使うのか?》
* 明るい場所でのスローシャッター撮影: 晴れた日の屋外など、明るい場所でもシャッタースピードを遅くして、雲の流れや水の動きを滑らかに表現できます。
* 絞りを開けて背景をぼかす: NDフィルターを使うことで、明るい場所でも絞りを開けて背景をぼかしたり、被写界深度を浅くしたりすることができます。
* デジタル一眼レフカメラのダイナミックレンジの限界を超える: 高輝度な部分と低輝度な部分が混在するシーンでは、デジタルカメラのダイナミックレンジを超えてしまうことがあります。NDフィルターを使うことで、露出を調整し、より自然な画像を得ることができます。
《NDフィルターの種類》
NDフィルターには、減光率によって様々な種類があります。
* ND2: 1段減光
* ND4: 2段減光
* ND8: 3段減光
* ND16: 4段減光
* ND32: 5段減光
* ND64: 6段減光
* ND1000: 10段減光
数字が大きいほど減光率が高く、より暗い場所で使えるフィルターです。
《NDフィルターの選び方》
* 撮影したいシーン: 水の流れを表現したいのか、雲の流れを表現したいのかなど、撮影したいシーンによって必要な減光量が変わります。
* レンズの口径: レンズの口径に合ったサイズのNDフィルターを選ぶ必要があります。
* 価格: 価格は、フィルターの品質やメーカーによって異なります。
《NDフィルターの使い方》
* カメラにNDフィルターを取り付ける: レンズの前面にNDフィルターをねじ込んで取り付けます。
* 露出補正: NDフィルターを装着すると、光量が減るため、露出補正が必要です。マニュアル露出モードや絞り優先モードなどで、適切な露出に調整しましょう。
* 三脚の使用: スローシャッター撮影では、カメラブレを防ぐために三脚の使用が必須です。
* リモートレリーズの使用: シャッターを押す際の振動を避けるために、リモートレリーズの使用がおすすめです。
《NDフィルターを使った撮影例》
* 水の動き: 川や滝の流れを滑らかに表現
* 雲の流れ: 動いている雲を綿菓子のように表現
* 都市の夜景: 光跡を長く引き延ばして表現
* 人物写真: 背景をぼかして人物を際立たせる
《NDフィルターメーカー》
人気のNDフィルターメーカー
1. ケンコー(Kenko)
ケンコーは、日本の光学機器メーカーで、カメラアクセサリーの分野でも非常に高いシェアを誇ります。NDフィルターもその一つで、高品質でリーズナブルな価格が魅力です。特に、PRO1Dシリーズはプロフェッショナルにも愛用されている人気のシリーズです。
2. マルミ光機(MARUMI)
マルミ光機は、日本の光学ガラスメーカーで、高品質な光学製品を多数製造しています。NDフィルターもその一つで、特にEXUSシリーズは、高い透過率とコントラストを実現しており、風景写真に最適です。
3. Hoya
Hoyaは、光学ガラスメーカーとして世界的に有名な企業です。NDフィルターも高品質で、特にPRO1Dシリーズは、耐久性が高く、プロフェッショナルにも愛用されています。
4. B+W
B+Wは、ドイツの光学フィルターメーカーです。高品質な光学ガラスを使用しており、色再現性が高いことが特徴です。
5. NiSi
NiSiは、中国の光学フィルターメーカーで、近年注目を集めているブランドです。高品質なNDフィルターをリーズナブルな価格で提供しており、特にS5シリーズは、高い評価を得ています。
NDフィルターを選ぶ際のポイント
* 減光量: 撮影したいシーンに合わせて、適切な減光量を選びましょう。
* サイズ: レンズのフィルター径に合わせて選びましょう。
* 材質: 光学ガラス製やアクリル製など、様々な材質があります。
* コーティング: マルチコーティングが施されているものが、反射を抑え、高い透過率を実現します。
* 価格: 予算に合わせて選びましょう。
まとめ
NDフィルターは、撮影の幅を広げる上で非常に役立つツールです。この記事で紹介したメーカー以外にも、様々なメーカーからNDフィルターが発売されています。ぜひ、この記事を参考に、あなたにぴったりのNDフィルターを見つけてみてください。