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日光を駆け抜ける黒い鉄 SL大樹・ふたら

2022年の暮れも押し詰まった12月28日、私は日光を駆け抜ける黒い大樹、SL大樹・ふたらに乗車してきました。

SL大樹・ふたらは、東武鉄道が2017年から下今市駅→鬼怒川温泉駅間で運行しているイベントの急行列車で、日光エリアの観光客収集政策として企画されたものです。、三台の蒸気機関車と二台のディーゼル機関車、14系の急行用客車6両が在籍し活用されています。

”ふたら”の名は、「二荒山神社:ふたらさんじんじゃ」に由来しています。

列車は、日光のご神体でもある男体山を車窓の左に見せながら、鬼怒川沿いの渓谷をひた走り、36分の乗車時間を経て終点の鬼怒川温泉駅に到着しました。
鬼怒川温泉駅前には、SLの進行方向をチェンジする転写台があり、多くの見物客が群がっていました。切符を買って入構せずとも見られる華やかな鉄道ショーにみなさん目がクギ付けです。

下今市駅の格納庫に向かう”ふたら”

ふたらは、任務を終えた後は、下今市駅の格納庫に収納され、点検整備が行われています。



■ 温泉の写真(パンフレットから)

大浴槽
銀風呂

鬼怒川温泉駅で帰りの”SL大樹6号下今市行き”の乗車を待つ2時間ほどのあいだ、私は有名な鬼怒川温泉につかり、日ごろの疲れを癒すことにしました。
入浴したのは、日光きぬ川スパホテル三日月。日帰り入浴でした。
とても豪華な浴槽で、豪華なものでした。


■ 鬼怒川温泉駅から下今市駅まので帰路
鬼怒川温泉駅から下今市駅まので帰路、私が乗ったのは、行きとは異なる種別です。
ここでSL大樹についてご紹介しておきましょう。

■ SL写真


C11形207号機 ”ふたら”


まず、車輛を紹介しておきましょう。
写真は、C11形207号機のSLで、私が下今市駅から鬼怒川温泉駅までの間乗車した時のものです。
この車両は、昭和16(1941)年12月26日、山口県下関市の日立製作所笠戸工場にて、C11形蒸気機関車の207号機として完成したもので、現在、81歳になります。
最後は、北海道内にて1974年10月まで走ったのち、新ひだか町にて静態保存されましたが、2000年にJR北海道による「SLニセコ号」として26年ぶりに復活。残念ながら、2014年に不調のためJR北海道線内での営業運転を終了しました。
しかしその3年後、東武鉄道に貸し出しされ2017年8月10日にSL大樹として再デビュー。東武鉄道にとっては、51年ぶりになる蒸気機関車列車として脚光をあびています。

まず、車輛を紹介しておきましょう。
写真は、C11形207号機のSLで、私が下今市駅から鬼怒川温泉駅までの間乗車した時のものです。
この車両は、昭和16(1941)年12月26日、山口県下関市の日立製作所笠戸工場にて、C11形蒸気機関車の207号機として完成したもので、現在、81歳になります。
最後は、北海道内にて1974年10月まで走ったのち、新ひだか町にて静態保存されましたが、2000年にJR北海道による「SLニセコ号」として26年ぶりに復活。残念ながら、2014年に不調のためJR北海道線内での営業運転を終了しました。
しかしその3年後、東武鉄道に貸し出しされ2017年8月10日にSL大樹として再デビュー。東武鉄道にとっては、51年ぶりになる蒸気機関車列車として脚光をあびています。



②C11 形123号機

C11 形123号機

唯一現役の私鉄発注の蒸気機関車。
1947年1月に滋賀県内の江若鉄道用(私鉄用)として製造。
のちに北海道内で炭鉱内貨物用機関車として活躍しました。
1975年に引退後日本鉄道協会の手により北海道江別市内にて静態保存されていましたが、2021年東武鉄道南栗橋車両区に搬送され復元工事をされました。
123号機の名の由来は、123号機自身が東武鉄道のSL事業の将来に向かって1・2・3と進んでいくことと、
①鉄道産業遺産の保存と活用
②日光・鬼怒川エリアの地域活性化
③東北復興支援の一助
以上3つの目的をさらに力強く推進していくということだそうです。
奇跡的に復活をとげ2022年からSL大樹・ふたら号として営業運転を開始しました。



③C11形325号機

昭和21(1946)年3月に日本車輌製造熱田工場で製造され、神奈川県の茅ヶ崎機関区や山形県の米沢機関区にて使用されました。その後1973年(昭和48年)に一度廃車となり新潟県水原町(現・阿賀野市)にて静態保存されておりましたが後に復元され、1998年(平成10年)から茨城県と栃木県をまたぐ真岡鐵道にて動態保存を開始し「SLもおか」やその他JR東日本のイベント列車の運用につきました。2019年3月に東武鉄道に譲渡の意向が示され2020年7月30日に譲り受け、2020年12月より東武鉄道のSL大樹・ふたらとして再び活躍することとなり現在に至っております。
④de10形1109号機 
昭和46(1971)年8月3日落成。車齢51年。
JR東日本の貨物・入換用ディーゼル機関車で活躍後、東武鉄道に譲渡されました。2021年に北斗星色に塗装変更され
鉄道ファンの人気を集めています。

ディーゼル機関車「DE10形」の1109番目に制作された1109号機

⑤DE10形1099号機
昭和46(1971)年5月20日落成。

JR東日本で構内入換用ディーゼル機関車として活躍後、

東武鉄道に譲渡。

1109号機とは異なり登場当時の塗装のまま、国鉄色で営業運転をされています。
車掌車

ヨ8000形

ヨ8634はJR貨物、ヨ8709はJR西日本から
譲渡を受けたものです。

一般的に車掌車は貨物列車の末尾に連結され車掌が乗るための車両ですが、SL大樹では、現代の鉄道システムに欠かせない自動列車停止装置(ATS)を車掌車に搭載し、SL大樹と連動させ、より安全な運行を図っています。


一般的に車掌車は貨物列車の末尾に連結され車掌が乗るための車両ですが、SL大樹では、現代の鉄道システムに欠かせない自動列車停止装置(ATS)を車掌車に搭載し、SL大樹と連動させ、より安全な運行を図っています。




14系客車内

客車はJR西日本から譲渡された14系客車が使用されております。
国鉄時代~JR設立初期にかけて急行型客車として活躍していました。

車内でかったsl大樹アイス

車内では、さまざまな鉄道アイテムが販売されていましたが、私はイチゴアイスを購入しました。蓋をとると、ピンクと思いきや、真っ黒でびっくり! 蒸気機関車のカラーリングをイメージした黒色でした。
しかし、その味は、もちろん黒い石炭味ではなく、少し甘酸っぱいイチゴバニラの風味、とても美味しかったです。


帰りは鬼怒川温泉駅15:37発の「SL大樹6号」。
16:14に下今市着。37分間のショートトリップでした。

また下今市駅にてSLの転車台回転ショーが見れました。
鬼怒川温泉駅とは異なりdlから入線する という方式で入ります。


入換線に入線してくるDL・SL大樹

このような角度から見る機会はなかなかないと思われます。
最新型特急の東武リバティと国鉄型車両との組み合わせは、
時代の流れと鉄道技術の進化を感じさせるものでした。

下今市機関区にて疲れを癒すC11形207号機

C11形の動輪

C11形 Cは動輪がABCで3つあることからC、10~49のタンク式機関車から50~99までのテンダー式機関車の中で11であることからタンク式機関車(炭水車と本体が1両にまとまっている小型機関車)

黒光りする動輪


黒光りする動輪。ここに207号機の81年間の歴史を見つめることができるのです。

年月の経った車両をこれほどまでに美しく整備している技術者の
方々には脱帽です。

そうこうするうちにSL・DL共に車庫の中に入ってしまいました。
あっという間の時間でしたが、希少価値の高い蒸気機関車とディーゼル機関車、旧型客車を堪能出来て幸せな時間でした。


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