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56歳で歯の矯正をはじめた③カウンセリング一軒目
最初にカウンセリングを受けたのは駅の隣のビルにある矯正専門歯科医院。
エレベーターを降りるとそこはもう歯科医院の中だった。受付には事務員風の制服の女性が2人。テキパキと事務的。こういう受付が好きだ。歯科衛生士が受付を兼ねるところは待ち時間が長いから好きではない。
待ち合いのソファは14〜5人は座れそうだが満席。だから丸い簡易イスに座る。予約制なのにけっこう待ってるな。予約してても待たされるパターンだろうか。
しかしどんどん呼び出しがかかり人が中へ入って行く。中はそんなに広いのか。
そしてエレベーターからは次々と人が降りてくる。ソファはまた満席になる。このクリニック流行っているらしい。
予約時間を10分過ぎたくらいに私が呼び出された。この程度の待ち時間は許容範囲。
案内された部屋はカウンセリング専用の部屋のようだ。白衣をはおった30代半ばくらいの女性。歯科医とは名乗らなかった。
ワイヤー矯正とインビザライン(マウスピース矯正)の説明があり、マウスピースは1日20時間はつけて欲しいのですよと言われ、心の中で即却下。
私、お酒飲むのでそれは無理ですと話すと、彼女は「わかります、私も飲みだすと長いので」と同意してくれた。だから彼女はワイヤー矯正にしたそうだ。
矯正するならお酒は我慢しないと、くらいのことを言われると思ったので、一気にこの歯科医院に親近感がわく。
この医院でワイヤー矯正。もう決めようと思った。めんどくさがりだから。
しかし精密検査を受けて治療方針を聞いてくださいとのこと(後から考えれば当然なのだが)。さっさと歯科医院を決めて矯正を始めたいのだが。精密検査代はキャンペーン中だから無料って。これが背中を押して検査の予約を入れた。
たぶん、カウンセリング→精密検査→治療方針の説明→契約 の流れは歯科医院側で決められているのだろう。トラブル防止策なのかもね。
ちなみにカウンセリング料金は3000円。会計は待つことなくすぐ呼ばれた。待ち時間が少ないのは非常に良い。
精密検査の日。受付でエレベーターでひとつ上の階へ上がるよう言われる。このビルの2フロアが歯科医院だったのか。やっぱりだいぶ広いんだ。
この日は技師っぽい女性。レントゲン撮ったり、口の中の写真撮ったり。テキパキというよりはセカセカと。レントゲン室への移動は小走り。私も遅れないようについて行く。そんなにせわしなくて大丈夫?間違えない?と心配になった。
精密検査の結果から治療方針が決まるまで2週間くらいかかるとのこと。また予約を取ってこの日は終了。
そしていよいよ私にとって初めての矯正治療方針を聞く機会がやってきた。
最初のカウンセリングと同じ女性。担当医が治療方針を決めましたとのこと。それじゃあこの人は私の治療はしないんだな。
抜歯はせず、歯の幅を削って揃えるそうだ。削るとは意外。抜歯はしないで済むといいなと思ってはいたけれど、ちょっと不安になる。
ワイヤーをつける期間は2年間の予定。費用は最初に90万円ほど。調整などで月に約1回診察する毎に約3000円の支払い。矯正が終了してワイヤーを外した後、歯列が元に戻ろうとするのを防ぐために1年間リテーナー(マウスピースのようなもの)をつける。リテーナー代が5万円。全体的な費用はまあ想定内だった。
最後にいくつか書類を渡された。契約についての説明書、料金体系、支払い方法の説明書。今回の精密検査結果の有効期限は3ヶ月なのでご注意くださいと言われ終了。
振り返るとあの女性が次の人を部屋に案内している。彼女はカウンセリング専門なのかもしれない。
帰り道。
結局、この歯科医院では歯科医に会わなかったわけだ。大きそうな医院だから完全分業なのだろうか。テキパキしていたところは好きだけど、時間に追われているとも見えた。それが不安要素だ。
やっぱり比較は必要だなと感じ、歯科医院探しに気持ちが入る。
次回はカウンセリング二軒目について。