56歳で歯の矯正をはじめた⑦精密検査 1
カウンセリング三軒目の歯科医院で精密検査。
※「56歳で歯の矯正をはじめた⑤カウンセリング三軒目」
初めての精密検査にドキドキしていた。なんせ30000円も払うのだから。
しかし結論から言うと、この歯科医院に違和感をもったのだった。
水曜日の昼過ぎ。
私が午後の診察の1番目だったようで、今日は待たされることなく呼ばれる。
女性歯科医と、カウンセリングの日にはいなかった女性がひとり。自己紹介を受けなかったので、歯科医師なのか助手なのか衛生士なのかわからない(助手と衛生士の違いを知らないので、私は歯科医師ではない人は衛生士だと思っている)。
この女性が、頭の周りを一周するレントゲンを撮ったり、口の中の写真を撮ったり、歯型を取ったりした。テキパキして親切だった。しかし、
〈違和感1〉
この女性がシャツにデニムというカジュアルな服装だったこと。白衣すら羽織っていない。清潔感がない気がした。
そしてこの歯科医院は狭い。レントゲンのイスに座るにも、機械のアームの下をくぐって行く。「頭をぶつけないように気をつけてくださーい」と声がかかる。
〈違和感2〉
狭すぎる。
私がレントゲンなど撮られている間に、女性歯科医はパーテーションで仕切られた隣で別の患者を診ていた。その会話が耳に入った。
矯正中に虫歯になった場合どうするのですかとの質問に「うちは虫歯治療はしないので、提携している一般歯科医院を紹介します。A駅にあります」
聞いて驚いた。A駅はここから2回も乗り換えて1時間以上かかるのである。
いまどき歯科医院は美容院・コンビニなみにある。ここの近所にも何軒もある。
〈違和感3〉
そんな遠いところへ通えと言う感覚。
質問した人は「A駅まで行くんですねぇ」とこたえていた。よく平常心を保てたと思う。
私の検査が終わった頃、小学3,4年生くらいの男の子がランドセルを背負って診察室に入ってきた。勝手知ったる風にウロウロしている。女性歯科医も衛生士も気にとめていない。
男の子が女性歯科医に話しかけている。どうも歯科医の子どものようだ。学校が終わって、家ではなくお母さんのいる歯科医院に帰ってきたのだろう。
私も息子をふたり育てたから、最初はこの光景を微笑ましく眺めた。だけどちょっと嫌だなという気持ちが膨らんだ。
〈違和感4〉
職場に家庭が持ち込まれている。
子育てと仕事をうまく両立しているなと、おおらかに見てあげるべきだろう。
だけど、
子どもを育てていると予期せぬことが起きる。体調をくずしたり、ケガをしたり、悪さをして学校から呼び出されたり・・・。
女性歯科医が子どもの用事に行かざるを得ない場合、診察がキャンセルになることもあるのではないか?と考えてしまう。
私は100万円ちかい額を払うのだ。矯正料金は先払い。女性歯科医のプライベート事情によって、治療に影響が出るのは許容できない。
この歯科医院に2回目の訪問でいろいろな面が見えたのであった。
しかし30000円も払って精密検査を受けたのだ。2週間後に治療方針が出るのを待とうじゃないか。
その2週間の間に、四軒目にカウンセリングを受けた歯科医院で精密検査を受ける。※ 「56歳で歯の矯正をはじめた⑥カウンセリング四軒目」
急いで結論は出さない。比較して決めるのだ。
次回はカウンセリング四軒目の精密検査の話。