56歳で歯の矯正をはじめた⑥カウンセリング四軒目
三軒目のカウンセリングを受けた3日後、四軒目のカウンセリングを受けた。
駅から徒歩3〜4分。
これまでのような駅の隣のビルという超駅チカではない。が、じゅうぶん駅チカ。
エレベーターを降りると、すぐ前に歯科医院の扉がある。このフロアにはこの歯科医院だけのようだ。
入ると内装は白が基調、清潔感がある。
歯科医院のHPに、何年か前にリニューアルしたと書いてあったな。
受付には若い女性がふたり。
忙しそうではないが暇そうでもない。落ち着いている。
受付の前には、広々とした待ち合いスペース。
L字のソファと1人がけ用ソファがふたつ。
待っている人がひとり。距離を取って座る。
ゆとりがある。
ほぼ予約時間通りに中に入るよう呼ばれた。
中も明るくて広かった。
診察台は5〜6台ありそう。
衛生士らしき若い女性が何人もいる。10人いるかも。みんなニコニコしている。
若い女性から検診のようなものを受け、口の中の写真を撮られる。
つぎに個室に案内されると、HPで見た院長先生が現れた。
大物オーラあり。
ちょっと難しい矯正と言われる。抜歯が必要かどうかは精密検査して決めるとのこと。
この抜歯問題。これまでカウンセリングを受けた三軒全部から「場合によっては抜歯するかも」と言われていた。全員に話していることなのだろうと軽く受けとめていたが、何度も言われたものだから思い出したことがある。
"8020運動"
ハチマルニーマルうんどう。
80歳になっても自分の歯が20本あるように頑張ろう、という厚労省のキャッチフレーズ。何年か前、歯科医院に貼ってあるポスターを見た。
あれ?美しい歯並びのために歯を抜くのってどうなんだろう。矯正しなければ抜かずに済むんだよね。
その疑問を院長先生に聞いてみた。
「8020ってありますけど、矯正のために健康な歯を抜くくらいなら、矯正はやめて自分の歯を一本でも多く残した方がいいのではないですか」
すると院長先生
「その歯を抜かないと、他の歯が悪くなるから抜くのですよ」
なるほどー‥!
ストンと納得させされた。
ここで精密検査受ける、決まりだ。
予約してカウンセリング終了。
会計もほとんど待たずに終わった。
精密検査を受けるのは三軒目と四軒目で確定。
精密検査は二軒まで & 10万円以内と決めていたから、二軒目の予約はキャンセルだ。
予約変更などの連絡はLINEでするよう言われていたので、「精密検査をキャンセルします」とLINEを送るだけ。まもなく、承知しましたと返事があった。
一方、この数日一軒目の歯科医院から3回留守電入っていた。メッセージは「見積もりのご検討はいかがでしょうか」。
声の主はカウンセリングの女性ではなかった。話したあの女性がかけてくれたなら、少し気持ちが動いたかもしれないのになぁ。
三軒目か四軒目か、気持ちのなかは6対4で四軒目が勝っている。どちらに決めるか、精密検査後の治療方針次第だな。
次回は三軒目の精密検査の話。