小松均展(美術館「えき」KYOTO)
昨年、最も圧倒された美術展は「石崎光瑤展」なのだが、今年は「小松均展」になるかもしれない、という位に素晴らしかった。
恥ずかしながら、小松均という画家はまったく知らなかったのだけれど、水墨を中心とした作品群は息を飲む迫力である。特に小松均が暮らした京都大原を描いた作品は凄まじい。「うわぁ」と仰け反るほどに素晴らしい。展示No.15の「大原風景」はダントツで、この作品を見るだけに入場料を払っても十分に価値があると思う。
そして、小松均の描く魚や牛は驚く程に活き活きしている。動きが見えるというか、圧倒的な生命力を感じる。特に「なまず」関連作は小松均の技倆の確かさを実感できる。
あとは「牛図 さみだれ」「雪の最上川」なども印象に残った。
図録を買おうと思ったが、現物を見てしまったら、迫力不足に感じたのて、クリファイルにした。もちろん『大原風景』である。
地味だけれど、もっと知られて良い画家だと思う。いやぁ、圧倒された。凄まじい迫力である。